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2005年05月07日(土)
96映画ノートから「男はつらいよ」

えーと、まだストックが溜まっていません。
というか、映画を見る本数が節約のために去年の三分の一ぐらいになっている関係と、図書館で本を借り出したので、もう二度と手に出来ないのではと思うと、つい読書ノートが長文になるという関係で、いまだストックが充分溜まっていないのです。

というわけで、
まだしばらく「時間稼ぎ」しようと思います。(^^;)

96年の映画ノート見つけました。
読んでみるとなんとも、懐かしいし、
今なら分かる事柄も多いので、
いくつかセレクトして、転記してみようと思います。

必ず最後に私の現在の感想を入れます。
これが案外脱線したりとて(^^;)

96/1    松竹
「男はつらいよ紅の花」浅丘ルリ子 後藤久美子
観たあと、神戸に行きたいと思い、行ってしまった。
「たとえぶざまでも、真剣に愛を訴えてほしいのよ。」
そういうルリ子自身が、南の国の夢の人になっているのになあ。

96/9/14   松竹
「男はつらいよ紅の花」
「男はつらいよ口笛を吹く寅次郎」
「男はつらいよハイビスカスの花」
渥美清追悼上映。9/14〜20のたった7日間のみ。人まばら。
改めて、「紅の花」は最終作にふさわしいものであった。満男は「愛しているからだよ」と大声で言うことで寅を乗り越える。(寅の決して言えなかった言葉だ。)寅も「ハイビスカスの花」でプロポーズされ、逆にプロポーズしながら、なぜか結婚をしなかったりリーの元へ、勇気を出して二度目の暮らしに入る。
私は勝手に結論する。彼はここでめでたく結ばれたのではないか。リリーの手紙では、喧嘩別れしたことになっているが、それは単なる夫婦喧嘩ではないのか。次回作が作られないでよかった。これはそういうハッピイエンドで終わった最終作なのだ。
「口笛を吹く寅次郎」はやはり傑作だ。喜劇としては、48作中これが一番だ。

《現在の感想》
この年渥美清死去。「男はつらいよ」シリーズが終わる。私は本当に神戸に行って長田町を歩いた。震災時にはあれほど砂埃が舞っていたのに、行くといやにきれいでがらんとしていた。何にも出来ない自分を確認して帰った。
「寅さん最後にはめでたく結婚していた」説は、不思議なことにその後誰も唱えていない。しかし、ビデオで見てもらえれば分かるが、そう解釈してもぜんぜん不自然ではないはずだ。なにしろリリーと寅の喧嘩の場面は、この最終作に限って言えば描かれていないし、彼らの関係で一緒にしばらく住んで、何もなかったと思うほうがおかしいし、寅のことならその勢いで祝言ぐらいあげても全然おかしくない筈である。さくらたちには恥ずかしいので黙っていただけだ。けれどもきっと、神戸で餅つきをしたあとはとらやの人たちにもそれとなく報告したはずだ。その一歩手前でこの映画は幕をとしだのである。以上「くま説」でした。