加藤のメモ的日記
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2013年08月09日(金) スーパー速学術

どんな本でも重点だけを素早くモノにする方法

速学を実現するためには、いかに早く教科書や参考書などに書かれている内容を理解して読んでいけるかということも、重要なポイントの一つである。ではどうすればそうできるだろうか。私が本を買った時にまずやることは、まえがきと目次に目を通すことだ。これでざっと本の全体観をつかむ。

次にやることは、小見出しを含めて、本文中の見出しだけを見ていくことだ。見出しの中に自分の関心を引き付ける箇所があると、そこの本文を一気に読む。こうした方法で、読むべき本の全体観はかなりわかる。私の目的からして関心のない部分は飛ばす。当然、本を読むスピードは速くなる。つまらない本でも、いったん読み始めたら最初のページから最後のページまで順を追って読んでいかねばならないと考えている人もいるが、それはナンセンスだ。

本来、速学というのは目的があって何かを学ぶとき、どうすれば早く効率的に学ぶことができるかを考えることだ。すでに知っていることや、知ってもあまり役に立ちそうもないことまで、わざわざ努力して読む必要はない。つまり、本を読む時も、自分が必要と思われる個所だけを読めばいいのである。そうして、必要な個所だけをピックアップしていけば、必然的に読むべきページの分量は少なくてすむことになる。

そして読むべきページ数が少なければ、当然、時間的にも短時間で読むことができる。結局、何をどう読むかということが、速学の基本だということだ。だから、私のいう早く読むということは、一般の「本の全ページをいかに早く読むか」という速読ではない。本を情報源と捉え、必要な情報を早く取り出すことに重点を置く。執筆者の意図とこちらの意図がぴったりでない限り、何度も全体を読み返すことはない。

記憶率が驚くほど高まる実践反復法

学んだことを忘れないためには、時々思い出して再確認することが大切である。参考書などの重要な箇所に印をつけておき、その部分を何度も読み返したり、あるいはカードをつくって日頃から何度も、それを取り出して読むといったことをすればいい。記憶したことを忘れるのは、その事柄を後で思い出すという作業をせずに、そのまま放っておいた場合が多い。それが、記憶したあとしばらくたってから、もう一度復習すると、忘れにくくなる。

このことはドイツのエビングハウスという学者が研究している。彼によると、無意味な数字を羅列したカードを切り混ぜて、その文字列を被験者に記憶させる実験を行なったところ、20分後にはわずが58%しか覚えていなかった。そして翌日には3分の2近くも忘れてしまう。記憶は覚えた当初は鮮明だが、時間がたつにつれてどんどん薄れていくということになる。

しかし、別の学者の実験では、被験者に一度記憶したことを1時間後に再び確認させたところ、二日たっても75%ぐらいは覚えていた。エピングハウスの実験では、二日後の記憶率は、28%だから早い時期における記憶の再確認作業が、記憶の保持にいかに有効かよくわかる。記憶力の低下は理解力で補いたいが、どうしても記憶の要素の強い分野を学ぶには、この「一度記憶した事柄は、早い時期に再度確認すると忘れにくい」という法則を頭に置いておくとよい。



『スーパー速学術』黒川康正 弁護士・公認会計士・通訳


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