加藤のメモ的日記
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| 2013年05月14日(火) |
靖国参拝 米国も懸念 |
中国や韓国は外交日程中止
4月21〜23日の靖国神社春季例大祭を機に安倍政権の閣僚が相次ぎ参拝したことに、日本に侵略された諸国が反発し、東南アジアの緊張が高まっている。何が起こっているのか。
参拝したのは麻生太郎副総理ら4閣僚。安倍首相も真かきを奉納した。中国や韓国は、日本の指導者が靖国神社を参拝するのは、軍国主義の侵略の歴史を否定しようとする意図がある、などと厳しく批判した。韓国外相の訪日と日韓外相会談、日中韓財務省・中央銀行総裁会議など、一連の外交日程が中止された。ところが安倍首相は国会で「侵略の定義は学会的にも国際的にも定まっていない」と答弁し、過去の戦争を「植民地支配と侵略」だとした1995年の村山首相談話から大きく後退した。さらに「尊いご英霊に尊崇の念を評するのは当たり前。わが閣僚においては、どんな脅かしにも屈しない」と居直った。
日本の侵略を否定する一連の動きに、韓国国会は4月29日、「未来志向的な韓国関係と、北東アジアの平和に深刻な影響を与える」と非難する決議を採択した。この事態に米政権が、日本側に懸念を伝えたとの報道もあった。米国務省のベントレル副報道官代理は「米国は域内諸国が意見の相違を友好的に対話で解決するよう協力してほしい、と何度も言ってきた」と語った。
米主要紙も社説で、安倍首相を非難し、「日本は侵略を侵した。なぜこの事実を一部の日本人は認められないのか」(ワシントンポスト)「北朝鮮問題解決で協力すべき時に、日本が中韓のとの対話を激化させるのはとくに無謀」(ニューヨーク・タイムズ)「安倍氏の恥ずべき発言が、外国で友人を増やすことはない」(ウォール・ストリート・ジャーナル)と掲載した。
侵略を美化する特殊な神社
日本共産党の志位委員長は、4月22日の記者会見で靖国神社への安倍首相の真かき奉納や閣僚の参拝について「侵略戦争を美化する立場に身を置くことであって、絶対に許されない」と指摘した。「靖国神社は過去の軍国主義による侵略戦争が自存自衛の戦いだった」「アジア解放の戦争だった」と丸ごと美化することを存在理由とし、その宣伝をいまでもしている特殊な神社だ」と強調した。
靖国神社とは
軍事官庁が管理 東京九段の靖国神社は、1869年(明治2年)明治維新期の内戦、戊辰戦争の戦死者を祀る東京招魂社(しょうこんしゃ)としてつくられ、1879年に靖国神社に改称した。最初から陸・海軍省など軍事官庁が管理する、戦争のための施設だった。
戦争に国民動員
靖国神社は1930年代以降、「天皇のために名誉の戦死をした人を、護国の英霊(神)として祀る施設となり、国民を戦争に動員する役割を担った。246万余の英霊が祀られている。
A級戦犯を合祀(ごうし)
1978年には、東京裁判で戦争を起こした罪を問われた東条英機元首相らA級戦犯14人を昭和殉難者(戦争の犠牲者)として合祀した。日本には戦争犯罪はなく、戦争犯罪人は連合国が推し付けた濡れ衣だ、というのである。そこへの参拝は、日本による戦争犯罪の否定を意味することになる。靖国神社には遊就館(ゆうしゅうかん)という展示館があり、侵略戦争を美化している。同神社は日本の戦争を「正しい戦争」として宣伝するセンターの役割を果たしている。
『赤旗』5.5
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