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| 2005年06月06日(月) ■ |
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| 98映画ノートから「始皇帝暗殺」 |
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98.11.28 メルパ 「始皇帝暗殺」 陳凱歌監督 日中仏米合作 コン・リー チャン・フォンイー リー・シュエチェン 徹底した時代考証、黒沢明を思わせる騎馬戦闘シーンのリアルさ、スピード感ある編集、コン・リーの趙姫、荊軻のチャン・フォンイー、始皇帝(秦王の政)のリー・シュエチェン、それぞれがすばらしい演技をした。もっとも彼らの主演作をあまり知らない私は、昔の人間がそのまま演じているかのようにも思えた。国の理想と実際の政治の問題。政策と人の命の問題。人質であれ、女であれ、自立した人間として育つ彼ら。暗殺者が善役に変わり、理想に燃えた為政者が専制君主になっていく様を一人の女性の立場から観た映画である。陳凱歌も政の実の父親という難しい役を堂々とした演技で見せていた。これぞ映画た。もう一度観たい映画である。
《現在の感想》 それまでの中国映画は、こんなすごい大作で、深い人間描写をみせなかった。よって私は度肝を抜かれたのではあるが、あの映像美はその後の中国映画ではほとんど誰でもできるスタンダードなものとなる。教育がしっかりしているのか、中国の風土が「色」に対すする感覚を研ぎ澄ませるのか、おそらく両方なのだろうが、ともかく色に関しては日本映画よりはるかに上を行く。
「始皇帝暗殺」は良かった。しかしチェン・カイコーそれ以降は「北京バイオリン」を一作作って、鳴かず飛ばす。どうしたんだろう。
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