加藤のメモ的日記
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2010年03月05日(金) 国母選手

かって、1968年のメキシコ五輪で、注目すべき事件がおきました。男子陸上200メートル競争で、当時の世界記録で優勝した米国の黒人アスリート、トミー・スミスと、同じく米国代表の黒人選手で3位となったジョン・カルロスが表彰台でアメリカの国歌が流れる中、星条旗に向けて拳を突き上げたのです。

顔はうつむいたまま、靴をはかず黒いソックスと手袋をはめていました。lこのとき米国は公民権運動の真っただ中。黒人差別の悲惨な状況を世界に訴えるための行動でした。二人は当時、メダルをはく奪されるなどの制裁を受けましたが、現在では、出身大学に銅像が建立されるなど、差別問題に敢然と立ち向かった信念が評価され始めています。

五輪というのは、場合によってはそれだけの主張を世に発信できる場でもあります。それに比べ、今回の国母騒動の何とだらしないことか。やはり国母選手は、「五輪出場者」としての自分に無自覚でありすぎたと感じるのです。

私たちは、彼の周囲の大人たちが「オリンピックのドレスコード(服装規定)とは何か」を説けなかったことと同様、若者たちに「自覚」を促せずにいるという社会の現状に気づくべきなのです。


週刊現代


どの集団にも必ず一人は“はみ出し者”がいる。それにしてもマスコミは第四の権力といわれるだけのことはある。彼の映像のクローズアップが騒動のもとになった。NHKはさぞ喜んでいることだろう。


加藤  |MAIL