つれづれ日記
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今朝は妊婦猫の捕獲を期してJ先生、M浦さん、私の3人が10時に学院に集う。カンカン照りだ。昨日の【濃い三毛】捕獲事件の失敗に鑑み、昼間のはっきりした顔かたちを写真に撮っておくべくデジカメを持参。近々山手猫たちの個別写真集をアップの予定。
キャリーと捕獲器を運ぶため、徒歩7分くらいではあるが、車で学院内に乗りつける。「山手猫階段」の方へ行くと上の方からJ先生とM浦さんが話しながら下りてきた。散歩のために通る人も多いが、猫たちには優しい眼差しを向けている。
学院本館前の木陰に座り込み、妊婦猫の出現を待つ。昨日同様、妊婦猫にそっくりのワカメと、ゲンキがずーっと我々の側を離れない。そのうちに濃い三毛もスミオもやって来た。その間にも教職員が時々通りかかり、J先生は「お腹の大きい猫を捕まえようとしてるんです」と声を掛けている。
僭越なようだが私たち猫ボランティアが一緒にいることも、これまで孤軍奮闘してきたJ先生に勇気を与えているように思われる。先生はお話好きで世間話も弾む。2時間近く待つが妊婦猫は現れない。午後にはJ先生の子供さんたちが所属する合唱団の発表会があるので、先生は慌しくそちらへ向かう。
M浦さんと私はゆっくり「山手猫階段」を点検。階段の下にきれいなガラスの器を発見。猫缶が入っていたらしい。単発の餌やりさんのようだが、ガラスの器は困る。心ない輩が叩きつけて割ったりすると猫たちがケガをする。持ち主が引き上げに来るかもしれないので、ひとまず草むらに隠す。
ポパイ、プリンス、花子、小桃、タビーに給餌する。プリンスは10歳超だが、顔もケンカ傷だらけ。耳は何度も噛まれたのかギザギザだ。前足の付け根内側には大きな傷がある。同じく10歳超のタビーと違ってプリンスはどうも喧嘩っ早いようだ。
又、「長毛ミケ」の姿を求めて畑の方へ行ってみるが、ゲンキが途中まで従いて来ただけで、1匹もいなかった。決して諦めたり忘れたりはしていないよ、「長毛ミケ」ちゃん。
お昼も過ぎたので、車でそのままM浦さんとガストへ行く。食後、M浦さんを「山手猫階段」まで送る。そこで一旦車を降り、ゲンキの右目に目薬を差す。
今朝撮った写真の整理をしていると、J先生から電話がかかってきた。何と、妊婦猫は飼い主の元に戻ったそうだ。
J先生がずーっと以前から顔だけは知っていた近隣の愛猫家、Nさんは8年前に学院内で生まれたワカメそっくりの白黒メス猫を引き取り、家猫にしていたとのこと。家から出さなかったからということで避妊はしていなかったらしい。
このほど岩手県に住む娘さん夫婦と同居するため、引越し前のドサクサに紛れてその飼い猫ミミーが脱走してしまったとのこと。捜索していたところ、昨夜無事、保護出来たという。その際、J先生と我々が毎日捕獲を試みていたことを耳にし、今日、J先生のマンション近くまで行き、号棟や部屋番号が分からないままJ先生宅を捜していたらしい。パン屋さんの前でJ先生にぱったり出会ってそのいきさつが判明したのはラッキーだった。
J先生や我々の努力に感謝し5千円分の商品券を寄付してくれたという。やはり複数で目立つように活動しておいて良かった。でなければ、まだまだ無駄な努力を続けるところであった。
で、妊婦猫ミミーはそのまま出産させ、貰い手を捜すが、残った仔はすべて一緒に育てるという。母猫は8歳ではあるが獣医さんに相談したところ今からの不妊手術には何ら問題がないと言われたので出産後、早い機会に受けさせるとのこと。ということでこの件は一件落着。めでたし、めでたし。M浦さんにも即電話して喜び合う。
私のポスターを見て「長毛ミケ」の飼い主だと言って以前電話してきたS木さんが、午後8時半頃突然やって来た。同じ団地の住民ではあるが、初対面である。お世話になったから、ということらしい。
よく聞いてみると、8年前に「長毛ミケ」の母猫を1号棟の人がいい加減にベランダ飼いをしていて母猫は、そこで4匹の仔猫の子育てをしていたそうだ。その人は猫たちをほったらかしにして引越ししてしまい、以前から時々2号棟のS木さんのベランダ下にごはんをもらいに来ていたこの猫たちを、彼女は引き取ったという。然し、保護猫が既にたくさん家の中にいて、しかもその猫たちも家族の出入りの際などにしょっちゅう脱走しており、従って交通事故死した猫も多数いたそうだ。保護猫は一番多い時で9匹いたそうだ。
職場近くから引き取ったり、近所の人に持ち込まれたり、エイズや白血病の仔もいるという。う〜ん、なかなか厳しい状況だ。
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