加藤のメモ的日記
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2011年03月17日(木) 富士山噴火危機

予断許さぬ震度6の静岡東部 4年以内に発生予告

未曽有の事態が日本列島全体を覆いはじめた。16日、東京電力福島第一原発3号機から白煙が上がった。プルトニウムを核燃料としている原子炉の爆発という事態になれば大惨事だった。一方、余震が続く静岡県東部は、活火山・富士山の麓で富士山噴火を誘引する可能性が出てきた。

もう一つは15日、静岡県東部にM6.4、震度6強の地震が発生したことだ。静岡県一帯は東海大地震が警戒され、さらに震度6強を記録した富士宮市は富士山を眼前に仰ぐ場所にある。富士山は1704年に大噴火して以来、沈黙を保っているが、れっきとした活火山でいつ爆発してもおかしくない。

これら一連の不気味な兆候は、一体何を意味するのか。阪神大震災や新潟中越地震の発生を警告し、今回の東日本大震災も予兆していた琉球大学名誉教授の木村政昭氏は「東日本大震災で、太平洋プレートの北部分のカギが外れ、南へ降りてきた。あまりに東日本大地震が巨大だったため列島周辺がバランスを崩し、ガタガタになっている」と指摘する。

木村氏はM6.5以上の地震を起こす“地震の目”を分析・発見し、大地震のポイントを予知しているが、首都直下地震に関しては否定的な見方を示した。「東日本大震災で関東側にプレッシャーがかかってきていることは確かだが、弱いところが割れているだけ。楽観はできないが、かなり厳しくみても東京に地震の目はない。今回の震災の影響で目ができ、大地震を誘発するといっても30年先」

一方、16日も震度3などの余震が続いた静岡県東部は予断を許さないという。気象庁も東海地震との「関連性はない」との見解を示したが、木村氏は否定的。それより富士山噴火の可能性を指摘しており、その時期を2011年プラスマイナス4年と計算している。

「もう少し様子を見ないといけないが、地震が富士山周辺で起きたのは気になる。もっと大きな地震の前触れなのか、火山帯を刺激するようなプレッシャーがかかるのか。富士山下のマグマだまりを膨らませる方向へ働けば、噴火を早める可能性もある。逆にマグマだまりを縮ませるかのどちらかになるだろう」最悪の連鎖を引き起こさないことを祈るばかりだ。

鋼鉄製の格納容器は有害な放射性物質を閉じ込める要で、3号機はプルサーマル方式を採用している。つまり人体に非常に有害なプルトニウムを核燃料に使っているのだ。格納容器の破損や放射性物質の漏えいに、細心の注意を払うべき個所。15日に破損した2号機に続き、3号機でも破損が生じたとすれば、原子炉の損傷に歯止めをかける有効な手だてが取れていないことになる。

【太平洋プレートの「カギ」が外れ、列島周辺がガタガタに。予断許さぬ震度6の静岡東部。4年以内に発生予告。マグマだまり膨張も。304年ぶり”死の灰”が街を飲む。】

そんな中”列島崩壊”へ不気味な連鎖を見せている。東京湾での地震だ。実は11日に東日本大地震が発生してから余震は震源地となった福島、茨木沖を中心に起きているが、連動するよるかのように、東京湾でも地震が起きている。

東京湾を震源地とする地震は首都直下地震といわれ、過去には1855年に安政の大地震が発生した。1300万人を擁する首都東京を襲う直下型ととなるため、政府は1万人以上の死者が出ると試算している。専門家のあいだでは「想定が2桁違う」といわれ、甚大な被害が出ることが予想される。また横浜市は江戸時代の今から200年前の1812年、横浜駅の地下を震源地とするM6.9の地震が発生し死者が出ている。

武士や知識人が残した文書から、新潟中越地震(2004年)とほぼ同規模であった。関東の地下にはまだ多くの活断層が隠れていると言われる。同じ断層による再発の可能性は少ないが、無数とされる活断層による直下型地震に周期はなく、いつ起こるかわからない。当面は地下型への備えが重要。



『九州スポーツ』


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