つれづれ日記
DiaryINDEX|past|will
| 2003年06月17日(火) |
小桃、交通事故死か? |
午後2時にM浦さんと小桃の駐車場で待ち合わせをしたのだが、歯科の予約が2時に入っていたのを思い出した。治療が済んだ2時40分、M浦さんに電話して学院北門前で落ち合うことにする。
学院内を通り抜けるのを逡巡するM浦さんに、「山手ネコロジー」の用事だし少しでも早く行こうと促す。何か学校行事があったのか車がいっぱいだ。
職員駐車場で遊んでいるハイシローを発見したが、気取られないようにそそくさと通過する。
昼間の駐車場は車も少なく見通しがよい。小桃は勿論いない。お墓の前に土のところで昼寝していた姿が目に浮かぶ。
駐車場出入り口に差しかかるとその陰の落ち葉の溜まり場になっている一角に猫らしき物体が横たわっている!「死んでる!」と叫び駆け寄ると紛れもなく小桃だった!
M浦さんが遺体を抱え上げ石垣の上に乗せる。と、その時、道路の反対側に停まった環境局の車から作業員が降りて来てこちらにやって来る。近隣の人から猫の遺体引取りの依頼を受けて、その遺体を捜していたところだと言う。
山手の「猫庭園」で眠っている、去年交通事故死した息子の太郎の側に埋めてあげようということになり、環境局の人には帰ってもらうことにする。もらった黒いポリ袋で小桃を包みM浦さんがしっかと抱きかかえる。
山手に埋めるには、J先生の手を借りなくてはならない。時計を見ると3時過ぎだ。J先生がつかまるかどうか分からないがとにかく学院受付に走る。その間、M浦さんは山手の餌場で待つという。バニーがニャーニャー鳴きながら従いて来るがそれどころではない。
学院ロビーは人でいっぱいだ。受付にも話している人がいて待っているうちに涙が溢れてきた。止まらないが受付の女性にJ先生を呼んでもらう。連絡はつかないが、携帯の番号を知っているのならロビーに公衆電話があるので、そこからかけてみたら、と言う。私が泣いているので只ならぬ事態だと思ったのだろう。電話のところまで従いて来て代わりにかけてくれた。
J先生はすぐに降りて来て、涙ながらの私の訴えを聞くとそのまま一緒に来てくれた。「猫庭園」側からM浦さんを呼ぶ。J先生はもうスコップを車に積んでいないというのでM浦さんがLマンション管理事務所からスコップを借りてくる。猫たちが集まってくる。
パンダの姉「白黒母さん」と太郎が眠っている場所から1メートルくらい離れたところを先生とM浦さんが掘り、そこに小桃を横たえる。あじさいも1輪添える。
小桃はパンダかパンダの姉の娘に違いないのだ。母子3代がここに眠ることになる。M浦さんが、太郎の妹花子に「お母さんにお別れをしなさい」と泣きながら言うが花子は覗き込もうともしない。が、他の猫たちがその場から去っても花子だけはいつまでも離れず遊んでいる。
4時を過ぎたので、小桃の元夫、プリンスのいるところへM浦さんを案内することにする。J先生も一緒に行くというので3人で「山手スカイウォーク」を上る。てっぺんの桜の木の枝にタニーがいる。我々の顔を見ると餌を要求するのでM浦さんが手持ちの缶詰を猫たちに与える。
フォレストヒルズの公園を横切りU野さん宅ガレージへ。車の下を探すが猫はいない。アレッ?ふと上を見ると車の屋根の上にプリンスと牛若がいる。プリンスは冷たい顔をしていたが、思い出したのか屋根から下りてきてニャーと鳴く。
M浦さんが缶詰を開けると牛若も下りて来た。更にどこかで猫の鳴き声が!ガレージの奥からボス三毛が出てきた。最近ちっとも見ないと思っていたが、隠れていたのだな。三毛にも少し分け与える。
