加藤のメモ的日記
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2009年06月18日(木) コーヒーの健康作用

●免疫学会で明らかになった。
コーヒーが持つさまざまな健康効果に注目が集まっている。疫学調査会などの報告で、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病からガン予防までコーヒーがもたらす効果が次々とと明らかになっているのだ。ガン予防、疲労回復、抗ストレス作用など。

カフェインの覚醒効果によって、コーヒーはもともと薬としてイスラム教徒の間で珍重されていました。日本では江戸時代、オランダから長崎に持ち込まれたのですが、見た目が真っ黒で味も苦いと当時は不評だったようです。その後嗜好品として親しまれるようになり、近年はガン予防などの効果があることがわかりました。新たな商品価値として認められつつあります。(全日本コーヒー教会の担当者)

国内における大規模な疫学調査では、すい臓ガン、肝臓ガン、子宮体ガンなどへの予防効果が認められているほか、血管を広げる働きから血圧を下げる効果や抗ストレス作用、疲労回復、二日酔い防止にいたるまで、コーヒーによる健康効果は幅広い。「自律神経を調節し、満腹感を高めるといわれています。脂肪燃焼に役立つという研究もあり、女性からは多くの問い合わせがあります(同)

そうした効果の一翼をになうのはコーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノール。その強い抗酸化力は赤ワインのそれとほぼ同程度とされ、細胞や遺伝子を傷つける活性酸素の毒から体を守ってくれると考えられている。また最近新たな成分が見つかった。それが「コーヒーオリゴ糖」だ。オリゴ糖とは糖質の一種で、ブドウ糖や果糖などの単糖が2〜10個程度結合した糖を指し、「少糖類」とも呼ばれている。

オリゴ糖は消化されずに大腸まで届き、腸管内にすむビフィズ菌のエサとなるのが特徴で、食品メーカー大手の味の素ゼネラルフーズがコーヒーからオリゴ糖を取り出すことに成功した。「コーヒーオリゴ糖はコーヒーの豆カスから抽出します。オリゴ糖には大豆など10種類ほどがありますが、コーヒーオリゴ糖は他にはない、かなり異なった構造をしています」同社・技術開発研究所の熊王俊夫主査は抗説明する。オリゴ糖はほとんどが無味無臭できな粉、ゴボウ、タマネギ、にんにく、枝豆、バナナ、ネギなどに多い。このほど同社が従来行った臨床試験を改めて検証したところ、予想を超える結果を得たという。

「コーヒーオリゴ糖を継続して摂取した群では、内臓脂肪と血圧が減少し、中性脂肪も下がるという傾向が確かめられました。さらに、すでにメタボリックシンドロームと診断されている人の割合が半減、予備軍の4割は健康な状態に戻っていたのです」熊王主査によるとコーヒーオリゴ糖によって小腸での脂肪吸収が抑制され、くわえて肝臓での脂肪の合成が抑えられることによる相乗効果だという。

機能性食品に詳しい東京農業大学の荒井惣一客員教授は「いまやコーヒーを飲みながら肥満を予防する時代。コーヒーオリゴ糖は他の食品も配合することができるため、その将来性が期待されています」と話す。長年にわたる食の歴史があるため安心して利用できるという。



九州スポーツ 6月14日号


加藤  |MAIL