
|
 |
| 2005年05月19日(木) ■ |
 |
| 96映画ノートから「わが心の銀河鉄道」 |
 |
96/10/19 東映 「わが心の銀河鉄道」 保坂嘉内(椎名桔平)の存在が大きい。賢治が人類全体の幸福を求めるため、頭だけで考えることからしだいに成長していったこと、それでもそれはまだ空想でしかなかったことをきちんと描いている。賢治の素晴らしさと切なさ。 汽車の中で少女が賢治に石灰が詰まったトランク(農薬の営業をしていた)に「何が入っているの?」と聞く。「夢が入っているんだよ。みんなが幸せになるためにはどうすればいいのか。」と答える。 保坂が、家内や子供に「グスコブドリの伝記」の最期を読み聞かせる。「イハートブはどうなったの?」子供が聞く。「幸せな国になった」と答える。ここはこの映画のオリジナルで、感動的なところだ。脚本が良かった。賢治ファンでないとかけない脚本だ。 賢治とトシが元気で明るく、少し近代的過ぎた。
(goo資料より) わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語(1996) 作家・宮沢賢治の半生を描いた伝記ドラマ。監督は「緊急呼出し エマージェンシー・コール」の大森一樹。脚本を「地獄堂霊界通信」の那須真知子、撮影を「極道の妻たち 危険な賭け」の木村大作が担当している。主役の賢治にふんしたのは「きけ、わだつみの声(1995)」の緒形直人。共演は、今作でキネマ旬報助演男優賞をはじめ各映画賞を多数受賞した渡哲也、「虹の橋」の水野真紀、「渚のシンドバッド」の袴田吉彦、「GONIN2」の椎名桔平ほか。宮沢賢治の童話世界のイメージをスクリーンに再現するため、CGやアニメーションを合成した豊かな映像が展開されるファンタスティックな作品に仕上がっている。宮沢賢治生誕100年記念。 《現在の感想》 この年は、宮沢賢治生誕100年記念ということで、神山征二郎監督「宮沢賢治ーわが愛」 と競作になったが、わたしは大森一樹監督の作品のほうに軍配を上げる。ひとりの空想的理想主義者のすばらしさと限界を描いて秀逸だった。脚本は去年「デビルマン」で散々な作品を作り、「北の零年」でいまいちの脚本を書いた那須真知子。でもこの作品の本は素晴らしかった。 この次の年の冬、私は「宮沢賢治を訪ねる旅」と自分でテーマを決め、岩手県に行く。冬の岩手は格別だ。「みぞれがびちょびちょふってくる」「なまりいろの空」雪に埋もれ賢治が農作業をしていた(しかし当時としてはモダンな)「かやぶきの家」、4時半になるともう真っ暗になる東北の冬を満喫した。今思えば贅沢な旅だった。
|
|