U野さんの奥さんが夕刊を取りに出て来てこちらを見ていたが、一方的に知っているだけだし、小桃のことで泣きはらした顔をしていたので挨拶もせずじまい。
J先生を途中まで送り、ベイツマンションの前でまたひとしきり小桃の思い出話をして涙にくれる。5時を過ぎ、J先生とは別れ、M浦さんと小桃が置かれていた場所へ戻りあじさいを数本手向ける。よく見ればドリンク容器や菓子袋などが散乱し汚い場所だ。その少し先には車のバッテリーが2個捨ててある。本当にモラルがなくなったこと。
以前小桃を見かけた農家のあたりを歩き、「プリンス猫階段」を上がる。ここも去年の今頃、私を追って小桃が従いて来たことがあった。コロちゃんに威嚇され、小桃は逃げていったっけ。どこもかしこも思い出に満ちていて悲しい。
夜、パソコンを開くとJ先生から写真添付メールが入っていた。先生は帰宅するとすぐお子さんたちに小桃のことを話したところ、お嬢さんの提案で、「小桃」という可愛らしい名前にあった花を持って小桃のお墓に来てくれたという。
夜9時半に再び山手の餌場でM浦さんと待ち合わせをしている。9時20分頃、阪神は横浜に劇的なサヨナラ勝ちをしたが、M浦さんはいつものように試合にのめり込めなかった筈だ。
崖上から小桃の餌場を覗くと、やっぱり新黒が寝そべって待っている。新黒に声をかけ、山手へ。もうあそこへは行かないのだ。新黒もあそこでいくら待ってても、もらえないんだよ。
M浦さんも来たばかりのようだ。猫たちは先にカリカリをもらう。新黒は缶詰をもらおうと思っているらしくカリカリを殆ど食べない。缶詰は8個持って来たが4個だけ開ける。それで十分だ。
J先生一家が手向けてくれたお花を見る。M浦さんは更にあじさいを2本持って来ている。猫ハウスの水を替えているとどこかでギャーッとものすごい声が。さくらがゲンキにでも追いかけられているのだろう。
見ると小桃のお墓の側でハイシローがトイレをしている。お墓の土が柔らかくなっているので一旦はそこを掘りかけたが、何か感じるところがあったのか、止めてもう少し離れたところを掘った。ハイシローはベタベタに甘える猫に変身してしまった。声までが可愛くなっている。
小桃のことは、まだ呆然としていて実感がない。そんなに傷んではいなかったが遺体の様子から土曜日には既に死んでいたのだろう。今日まで待たずに下の方まで探していればもっと早く発見できたのに、と悔やまれる。
が、もう5分でも遅ければ小桃の遺体は片付けられてしまい、永遠に我々には小桃がどうなったのか分からずじまいになるところだった。本当に間一髪だった。小桃自身が我々に発見されたい、という気持ちを死後も強く持ったのだろうと3人で話し合った。
小桃は目を見開いてビックリしたような顔をしていた。何が起こったのか自分でも分からなかったのだろう。外傷はなくはねられて即死したようだ。唇の左端から舌がチョロリと覗いていた。
ポリ袋で包んだ遺体を3人で代わる代わる抱いた。重かった。5kgは十分あっただろう。子育てをしていた頃の小桃はガリガリに痩せていたという。不妊手術も済ませ、ひとりになってからは丸々と太った。はっきりとは分からないが享年8歳くらい。まだまだ生きられたのに・・
・・・・・・・・ 小桃の遺体には何の外傷もないこと、目を見開いて舌を出していたこと。さっきまで交通事故死だと思い込んでいたが、そうではないかもしれないという疑念が突如湧いてきた。
過去にも山手で猫の毒殺があったという。そして「プリンス猫階段」でも数年前には大毒殺があった。
2回も虐待に遭っている小桃だ。もしかしたら毒を盛られたのかもしれない。だとしても外猫にしている限り交通事故同様どうしようもないがやりきれなさが募る。
|