つめあわせ
ぷらす

エジプト展

そういえば、先日前々から行きたいと思っていたエジプト展へ行きました。

実は密かにエジプト大好きな私。
前にもこの日記でカミングアウトしたように、ガラスの腸を持つ女というありがたくないあだ名さえなければ、今すぐにでもエジプトへピラミッドを見にゆきたい位です。

もちろん、毎週土曜日夜九時からの「世界不思議発見!!」のエジプト特集は欠かさずチェック。
そんな私は自称『なんちゃってエジプト研究家』です(笑)。

ミイラの製法や、ヒエログリフの読み方などについては、色んなところで得た知識を今すぐこの場で披露したいくらいです。
(・・・だからといって、質問のメールは受け付けしておりません)

前から「エジプト展に行きたーーーい!!」と騒いでいた私ですが、ご存知のように、日記を何ヶ月にも渡ってサボリ続けるくらい多忙だったことと、(いや、その理由は違うけど・・・)
自分自身が引越ししたためそれどころではなかったことで、念願のエジプト展を見に行くことができたのは、明日が最終日という日でした。

最終日前日というだけあって、会場はものすごい数の「エジプトファン(自称)」でごった返していました。

一緒に行った友人は
「わーーー!!なんでこんなに多いんだぁぁーーー!!」と余りの人の多さに閉口しています。
どうでもいいけど、なんとかエジプト展を避けて通りたかった友人のキミ!!
「最終日に行ったら、『ご来場の記念に、このミイラお持ち帰りください』ってくれるかもよ?」とか訳のわからないことをほざいて、一日伸ばしにしていたけど・・・。
最終日は、もっと多いのだよ・・・・。

展示物の内容で心に残ったのは、やはりメインのなんとか王の黄金のマスク。
(なんとか王・・・・で本当に心に残ったっていえるのか?)
それからミイラを納める木の棺。
これらは美しい彩色が施されていて、何千年の時を経て死者が甦る感がして、本当に綺麗でした。

それから、それから。
ミイラにするため、死者のカラダから取り出した臓器を納める四つのツボと、そのツボを納める石棺。

なんだかとても仰々しくもあり、でもそのツボの蓋が、当時のエジプトでの神様であった動物の顔をかたどっていたりして、可愛らしい感じでもありました。
本当に古代エジプトの人達は死者の甦りを信じていたのだろうなぁーーーと、その時代の人々の信仰に思いをはせてみたりしました。

でも、実は。
展示の内容よりも気になったことがヒトツ。
私が見に行った時、会場はとても多くの人でごった返していたのですが、その中に足が不自由で車椅子を使って鑑賞をしている方がいたのです。

展示物は沢山の人から見えるようにという配慮でしょうか?
すべて立って見るのに丁度良い高さに展示がしてあり、車椅子での鑑賞には向きません。
周りの人達もその人のために道をあけてあげるわけでもなく、係りの人の誘導があるわけでもなく、せっかくの展示も半分も楽しめなかっただろうなぁと、何もしてあげられなかっただけに、残念で気にかかってしまいました。

バリアフリーとかいう言葉を耳にすることも多くなってきたし、以前よりは少しはハンデを持った人達に対する配慮というものも為されてきた社会になってきたのかもしれませんが、細かいところではまだまだだなぁ・・と、そんな風に考えながらエジプト展の会場を後にした一日でした。



2002年05月01日(水)
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