加藤のメモ的日記
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2011年12月22日(木) 金正日暗殺説も

北朝鮮の金正日総書記の死去発表から一夜明けた20日、韓国各紙は、健康状態がよくないにもかかわらず列車で現地指導を続けた点など、その死に多くの謎があると報じた。中には暗殺説を指摘する新聞もあった。金総書記にはこれまで多くの暗殺未遂事件があったとされ、今回の死因についても憶測が飛び交っている。

金総書記は17日午前、現地指導に向かう列車の中で「急性心筋梗塞」で死去したとされるが、20日付の韓国各紙は疑いの目を向けた。東亜日報は「北朝鮮の発表で最も疑問が残る点は列車内で死去したことだ」と指摘した。金総書記の健康維持は北朝鮮にとって「最優先課題」であり、体調の変化に北朝鮮当局が全く気付かないまま総書記が現地指導を続けたことは理解し難い、とした。

毎日経済は「だれかに殺害されたのではないか、という可能性が提起されている」と、暗殺説を掲載した。東亜日報も「強硬派の仕業ではないか」とする北朝鮮脱出住民(脱北者)出身の専門家の見方を伝えた。金総書記は10日から死去2日前の15日まで精力的な公開活動を続行。いずれも列車で移動する過密スケジュールだった。北朝鮮では連日氷点下の気温が続いており、健康に不安がある金総書記がこうした視察をすることを容認した当局に首をかしげる関係者も多い。

北朝鮮は金総書記の病理解剖検査を行い「疾病の診断が完全に確定された」としたが、東亜日報はこれに関し「死因などをめぐり、憶測が出る余地が多いということを自ら認めたものだ」と指摘した。「詳細な検査を同時に発表したのは、死因は他にあるのでなはいないかという疑心があるためだ」とは毎日経済だ。

最近では04年4月に平安北道の龍川駅で発生した列車爆発事故が、金総書記を狙った内部テロだったとされる。金総書記が載った専用列車が龍川駅を通過した30分後に爆発し、161人が死亡、1350人以上が負傷した。当局は硝酸アンモニウムを積んだ列車が爆発したと発表している。



『サンケイスポーツ』


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