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| 2005年06月05日(日) ■ |
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| 98映画ノートから「インド映画」 |
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98.10.4 シネマクレール 「ボンベイ」 マニラトナム監督・脚本 A.R.ラフマーン音楽 ラージーブ・メーナン撮影 マニーシャー・コイララ/アラビンドスワーニ たとえようもなく甘美に描かれる階級を越えた二人の恋、そして都会で結ばれ、双子の子ももうけ、平和に過ごしていたインド第一の商業都市ボンベイで起こる宗教対立の大暴動、現実に92年12月から翌年1月にかけて起きたヒンズー教とイスラム教の宗教暴動を背景に、人間愛と寛容を謳いあげた史上屈指の問題作は、同時に歌と踊りがはじけるミュージカルでもある。社会性と娯楽性が、魅力的なシーンとせりふ、斬新なカメラワークと色彩で結びついた希有な傑作である。 どうやって再現したのだと思われる圧倒的な暴動場面、主演女優の可憐さ、双子の兄弟の熱演、そしてインド映画の特徴である歌と踊り。すばらしいの一言だ。素晴らしい。
98.11.14 松竹 「ラジュー出世する 」 シャー・ルク・カーン ジュヒー・チャーウラー ナー・ナー・パーテーカルアジア映画発掘団主催。 始め30分、インドの旅のスライド上映、カレー付き前売券、チャイや煎り豆の販売、インド雑貨の販売など、非常に頑張っている自主上映会であった。しかもただ一回の上映とはいえ、あの松竹をほぼ満杯にしてしまったことにただ敬服してしまう。 映画は表題作そのままの物語に歌と踊りが付き、美女が絡むという見事なマサラムービー。女の子が多かったが、手をたたきながら笑いこけていた。という私もそうであるが。良質な昭和30年代の日本喜劇映画のようであった。いや、歌と踊りと、決まりすぎるせりふで若干負けているかもしれない。
《現在の感想》 98年のあのインド映画の隆盛はいったいなんだったのだろうか。 現在はまったく上映されなくなった。しかし、インドではいまだもって世界一の映画製作国であり続けている。その中にはきっと「ボンベイ」みたいな稀有な傑作もあるはずなのだが、残念である。
あの映画はきっと、映画の見方が文化として定着しなかったせいなのだろう。あの国では、インド映画は歌と踊りが始まると、静かに見てはいけないのだそうだ。それはコンサート会場に似ている。もうみんなで踊って汗をかく。そのために映画館に来ているのだろう。
私と到底映画館では踊れない。でもまたあの映画を観てみたい。充分心躍りだすので。
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