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2005年04月30日(土)
映画「夏の庭」について(3)

おじいさん(名優三国連太郎)の監視が始まった。おじいさんの家は本当にぼろ屋だ。庭は草でほとんどジャングルのようだ。窓の隙間からおじいさんを見る。夏なのにコタツに入っている。寝ているのか死んでいるのか分からない。部屋はごみだらけ。
山下「死んでいるのかなあ」
そのときごそごそと動き出した。外に出るようだ。あとをつけていく。子供としてはものすごい緊張感。結局おじいさんが買ったのは、近くのスーパーでお弁当だった。お弁当を二個かって、元きた道を戻っていくおじいさん。
河辺「どうして二個買っていくか分かった。おじいさんはあれを夜食べて、明日の朝もう一個食べるんだ。」
おじいさんの監視はずーと続く。同級生のいたずらっ子にとがめられる。ひとりは、いつもお父さんに買ってもらった最新鋭のビデオカメラを撮っているイソギンチャクだ。「へんなことをして、先生に言いつけてやる。」三人組みは少し不安になる。でもやめなかった。
ついに木山君が見つかってしまった。どう言い訳したのか覚えていないのだが、それをきっかけに、三人組とおじいさんは仲良しになる。おじいさんはある日、3人組に言うのだ。「庭の草を刈れ」三人組みは「どうして僕たちがこんなことをしなくちゃいけないんだよお」といいながら草を刈り始める。それは本当に重労働であった。

いやあ、おじいさんの境遇、ちょっと他人事じゃあないです。支障があるので、詳細な描写はしませんが(^^;)今の私の境遇も同じようなものです。この前、家に閉じこもってばかりじゃだめだと、車をとりに一時間半ばかし歩きました。一週間前にはちょうど若葉が芽吹きだしたばかりだったはずだというのに、色こそまだ明るいものの、葉の大きさはもうすっかり成人です。ナガミヒナゲシはあちこちに咲いて橙色の点描を作り、教習所の八重桜は満開でした。もっと外に出なくちゃ、と思ったものでした。

おじいさんのすんでいるところの撮影は、神戸須磨区で行われたそうです。今年の冬、ちょっと思い立つことがあり、神戸須磨区舞の五色台古墳を見てきました。あの周りを歩いていると、この40年間ぐらいに建てられた、住宅地みたいで、閑静なたたずまいです。坂が多くて、路地が入り組んで、もしかしたら私は映画のロケ地を歩いていたのかもしれません。94年公開ですから、もちろん神戸大震災がある少し前の時期の撮影でした。

以下次号。