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| 2002年06月16日(日) | 小桃の駐車場 |
９時過ぎに｢プリンス猫階段｣へ行く。昨日の水容器のお茶碗は無事だ。水も満タン。車止めの上や、車の下にはカリカリ。猫はいなかったが、ウロウロしているとノワールがやって来た。カリカリを混ぜた缶詰を与える。両目とも真ん丸で茶色だ。昼間は片目がおかしいが夜には見え方が違うのか？左耳の後ろ側が少し毛が禿げているのでやっぱり昼間と同じ猫、ノワールだ。
するとコロちゃんが足取りも軽やかに階段を駆け上がって来た。珍しい。缶詰を少々あげると食べ始めた。今日は風があるのでもうどこかに隠れてしまっていたのか？階段を降りて小桃の駐車場に行く。南入口を入ったところでもう小桃が駆け寄って来て大声を張り上げて鳴く。シーッ！ゲンキに聞こえるでしょ！
その場に立っていると｢山手猫階段｣下の正門前から丸見えだ。奥のお墓の側に行く。小桃はずーっとニャーニャー鳴いている。カリカリ入り缶詰を与えていると｢新黒｣も現れた。持参の缶詰を開けて｢新黒｣にあげると、小桃は自分の餌をほったらかして、こちらにやってきた。｢新黒｣は遠慮して譲る。
小桃に新しい缶詰を取られてしまったので｢新黒｣は小桃がほったらかしにした餌を食べ始める。もっとあげようとすると｢新黒｣、警戒して唸っている。懐かず、思いっきりブサイクで、白地のところも薄汚れている猫だが憎めない。
するとやっぱりゲンキ、スミオ、茶々の三羽烏がやって来た。どうして分かったのか？３匹とも大喜びでコロコロ転がり甘える。ゲンキが大嫌いな小桃は食べるのを止めて逃げてしまった。ゲンキは小桃の分を食べ始めた。手持ちはカリカリ少々しかないが、スミオや茶々もカリカリを食べ始める。巨人・阪神戦も終っていないのか、熱烈阪神ファンのＭ浦さんはまだ来ていないようだ。
カリカリを更に盛るとゲンキが食べ始めた。すると茶々がゲンキを攻撃。ゲンキを追い払って悠然と食べ始める。傍らでは｢新黒｣が静かに食べ続けているが攻撃されない。｢山手猫階段｣の猫たちは餌が潤沢なので新参者も邪魔にされないが、何故かゲンキはあちこちで悶着を起こしている。
こんなに可愛い３匹がお迎えに来たのでは｢山手猫階段｣へも行かねばなるまい。一旦帰宅して缶詰の用意をして出直そう。道路に上がるとスミオは私が当然｢山手猫階段｣へ行くものと思い込み先導しようとする。が、別方向へ向かったので、スミオは憮然として立ち止まる。ゲンキはかなり遠くまで従いてきた。
２０分後、コロコロキャリーを引いて｢山手猫階段｣に到着。下にいたスミオは大喜びだ。中腹まで上がると上から懐中電灯の灯りが。Ｍ浦さんが降りて来て、もっと上で給餌していると言う。そこまで上がると真っ暗だ。懐中電灯２個でも暗い。風のせいで階段が汚れている。容器を総動員して猫たちに食べさせる。カリカリはもういいが缶詰なら食べたいのだ。満腹だろうと言いながらもカリカリ入りの缶詰７個は全部無くなった。
今日来ていなかったのはタニーとラッキー�兇里漾０柄阿笋�ましく鳴いていたトニーは静かに穏やかになった。バニーも結構うるさく鳴いていたが、静かになりゴロニャン猫に変身だ。十分に餌がもらえると猫たちは本来の甘え猫になるのだなあ。オス猫の方が甘えっ子だ。ゲンキに目薬を差そうと話しただけで草むらに隠れてしまった。出そうと手を入れると猫パンチ。それが爪を立てず肉球だけの優しいパンチなのだ。あんまり可愛いのでＭ浦さんにもその優しい猫パンチを味わってもらう。
中腹のいつもの餌場はゴミだらけだ。箒で掃いておく。誰かが生魚を置いた形跡が！生魚は猫の身体に悪いそうだ。茹でてもらうと有り難い。餌やりさんがいつでも掃けるように箒を柵にでもくくり付けておきたいな。Ｊ先生に相談してみよう。
Ｍ浦さんは小桃のことが心配で結局毎日、小桃の駐車場に通っている。危ない道路を渡って山手三羽烏が駆けつけて来るのも私には辛いし、毎日、缶詰じゃ贅沢だということになり、どうせＭ浦さんが毎日来るのなら小桃への給餌もお願いする。｢山手猫階段｣へ行く時のみ小桃へも給餌することにした。｢新黒｣は｢山手猫階段｣か｢プリンス猫階段｣、或いは両方で貰えるから大丈夫だ。
給餌の〆にＭ浦さんと小桃の駐車場へ行く時もゲンキが従いてきた。小桃はさっき十分に食べられなかったのでＭ浦さんのカリカリを食べる。ゲンキは不謹慎にも墓石の上に乗っかっている。Ｍ浦さんとそこで別れるが、勢いよく｢山手猫階段｣の方へ駆け出したゲンキは私がそっちへ行かないので、２時間前のスミオと同じように戸惑っている。私がどんどん遠ざかるので諦めて｢山手猫階段｣の方へゆっくりと歩いて行った。もう毎日は行かないのに、すっかり「猫のおばちゃん」だ。
