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2005年02月15日(火)
「創竜伝1超能力四兄弟」 田中芳樹

「創竜伝1超能力四兄弟」講談社文庫 田中芳樹
「銀河英雄伝説」という壮大なスペースオペラが終った後に始まった長編らしい。舞台は日本。時代は現代、というと少し語弊があるかな。「20世紀の終りを数年後にひかえたその年の三月末」という文章から始まるこの物語は、87年に始まっている。だから著者の中では「近未来の日本」という事になるのであろう。また、そうでなくては困る。だってこの後、竜堂四兄弟は日本と世界をその意志に反して大きく変えていくのであるから。

まず1巻目は、四兄弟の秘密の一端が述べられ、主要登場人物の性格紹介が終り、四兄弟の一人が竜に覚醒して終る。普通の超能力ものでは、超能力者たちが国家と闘うときには悲劇的要素を帯びるものである。(例えばS.キングの「ファイア・スターター」)しかし、この作品はあくまで「明るい」。なぜなら四兄弟たちがあまりにも強く、あぶなっしさが全く無いからである。どうしてそうなのかはおいおい明かになるのだろう。ただ私は1巻目を読んでその「明るさ」に助けられた、という事を告白しなければならない。いろいろと嫌な事があった時、数時間この本と共にうさ晴らしをする事が精神衛生上非常に良かった。わたしがこのシリーズを読んでいこうと決心した所以である。