加藤のメモ的日記
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| 2012年03月09日(金) |
ピラミッド5000年の嘘 |
ピラミッドに関するあなたの知識はすべて嘘である 黄金数に隠された大ピラミッドの意味 あれは本当に王の墓なのか 実は、8面体だった 驚異の耐震構造〜不規則な石の積み方 現代技術でも不可能な20年という建造期間
世界4大文明の一つ、古代エジプト文明の象徴として世界中の人々がその存在を知るギザの大ピラミッド。これは紀元前2700〜2500年代に建造されたと伝えられているピラミッドのなかでも最大規模を誇り、クフ王の墓として知られている。しかし私たちがいままで教えられ、学んできたこの常識が、すべて嘘だったとしたら…。本作は、ギザの大ピラミッドに関して37年間にもわたる調査と研究を実施、6年間徹底的に検証して”真実”を導き出した物語であり、とっぴな仮説にもとずく夢物語ではない。人類史上最大の「嘘」を暴き、文明進化の歴史さえも覆してしまう本作の発表は、強い衝撃と多くの論争を巻き起こそうとしている。200万個の石で構成されているギザの大ピラミッド。20年という期間で建設されたといわれているが無理がある。計算すると、2分30秒でセダン1台分の重さの石を次々と積み上げたことになる。現代の人間さえ到底不可能である。しかも、この大工事をノミと石で行なったとは到底信じがたい。クフ王の統治期間は20年未満といわれている。仮に建設期間が現代技術でも不可能と思われる20年だった場合、クフ王の墓という説自体が崩れることになる。
サイズや重さがバラバラの200万個の岩を適当に積み上げたように見えるギザの大ピラミッド。実は不規則に見える積み方には法則性があり、その高い耐震性は歴史が証明している。また、ピラミッド内の王の間は、完全な長方形であり、その精度は古代の計測機器では実現不可能な0.5ミリ以下のズレしかない。大きさや異なる石材を積み上げて作られたピラミッド。それによりピラミッドの壁は崩壊しにくくなり、強度は非常に高い。耐震構造を利用したのは明らかで、現在まで大ピラミッドがその形を残していることがその頑丈さの証明といえる。いかにして古代エジプト人がその耐震の特性を知り得ていたのかは不明のままである。13世紀にカイロが倒壊した大地震でも内部を含めてビクともしていない。
真北の方角に向かって作られたこの構造物の方位的な誤差は100分の5度のみ。その精度は現代になりやっと同等な精度を保つ建造物ができるようになったが、最新テクノロジーをもってしても大ピラミッドほどの巨大建造物をこの精度つくるのは不可能である。また、大ピラミッドにはその巨大な作りに不釣り合いなほど小さな玄室が3つしか存在していない。長さ90メートル幅90センチの通路が地下の間まで下降する精度は驚異的である。さらに一番上の玄室は完璧な水平と垂直を保っている。誤差も1ミリぐらいしかない。その精度は現代の技術にも引けを取らない。岩と岩の間にはカーブしている箇所も含めてカミソリの刃も入らねほど、隙間なく密着している。セメントなしで石を密着させるのは驚異的な技術である。狭い通路での建設作業は困難を極まりない上、正確な計測機で測らなければ傾斜角は保てないはずである。
黄金数に隠された大ピラミッドの謎
黄金数とは、天体の動きや鉱物の結晶、植物、動物の形状に見られるほか、レオナルド・ダ・ヴィンチが示した人体の比率やさまざまな芸術作品、さらには私たちの生活の中にも潜んでいる。実は大ピラミッドは黄金数をはじめとする特殊な数字によって創られている。ピラミッドの高さを2で割ると王の間の頂点に一致し、3で割るとその天井の高さになり、4で割ると王妃の間の頂点。7で割ると王妃の間の底面の高さと一致する。さらにピラミッドの4面の和を底面の広さで割ると”黄金数”が導き出される。
エジプト学の不可解
1930年ごろ、サッカラピラミッドの下に5000年以上も昔に置かれた固い石の器が40.000個以上見つかっています。エジプト学によると当時存在していなかったはずの鋼鉄よりもさらに固い石でできた、完璧な形状の器です。専門家はこの器の製造方法が描かれた絵を見て笑いますが、どのような道具によって作られたかを知るために調査したのかと聞くと、かえってくる答えは「NO」です。発見から80年経った今でも、どのようにして作られたのか全く調査されていません。なぜかというと、彼らにとっての結論ははじめから「原始的な道具によって」に決まっているからです。仮説を立証するための証拠を必要としない人を何と呼ぶべきでしょうか?ただの「信奉者」です。科学者のあるべき姿の真逆です。
ピラミッドの常識を覆す
大ピラミッドにある200〜400トンもするブロック石が積み上げられた壁や、完全に左右対称の巨像、強固な石をのこぎりで削ったような跡、、3分の1ミリまでの正確さに形が整えられた石など、数々の確たる事実を眼にした際、クリス・ワイズ(世界で最も優れた構造工学者の一人)やジャン・ピエール・マルダン(ミョー高架橋建設計画のリーダー)などは、これらがどのようにして建設可能だったかわからないと認めています。技術者として、彼らは「どのようにして」作られたのか説明がつかない、ましてや「誰が?」ということに関してはさらに謎のままで、分からないと言っています。これが真の科学的な考え方です。証拠がなければ結論は出せないのです。
さらに、今日のどの学説も建造そのものについては説明できません。精度で完璧な幾何学的配置、8面体の形状「王の間」を作るために1300トンもの花崗岩をどのようにして移送したのか、「王の間」が完全な垂直と水平を保っていることなどなど。これらの様々な事実を知ると、大ピラミッドは20年で原始的な道具のみで建てられたと主張することは、エッフェル塔は子供によって建てられたということと同じぐらい馬鹿げているということがわかります。我々が高度に発達した存在であると思っていたとしても、我々は思い込みや信念に縛られています。この思い込みによってロープとサンダルを身にまとった人々が、地球上で最も巨大で複雑な建造物建てたという信じがたい話を我々は信じているのです。我々がジャン・ピエールに取材をしていた時「我々より以前の文明についてどう思うか?」と質問すると彼はニヤリとして「あなたは賢いはずでしょう、そんなとんでもない仮説については議論するまでもない」と言ったのです。我々がいくら真剣に聞いても、皮肉や笑いが入っていない答えを引き出すことはできませんでした。
科学には証拠が必要です。証拠が必要なければそれはもはや科学ではありません。エジプト学と考古学による仮説では、本作で描かれている美しく偉大な謎は解明できません。時の征服者の手により何世紀にもわたって書き記されてきた人間の歴史より、”真実の過去”は奪われたのです。10年にも及ぶ調査の結果、私は何も信じなくなりました。私の頭は自由に考え、調査し、必要な機能を果たすことができます。
研究費の予算が非常に少ないため、一人でナスカなどの巨大遺跡を研究する考古学者たちにもたくさん会いました。地球上に存在する重要な遺跡が、政治的、宗教的、経済的などさまざな各地の理由によって調査されていません。この問題を掘り下げていけばいくほど、我々が我々の過去についていかに何も知らないかということに気がつきます。しかし、これは人々が考える以上に深刻な問題なのです。なぜなら我々の起源に関する問題は、我々の未来と直結しているからです。ピラミッドが春分点歳差における地球の位置を正確にあらわしていることは、これが天文学的な装置であるという有力な証拠です。もちろん断言はできません。ただ、私が調査を開始して以来、最も信憑性のある説明であることは疑う余地がありません。
映画『ピラミッド5000年の嘘』
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