加藤のメモ的日記
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2010年05月27日(木) 日本の伏磨殿

最高裁判所の人事のカラクリ
「最高裁の人事統制がおかしな裁判、不当判決の原因で、怨嗟の的になっています。最高裁はこの統制で浮いた金を裏金にしています。この不正を正してしていただきたく、失礼を顧みず書面をお送りする次第です」なぜ最高裁の人事統制に生田さんがこだわるかというと、そこに日本の司法をゆがめる根本原因があるからだ。

例えば刑事裁判の有罪率99.9%という数字を見ていただきたい。これは検察庁に起訴されたら、奇跡でも起こらない限り有罪になることを意味している。裁判所は被告に有罪の烙印を押す雄ベルトコンベア装置に成り下がっている。足利事件の菅家利和さんのように冤罪で人生を台無しにされた人や、死刑になった人は数知れないだろう。

それも裁判官が真実を見ようとせず検察や最高裁の鼻息ばかりうかがっているからだ。裁判官は良心に基づいて行動できるよう憲法で手厚く身分を保障されている。その彼らがなぜヒラメ(上ばかり見る)裁判官になってしまうのか。正田さんは自らの経験をもとにその原因は「月給(報酬)」と「転勤」をエサした人事統制にあると断言する。

「裁判官の報酬は、ある時期から急上昇するものと、停滞したままの者に分かれ、65歳の定年までに「億」単位の差ができます。また「陽の当たる場所」にばかり転勤するものと「ドサ回り」の者とに分かれます。この二つの操作によって正義とは無縁の裁判がまかり通るのです。

もう少し詳しく説明すると、判事の報酬には1〜8号の区分がある。8号から4号までは誰もがほぼ平等に昇進する。問題はその先だ。任官後20年を経たころに3合以上に上がって行く者と、4号のまま据え置かれる者とにふるい分けられる。4号と1号の差は800万円近くで、これが10年以上続くと1億円以上の開きになる。

裁判官にとっては転勤も重大事だ。東京勤務のまま1号に駆け上がる者があれば、地方支部を転々として単身赴任を余儀なくされる者もある。それも全て最高裁の胸三寸で決まるから。ゴマスリ判決が横行するようになる。問題は、こうした裁判官の昇給や転勤を誰がどのような基準で決めるのか、一切明らかにされていないことだ。そのため疑心暗記が生まれ、裁判官は余計に保身に走ることになる。

そのうえで正田さんはさらに重大な指摘をする。「裁判官を4号から3号に昇給させるためにの予算配賦を受けながら、一部の昇給を遅らせると予算が余る。たぶんそれは年間数億円の裏金になり、学者連中が最高裁批判をしないようにするための工作費になっている」

この推測は的を得ていると思う。最高裁は日本の伏魔殿である。正田さんの情報開示請求の成果でその扉が少しづつ開かれようとしている。


『週刊現代』

上級審で判決がひっくり返ると、裁判官は昇進に響くらしい。


加藤  |MAIL