つれづれ日記
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| 2002年06月19日(水) |
入院中の怪我猫「ユウキ」に里親見つからず |
昼過ぎ、犬山動物病院の院長から電話がかかってきた。若い男性から「猫がほしい」との電話があったので紹介してもいいか、とのことだった。ひとまずその男性の名前と電話番号を訊く。ケータイではなく固定電話だ。港南区の猫ボランティアA山さんに電話し、その名前が「猫詐取人リスト」にないかどうか調べてもらってから、本人に電話した。男性は20歳で両親と15歳の妹との4人家族だという。
賃貸マンションだというので、詳しい状況を訊くため母親に夜、電話することにした。そして電話してみると・・案の定、母親は困惑の体でペット禁止住宅であり家族としては猫を飼う気は全然ないとのこと。この話はなかったことに、と私が言うと母親はホッとして盛んに恐縮していた。
そうそううまい話は向こうから転がり込んで来るものではない。モモコちゃんはJ先生のお骨折りで奇跡的にうまくいったのだ。モモコちゃんといえばフードによっては下痢をするというので、院長は今でもモモコのことをしきりに気にしてくれている。モモコは本当に幸運だった。
現在入院中の美男のサバトラくんにも名前を付けた。山手の「ゲンキ」の向こうを張ってその名も「ユウキ」くん。明日、診療時間後に訪問してこれまでの支払いを済ませ写真も撮って来よう。
今日も7時40分には餌場にノワールの姿はなかったが植え込みの奥に容器を置いておいた。10時近くになって容器を引き上げに行くと、ノワールがみちよ家の方を向いて階段に座っている。私の姿を見て餌場の前まで来る。容器の缶詰はまた3分の1残している。昨日から抗生物質の無味無臭薬を混ぜている。
ノワールを手招きしつつ「プリンス猫階段」へ行くが彼は従いて来なかった。「プリンス猫階段」上の駐車場の車の陰に黒猫が座っている。ノワール、もう先回りしたか!と思ったら「新黒」だった。ノワールの餌の残りに持参のカリカリ入り缶詰をたっぷり足して「新黒」に与える。水は入っていたがどうも昨日のままのようだ。入れ替えてコロちゃんに飲ませる。
今日は、南からではなく上の北側から小桃の駐車場に入る。小桃は呼ぶと出て来た。水はきれいだ。M浦さんが来たばかりか?カリカリ入り缶詰をたっぷり置くと小桃はゆったりと食べている。飢えてはいないな。
「山手猫階段」へ行くと数匹が出て来たが数が少ない。中腹の餌場を丹念に箒で掃く。水はきれいだ。M浦さんが来たばかりだな。残飯などは全然なくきれいだ。猫たちもタビーとハイシローは焦っていたが、スミオ、アレックス、ワカメ、ゲンキ、茶々、花子しか出て来ない。ポパイとポオがいないのは驚きだ。飽食の猫どもは、まずいカリカリが混ざっている缶詰はもう余り欲しくない様子だ。今日はノワールの分も入れて全部で10缶開けたが4缶くらいは余った。やはりカリカリを混ぜずに缶詰だけの方が良いのかも。そして引き上げるころには1匹も居なくなってしまった。茶々とゲンキはお互い気になる存在のようでケンカしつつも一緒にいる。
「プリンス猫階段」で「新黒」に与えたノワールの容器を引き上げ、コロちゃんをナデナデする。ひっくり返って喜んでいるがすぐに立ち去らなければならず心残り。
6号棟脇に差しかかるとまだノワールが居た!さっきの容器を出し、カリカリ入り缶詰を入れるとノワール、食べ始めた。懐中電灯でノワールの身体を照らすと相当ボロボロだ。ちゃんと食べている筈なのにS内さんが言うように痩せている。さほど沢山は食べず、ノワールは身体をポリポリ掻きながら5号棟→4号棟脇の通路をゆっくりと歩いて行く。その姿には全く心が痛む。もう6〜7歳だし強制捕獲、入院などには向かない猫だ。去年の夏、南戸塚動物病院で処方してもらった犬用の強力疥癬薬がまだある。去年は3回餌に混ぜて投薬しただけで疥癬が治った。今年もその薬を投薬してみるか。
が、去年のところどころ禿げていた症状とは少し違っていて、身体全体、下半身の方から禿げではなく赤茶けているのだ。それにしてもボロボロだ。ひどい。考えてみるとノワールは今となっては「プリンス猫階段」の毒殺された猫たちのうちの唯一の生き残りなのだ。2歳くらいまでは全く恵まれない猫生だったが、その後はみちよさんや私に出会って幸せだったと思いたい。
特にノワールはみちよさんが大好きだ。みちよさんがいわきから戻ったら出来るだけノワールに姿を見せてやってほしいと頼もう。
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