加藤のメモ的日記
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| 2012年12月03日(月) |
橋下徹はなぜ大メディアに嫌われるのか |
「橋下氏に関していえば、政府機関によって直接、『スキャンダルがあるからつつけ』というサインが出されていました。政府与党にとっても、総選挙において脅威となる橋本氏はなんとしてもつぶしたい相手で、リークや”誘導”が最も激しかったのは、大飯原発の再稼働に橋本氏が反対しいていた頃ですね。こうした情報が大手マスコミから他に流れ、どこかで記事になる。政治家や官僚たちが”敵”を潰す時に使う常套手段です」(全国紙政治部記者)
言ってみれば橋本氏は、虎の尾を踏んだのだ。橋下氏は旧システムの「すべてをぶち壊す」と宣言した。その「すべて」の中には、既成の大政党や霞が関の官僚機構、財界、そして大手新聞社を中心とした大メディアも含まれる。彼らは普段、表向きは理想や社会正義を唱えているエリート層でもある。しかし、実際には橋下氏に対して拭いきれない差別意識を抱いており、既成システムの巻き返しに伴い、ここぞとばかりに潰しに入ったのではないか。
橋下氏は短文投稿サイトのツイッターや、日々の会見を通じて、大メディアとも対決姿勢を露わにしてきた。ツイッターでは読売、朝日、毎日といった新聞社の報道に噛みついたことは一度や二度ではなく、読売新聞グループの渡辺会長ら大幹部から、個別の現場記者まで名指しで糾弾してきた。今回の朝日との悶着も、直前に朝日新聞社の女性記者と純軍慰安婦問題や教育問題をめぐって激突した。
少し勢いが落ちたとみるや、とたんに続出する批判報道、スキャンダル報道の裏には、こうした根深い既存システム側の抵抗や反発があることは否めない。先の自民党幹部の発言からもわかるように、「水に落ちた犬は叩け」とばかりに、橋本・維新の会への批判はこれからさらに強まっていくと思われる。だが、そうした圧力をはねのけてこその「維新」の看板だ。ジャーナリストの鈴木氏はこう語る。「改革者は大手メディアに限らず、常に抵抗勢力から叩かれるが宿命。人気がある者、権威ある者を叩くのはメディアの習性でもあり、それで潰される人も多い。ただ橋本氏には、ちょっとやそっとでは潰されないしたたかさがあります。女性スキャンダルや出自の問題を取り上げられることは、多くの場合致命傷になりかねませんが、橋下氏は潰れない。叩かれるのは、それだけ改革者としての橋本氏の存在が大きいということです」
民主党や自民党が維新の会への攻撃を強めているのも、つまりは次の総選挙に向け、自分たちに自身がないことへの裏返しにすぎない。「民主党が9月に行なった調査によれば、今総選挙踏み切ったら、現有議席の3分の1となる80議席程度に激減するという衝撃的な結果が出ました。あまりに深刻なので、党はこの数字を所属議員に秘密にしていた。ショックのあまり、離党者が続出するのを恐れたのです。選対幹部のもとには「どうなっているのか」という議員の問い合わせが殺到しているそうです」(鈴木氏)
民主党はあと6人離党者が出ると衆院での過半数を維持できなくなり、ほぼ自動的に解散総選挙に追い込まれる。維新の会に人材が流出しないよう、必死でネガティブキャンペーンを仕掛けざるを得ない。これに対し、次期総選挙では大躍進の可能性があるとされる自民党だが、そう簡単にはいかない。「私は次の選挙で民主党は100議席程度に沈み、別に約100議席を公明党など他政党が占め、残りの280議席を自民党と日本維新の会が争う形になると考えています。●
失速によって維新の会の議席数は60議席程度になるという見方が永田町の主流ですが、もしも挽回して80議席ぐらい獲得できれば、自民党+公明党30では過半数に届かず、維新の会がキャスティングボードを握る。そうなれば、橋下氏のほうに、今後の選択肢が広がります」(政治ジャーナリスト・山田氏)それを見越したうえで、橋下氏はいったん関係が悪化したみんなの党・渡辺代表との関係修復に取り掛かった。永田町に事務所を開く2日前には、新党結成がいまだ囁かれる石原都知事とも会談した。
「一部の政策面で詰めなければならない部分は残りましたが、むしろ石原氏の方が連携に積極的で、『旬を逃したら次はない』と、自分自身に衆院選出馬の用意があること、さらには、橋下氏自身も出馬する覚悟を持つよう促したそうです」(橋下氏周辺)また、各党あいさつ回りで、最も熱心に橋本氏へ共闘を呼びかけたのは、「維新の会の目玉候補になる可能性も」と本誌も報じた、舛添・新党改革代表だ。「力を合わせて政界再編をしたい。橋下さんのパワーをもってすれば何でもできる。とはいえ選挙協力をしないと厳しいだろう」と、連携を決断するよう強く促した。そして、一部で「内紛」などと報じられている大阪維新の会本拠地でも、「大いくさ」のっ準備は着実に進められている。
維新の会所属の大阪府議・青野氏はこう話す。「10月20日の鹿児島・熊本・福岡を皮切りに、橋本代表らによる全国遊説が始まります。支持率低下は全く気にしていません。これから何をやるか、国民の皆さんにお伝えする作業を繰り返していくのみです。国会議員と府議・市議間の温度差なんてありません。今は協力しあって、遊説の準備をしています。何のつながりもない場所にいきなり飛びこみ、有権者の人達と接触を持つ。維新らしい戦いだと思います」かって自民党がこの国を腐らせ、大風呂敷を広げた民主党は、なすすべもなくそれを放置した。今度こそ、その流れを断ち切らなければならない。
『週刊現代』11.3
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