加藤のメモ的日記
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2010年12月19日(日) 鳩山安子

「りえママ」とは宮沢りえの母親のことである。そのママゴンぶりは世間周知となったが、まだまだ恐ろしさが知られていないもう一匹のママゴンが「ユッキー」こと鳩山由紀夫と、「クーニー」こと鳩山邦夫の母親の鳩山安子である。邦夫によれば、50にも手が届こうという兄弟同士がそう呼び合っているらしいのだが、それだけで、乳離れできないこうしたアホボンをつくった母親は失格だろう。

ある人が、由紀夫の目は死んでいる、と評していた。あれは細川護煕の目と同じで生きていないというのだが、爬虫類的あの目は、どうしてそうなったのか?兄弟の父親、つまり安子の夫は、田中角栄に頭の上がらなかった大蔵次官で、政治家に転身後、一応外務次官をやった鳩山威一郎である。彼は愛称を「ポッポちゃん」と言い、ハトが豆をついばむように手当たり次第に女をつくっていった。その数は少なくとも5人は下らないといわれる。

ブリジストンの創業者、石橋正二郎の娘として生まれた安子には、それは耐え難いことだった。この元お嬢様はその寂しをを紛らわすため、ただただ、長男の由紀夫を溺愛しそれを受け止めかねた由紀夫は感情を失って能面になった。息子たちのどちらかを首相にとママゴンが出しゃばるのは、あるいは外相で終わった夫への復讐という意味もあるのかもしれない。

それにしても、「ハヤの頭」で有名になった邦夫の傍若無人ぶりは、由紀夫の能面と対照的である。安子が夫の放蕩をあきらめ、泣かなくなったことによって、邦夫はまったく感情を抑えない子供として育ったのだろう。抑え過ぎた子と、抑えることを知らない子をつくった鳩山家の教育は、いずれにせよ落第である。

「兄弟は菅(直人)に乗っ取られた。社さ丸ごとになるなら、おれだけ別の党をつくる。母に『兄貴とケンカ別れするかもしれない』と電話したら、『それはお前のほうが正しい』と言ってくれた。やっぱり、母は、俺のほうが可愛いんだ……」

『週刊文春』の9月26日号には、邦夫のこんな声が載っている。武村正義を切って弟を選んだ由紀夫といい、この弟といい、兄弟そろってすさまじいまでの欠陥人間だが、とにもかくにも兄弟が一緒にやることを条件に50億円を用意したといわれる母親の安子は、日本を私物化するママゴンである。ならば、わかりやすく民主党の党首には安子がなったらいい。

邦夫の「ハヤの頭」事件とは、自分が頭を残してハヤを食べ、秘書に頭を食べるように勧めたというのだが、人間を対等の関係で見ず、家来のように扱う人間は自分もすぐ他人の家来になりたがる。小沢一郎の子分だった邦夫は「民主」とは一番遠い人間である。武村をあそこまでに排除するのを見ても小沢と切れていない可能性が強い。「民主党」とは安子の抱く「鳩山家の野望」に始まるものでありそれに乗っかって菅直人は鳩山家の執事になりさがった。


『寸鉄刺人』


加藤  |MAIL