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| 2005年05月18日(水) ■ |
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| 96映画ノートから「学校��」 |
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96/11/9 松竹 「学校��」 山田洋次監督 西田敏行 永瀬正敏 いしだあゆみ 神戸浩 吉岡秀隆 今度の学校は、北海道の知能障害の子供たちの自立を扱った物語。 リュー先生が「生きていて良かった」とつぶやく。そのとき初めてこの子達は大変危ない橋を渡っていたのだと気がついた。 ホテルで働く先輩が、「そりゃいやなことはある。でもそんなことをいっちゃいけないと思うんだ。ここで働けるだけでもラッキーなんだから。」という。仲良しの女の子の親に「もう来るな」といわれて、それでもすべてあきらめざるを得ない現実に何度もぶつかってきた彼。ほんとに仕事付けの生活をしながら「ラッキー」といわざるを得ない彼。 最後の場面で、最後まで声を発しなかった女の子が、誰も見えない赤い風船を目で追う。 人間は社会の中で人間になる。しかし人間であることの基準はまだ誰も定義できていない。文学者が何度も何度もたとえ話を作っているだけだ。
《現在の感想》 この年のベスト作品であり、五つある「学校」シリーズの中で、この作品がベストである。もちろん私にとって、ではある。何がいいといって、女の子が風船を目で追うところでガツンと来た。 吉岡秀隆の障害の程度は低い。だから彼の挫折(就職が決まりそうになって断られるところ)は共感しやすい。しかし、神戸浩の演技はまるで演技に見えない。(私は最近まで彼は重度の障害者だと思っていた。)あの演技を引き出した山田洋次には脱帽する。しかし、彼にも最後のほうでは共感することが出来る。そこで終わったら単なる感動物語だった。しかし、最後で、それまで全く風景の一部だった女の子の「心の風船」を描いたのである。私はいったい何を見ていたんだろうと思った。「人間とはいったいなんなのだろう」永遠の問いかけがこの映画にはある。 山田洋次はいつも不幸になる一歩手前で物語を終える。山田洋次を幸せを描く監督だと思っているといつか痛い目にあうことだろう。
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