加藤のメモ的日記
DiaryINDEXpastwill


2010年02月26日(金) やがて哀しき政権交代

あんなに夢見た政権交代はこんなことだったのか。昨年8月、民主党に投票した有権者の多くは残酷な現実を前にほぞを噛んでいることだろう。マニュフェスト。国民の生活が第一。子供手当、高速道路無料化。無駄を見直して16.8兆円の財源を作る。きらきら輝くように提示されたお題目はいずれ押し入れにしまいこまれ、忘れられたお雛様となりそうだ。

「政治がよくなるなんて幻想を持つことが間違い。今回の政権交代でわかったのはそのこと。この国の政治は永遠にこういうことの繰り返し」自民党の50年にわたる金権政治を打破し、清新な風を政界に吹きこんでくれるという期待はもう半分以上吹き飛んだ。自民党も民主党も言ってることが違うだけで、やることは同じだった。おいしい話を大きな声でして、まずい話はひたすら隠す。

親から大金を受け取り、それをバラ撒くことで今日の地位を得た総理。政党を作っては壊し、国民から受け取った金(政党助成金)で不動産を買いまくっていたのは幹事長。国民のカネは自分のものとでもいうのだろうか。期待は裏切られた。大きな期待は大きな失望に変わる。前出の政治部デスクではないが、結局、誰がやっても同じ、政治家はもとよりろくなもんじゃない、ということなのか。

小沢一郎はいい。もともと田中派にいたのだから。金権のど真ん中、角栄・竹下・金丸の愛弟子なのだから、ダーティーなのは今に始まった話ではないだろう。自分を棚に上げて、立派なことを言うのが当たり前だと思って40年も永田町で生きてきた。政治倫理審査会を作ったのは小沢だ。泥棒が警察を作るようなものだろう。こんな男に期待などしていない。

残念なのは、というより失望しているのは、清新にして、正義感あふれる人物と期待していた菅直人、長妻昭、枝野幸男らの不甲斐なさだ。かって舌鋒鋭く金銭疑惑を追及した菅や長妻は小沢や鳩山の疑惑になぜ沈黙したままなのか。沈黙どころか、擁護するような発言までする。他人に厳しく、身内に甘く。鳩山や小沢のご機嫌を窺いながら、さらなる権力を手にしようと画策する。

これでは腐った自民党と同じではないか。期待させた分だけ、罪が重い。小沢は選挙の神様だという。ベテランの政治ジャーナリスト・岩見隆夫さんも指摘するように幻想だろう。もし神様なら、とっくの昔に政権を奪取しているはずだ。金と公認権を握って、各候補者の生殺与奪を自由にしているだけではないのか。

小沢はもういらない。鳩山ほもういい。二人がいる限り、新政権は金の疑惑で汚れ続ける。説明がつくなら、もう説明がついているだろう。鳩山を捨て、小沢を切る。これ以上、国民が選んだ政権交代を汚さないためにも、民主党の良心ある議員たちは立ち上がるべきではないか。日本がこれ以上沈まないためにも。


週刊現代 3/6


加藤  |MAIL