つれづれ日記
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2002年06月07日(金) 昼間の猫たち

駅前の歯科医への往復に、わざわざ「プリンス猫階段」と「山手猫階段」を回る。午後3時ごろ出発。カンカン照りだ。「プリンス猫階段」では車の下にノワールが寝そべっている。別の車の陰ではこちらにお尻を向けてコロちゃんが寝ている。水容器はなくなっている。

「山手猫階段」に向かうと、山手の方から横断歩道の手前右下の駐車場へプリンスが降りて行くのが見えた。相棒の小桃は車の下ででも昼寝しているのだろう。

「山手猫階段」の学院側では樹木の剪定が行われていた。ポパイは階段の真ん中で無防備に寝そべっている。土手側にはパンダと花子がいる。花子はパンダと、鼻と鼻とをくっつけてご挨拶。花子は私が近寄るとサッと逃げるくせに、通りすがりの、猫に無関心な男性に向かって甘え声で鳴き始めた。先日J先生も憤慨していたが、ポパイに危害を加えそうだった高校生2人のところに花子がわざわざやって来て足元にスリスリしたのだ。そのくせJ先生にはそっぽを向いていたそうだ。全く花子はけしからんなあ。

ニャン太の母猫らしい黒猫に出会わないかと思って駅方面に行く時には「山手猫階段」を通ることにしているのだが、往復とも出会わなかった。

横断歩道下の駐車場に降り、「こもちゃあ〜ん!」と呼んでみると、ニャーニャー鳴きながら小桃が出て来た。こんなところに居を構えていては朝や昼間は誰からもごはんがもらえない。カリカリを出すと懸命に食べ始めた。小桃は7歳にはなっているらしいが、陽光の中で見てもキレイだ。ワカメも10歳超とは思えないほど若々しい。やはりメス猫の方が丈夫なようだ。

「プリンス猫階段」に寄ると、まだコロちゃんとノワールは同じ格好をして寝そべっていた。私に気付いたコロちゃんが起き上がってきた。カリカリを置くと食べ始めた。ノワールも来たがカリカリは食べない。昼間、はっきり全身を見ると相当ボロボロだ。上半身はまだまだ黒いものの、下半身は何故かすっかり赤茶けてしまっている。耳の後ろは少し毛も禿げかかっている。右目は失明しているのか色も形も変だ。痛ましい様相だが、どこといってひどく病んでいるわけではない。が、つい家猫たちと比較してしまい哀れさに胸が痛む。

午後7時半にノワールのいつもの餌場に行くと飛び出して来ず、ジロッと見上げる。さっき私が「プリンス猫階段」に現れたので混乱したのか?そのまま「プリンス猫階段」に行き、持参の缶詰をコロちゃんに食べさせ、水を飲ませていると、「新黒」が現れた。コロちゃんはすぐに缶詰を食べるのを止め、M本さんご夫妻が置いたらしいカリカリをしきりに食べている。

残った缶詰を「新黒」にあげるが量が少ない。取りに帰ることにした。ノワ−ルの餌場ではまだお食事中だ。缶詰を持ってすぐに引き返すと、食事を終えたノワールが身繕いしつつ→5号棟→4号棟へ向かっている。後を従けると右折して桜井小学校の方へ向かう。更に追って行くと学校内に入った。彼にとっては勝手知ったる場所だから安心だ。追跡断念。

「プリンス猫階段」へ行くと、もう「新黒」は居なかったが、ゴソゴソしていると出て来た。車の後ろにたっぷり缶詰を置くと車の中から首だけ出して食べている。

山手猫たちの為、10個の缶詰を開けタッパー3個に詰める。諸岡動物病院でもらった試供品のサイエンスダイエット1袋も混ぜる。空き缶の始末まで含めるとこれが結構時間がかかる。30分くらいかかってしまったが、何事によらず私がグズ過ぎるのか?

9時半に出発。まず横断歩道下の駐車場に行って小桃を呼ぶ。たっぷり給餌し、水も入れる。それから「山手猫階段」へ向かい階段にタムロしていて猫たちと中腹の餌場へ。そこへ上の方からM浦さんがアニーたちを引き連れてやって来た。タビー、ポパイ、茶々、ポオ、アレックス、ワカメ、ハイシロー、ゲンキ、濃い三毛、白三毛、花子、スミオ、アニー、バニー、トニーの15匹だ。いないのはコロン、タニー、プリンス、ラッキーの4匹。(小桃、「新黒」は別給餌)猫たちはガツガツ食べる猫とそうでないのがいる。スミオなどは殆ど食べない。彼らはもう一応は満腹なのだ。3個分入りのタッパーは持ち帰ることにした。

人恋しい猫たちは満腹でも誰か餌やりさんが来ると一応はワーッと集まって来て餌やりさんを喜ばせる。そうして満腹でも立ち去らない。少し前まではガツガツしていたアニーでさえ、ゴロゴロ言ってひっくり返っている。

階段に腰を下ろして喋っていると、カップルが現れて畑上のゴミ集積場の石に座り駆け寄って行ったゲンキなどを可愛がっている。茶々やスミオなども寄って行く。しばらく様子を見た後、猫好きさんと判断しまずM浦さんが話しかけに行く。私も後から降りていくと、犬猫飼育禁止マンションでハムスターを恐る恐る飼っているとのこと。猫好きなのでこうして時たま山手猫たちを可愛がりに来るとのこと。

その時、丁度Y沢さんが車で乗り付けて来たので、筆記用具をお借りして、いつものように半ば強引に連絡先を交換した。「山手ネコロジー」の仲間、もしくは賛同者、支援者になって頂けると有り難い。

Y沢さんもカップルも去った11時過ぎ、ジュースの空きパックやタバコの吸殻(そのうちの2本は先ほどのカップルの男性が投げ捨てたものだった)などゴミをM浦さんが拾って持ち帰る。M本夫人がいつもそうしているそうで、我々もいつしか餌場をクリーンに保つ為、他人が落としていったゴミなども除去、持ち帰るようになった。





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