加藤のメモ的日記
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| 2009年05月20日(水) |
アルツハイマー病研究最前線 |
2025年には、現在のおよそ2倍の患者数に増えるといわれているアルツハイマー病。「アミロイドβ」と呼ばれている物質が脳内に異常にたまることが原因だと考えられている。理化学研究所は、脳内でアミロイドβを分解する酵素”ネプライシン”を発見した。この酵素が加齢とともに減少することが、アルツハイマー病の発症につながると考えられている。
最近の研究で、脳内のあるホルモンや手軽な運動によって、このネプライシンの量を増やせることが突き止められ、アルツハイマー病の予防が可能になると期待されている。
さらにDNAワクチンという新たな技術で体内の免疫の仕組みを活性化させ、アミロイドβを攻撃するという画期的な方法も開発され、今臨床試験の準備が始まっている。その一方で、アルツハイマー病の課題は早期発見が難しいこと。今年、全国の医療機関が参加して早期発見につながる大プロジェクトが始まった。アルツハイマー病の予備軍とされる人たちに対して半年から一年ごとに画像検査を行い、もしその後アルツハイマー病を発症したら、過去の検査データを調べ、早期発見に役立てようと言うものだ。早期発見が可能になれば、効果的な予防や治療を行うことができる。
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脳は無意識のうちに外から入ってきた情報を分析している。これが認知の働きだ。認知能力が衰えると見ているものが何なのか分かりにくくなったり、道に迷ったりするなど日常的に大きな支障をきたすことになる。
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