加藤のメモ的日記
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2009年03月18日(水) 村山談話

いま、戦後50周年の節目に当たり、我々が銘記すべきことは来し方ろ訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。わが国は遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対し多大の損害と苦痛を与えました。私は未来に過ち無からしめんとする故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。

敗戦の日から50周年を迎えた今日、わが国は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません。同時に、わが国は、唯一の被爆国としての体験を踏まえて、核兵器の廃絶を目指し、核不核散体制の強化など、国際的な軍縮を積極的に推進していくことが肝要であります。これこそ、過去に対する償いとなり、犠牲となられた方々の御霊を鎮めるゆえんとなると、私は信じております。「杖たるは信に如くは莫(な)し」と申します。この記念すべき時に当たり、信義を施政の根幹とすることを内外に表明し、私の誓いの言葉といたします。



村山内閣総理大臣談話 平成7年


加藤  |MAIL