加藤のメモ的日記
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夫の存在自体が妻のストレスになっているという現実はあまりに残酷な話。これに追い打ちをかけるわけではないが、大手旅行代理店JTBの団塊世代を対象にした調査によると、60歳以降、最も一緒に旅行したい相手として、男性の7割が「夫婦」と答えたのに、女性のそれは5割を切っている。
また、第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部の調査では、「夫と同じ墓に入りたくない」と答えた女性の割合は男性の3倍近くにのぼり、さらに「夫と共通の趣味をつくろうとは思わない」と答えた女性は7割を超えている。「一緒にいるだけでも虫酸が走るのに、旅行や趣味なんてもってのほか」そんな女性の悲鳴が聞こえてきそうだ。
定年後の夫の望みは、妻にしてみれば単なる束縛でしかなく、寿命を縮める要因にさえなっている。「自分の寿命を縮めるくらいなら、夫に死んでもらって長生きしたい」。これが夫に死んでほしいと思う妻の本音なのである。気づいた時にはすでに手遅れになっていた、という事態を回避するためには、どうすればいいのか。
「妻と一緒に幸せな定年を過ごしたい、と本気で考えているなら、定年する前に一度夫婦関係を見つめなおしてほしい」。夫婦問題の専門家らは、口をそろえて言う。「夫は定年前から夫婦間のコミュニケーションを増やして、妻の不満に気づくこと。さらに仕事以外の趣味や生きがいを早めに見つけて、定年後は互いを尊重したライフスタイルを歩めるように準備しておくこと。
定年後、妻に『いなくなればいい』『死んでほしい』と言われると、本当に逃げ場がなくなってしまいます。精神科医で心理研究家のゆうきゅう氏は、男性は妻に優しい言葉をかける習慣を身につけるべきだと助言する。「『結婚までした相手に、いまさら愛情表現なんか必要ない』と思う人もいるかもしれませんが『言わなくてもわかる』ことなんてないのです。『家を守るのが妻の仕事』と当然のように思って接していると、夫婦間の温度差は大きくなる。
食事から洗濯まで、自分の身の回りの環境を誰がつくっているかを考えれば、きっと素直に『ありがとう』と一言いえるはず。そうすれば少しずつ奥さんの不満も和らぐでしょう」幸せな定年後の生活を夢想する暇があるなら、妻が抱えている不満を想像するほうにエネルギーを、回しなさい、ということだ。
週刊現代 3/6
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