つれづれ日記
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2002年07月08日(月) ノワールが姿を消してから今日で6日目

10行ほど書いたところで、昨日と同じくデスクの上で寝そべっていた飼い猫ロミ(13歳)がいきなりキーボードにしなだれかかり左端の「Esc」キーを押してしまったらしい。一瞬にしてすべて消えてしまった。ノワールのことばかり書いているのでやきもちを妬いたか。

ノワールといえば、みちよさんも私も5日目の昨日が一番悲しかった。というのはこれまで何度か姿を現さないことがあったが、最長4日間だった。5月31日にもそうだったが、5日目には何事もなかったように元気な姿を見せてくれていた。

だからある意味、賭けるような祈るような気持ちで昨日、5日目を迎えたのだったが、その願いも空しくノワールは現れなかった。すると今後再び現れる可能性は限りなくゼロに近い。悲しみながらも諦めの気持ちが広がる。涙も昨日の10分の1以下になった。

保護猫ユウキの里親さんになる6号棟のS村さん宅は建物の端っこだ。1メートルと離れずに隣の建物が建っている。その間の狭い通路を猫たち(朝夕のみ外へ出してもらっている飼い猫たちも)が朝夕、続々と通り抜け、向かいの駐車場を通って森の中へ消えていくのだそうだ。そこでS村家では、その狭い通路を「猫道」と呼んでいるそうだ。森の中で猫の集会でもあるのかと常々訝っているとか。

そんな話は初耳だ。彼女はノワールのことも、「もはや黒猫といえないほど赤茶けてボロボロの猫」として知っていた。そこで今夜は8時過ぎにみちよさんと一緒に7号棟脇、奥の竹薮を覗きに行ってみた。その横の駐車場の奥にも行って見た。
みちよ家の隣人(5階)が今朝、白ソックスの黒猫(「新黒」か?!)が森から駐車場へ出て来るのを目撃したそうだ。

7月2日、ノワールとお別れした場所はその森の下の道路だ。森までは直線距離で20メートルくらいのものだろう。あの後ノワールは森に入り、もしかしたら、今も森の一角でじーっと蹲っているのか?そして他の猫たちに見守られているのかもしれない。「象の墓場」ならぬ「猫の墓場」がそこにあるのかも、などとファンタジーにすぎないかもしれないが、話し合う。

そうは言ったものの、一旦帰宅し9時半を過ぎてからまた出なおす。家猫の手付かずのフードを持って「プリンス猫階段」へ行ってみると「新黒」はおらず、ウォーキングのおばさん3人が階段上でお喋りしている。道路に出ていたコロちゃんを駐車場内に戻し、小桃の駐車場へ行く。小桃も「新黒」もいない。

諦めて帰りかけ、道路から下を覗くと「新黒」がいる!戻って給餌。ファーッ!とやけに非友好的だ。ラップ包みを開くと、わざわざ少しづつくわえては数段離れて食べている。ラップは光るから苦手なのか?ラップを取り除くと安心してそこで食べ始めた。してみると猫除けにキラキラ光るペットボトルを置くというのは効果があるようだ。

6号棟まで戻りみちよさんと合流。また階段に腰を下ろす。あえて思い出話はせず世間話をする。引き上げて帰宅すると午後11時だった。


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