日々あんだら
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2005年09月25日(日) 物欲と食欲の日(その1・主に食欲編)


絶品。


すんません。
昨日は読みかけの本を読むのに夢中で、日記もBBSもほったらかしでした。m(_ _)m

昔から本に集中してたら呼ばれても返事もしない子供だったんだよなぁ…(遠い目)

最近読書欲再燃気味なのです。
オススメな本(できれば文庫)があれば教えてください♪




3連休の中日、ゆりさんとおんさんと一緒に京都へ。
2人とも仕事がすごく忙しいらしく、ゆりさんは前日まで3日徹夜したうえこの日の1便で帰省。
おんさんは午前中は出て来れないので昼から合流。


…のほほんと3連休を過ごしててごめんなさい。^^;



ゆりさんとの待ち合わせに間に合うように家を出たら、思ってた以上に涼しかったのでびっくりする。
「寒っ」と思わず呟く。


ゆりさんとの待ち合わせはいつもヨドバシの南東側の出入り口。
そこに行く前に前日の伊勢で撮って来たフィルムをB1のDPEコーナーに出す。
その後待ち合わせ場所に向かおうとエスカレーターを上がっていると、
ちょうど前を横切ったゆりさんと目が合った。(笑)

「ひさしぶり〜」と挨拶して歩き出す。
お昼はカレーにしようと話をしてたんだけど、「インド風のサラサラカレーと
正統派の日本風カレーとどっちがいいです?」と聞かれる。
今日の気分は…「日本風!」「じゃあ阪急で行きましょう」



四条河原町に着いて、街中よりも鴨川沿いを歩こうということで、河原に降りる。
夜来ると有名な「等間隔のカップル」が見れるんだけど、この時間はチラホラ。
この日は結構涼しくて、台風の影響からか風もあったので、髪はぐちゃぐちゃになるものの気持ちいい。
いやー、やっぱ川沿いの風は気持ちいいなぁ。

と。
「やっぱこっちは暑いですねー…」と呟くゆりさん。
「え?今日めっちゃ涼しいけど?数日前までは暑かったよー」
「え?そうなんですか?これで?」
「…もうすっかり東京に染まってもうたんやなぁ」
遠い目をして呟く僕。必死で否定するゆりさん。
大阪人にとって「東京に染まった」と言われるのは屈辱なのだ。(笑)


20〜30分も歩いてやっと目指すお店『はふう』に到着。
和牛専門のステーキ屋さんらしい。
和牛専門店のカレー…う、美味そう。(涎)


他にもステーキ定食とかハンバーグ定食とかステーキ丼とか、気を引くメニューは色々あるが、
今日はカレーと決めているのにカレー以外のものを頼むわけがない!!
今日はカレーだ!!カレーを喰らうのだ!!

ということで2人でカレーを注文。
しかし…「ここのカツサンドがすごくおいしいんですよー」とのゆりさんの言葉に心が動く。
そしてカウンターに座ったのもまずかった。
目の前でコックさんが作ってるのだ。カツサンドを。
な、何?あの分厚さは!切った時のあの断面の色は!!

揺れ動く男心。。。
あれは絶対美味い。美味くないわけがない。
悩みに悩んで、ゆりさんと協議のうえ、テイクアウトして後から合流したおんさんと3人で食べることにした。(笑)


やって来たカレーは一言で言うと絶品だった。
ご飯は少し少な目かなーと思ったが、ルーの入った壷のフタを開けるとカレーのいい匂いが鼻腔を刺激する。
「まずはお肉だけで食べてみてください」
そうゆりさんに言われ、経験者の助言に素直に従う僕。
ルーの中に入っている具の肉を一つ取って口に放り込む。

「!!!」

なんちゅー肉やねん!!
決して脂肪は多くない。さっぱりとした赤身の部分か。
でも柔らかい。とは言っても「とろけるような柔らかさ」ではない。
口の中に入れ、歯で噛み切ると肉の繊維の感触は残したまま、ハラハラとほどけて行くのだ。

うわー、どんな肉をどんな風に調理したこんななんねん!!

ルーも辛すぎずマイルドすぎず、食べた後数秒間だけ辛さが舌の上に残る、絶妙な辛さ。
う、美味い。

「これ、今度ヨウスケさんが大阪に来たらここまで連れて来えへんとなー」
「ですよねー」
カレー王子にこれを食べさせたい。(でもきっと2皿は食べるな。笑)

カレーを堪能したあと、お土産のカツサンドを受け取ってお店を出た。
あの絶品カレーを食べたことで、このカツサンドへの期待もさらに膨らむ。



おんさんが京都に着くまでもう少し時間があったので、2人で写真を撮りながら路地をぼちぼち歩く。
なんか色々話しながら歩いてたような気もするけど、2日も経った今では思い出せない。(コラ)


で、大通りに出て四条河原町の辺りに差し掛かった時に、おんさんから「着きました」メール。
うをっ!予定より30分も早いやん!!
急いで2人でバスに乗り京都駅へ向かう。

京都駅にバスが着く。
おんさんに電話で「バス乗り場。京都タワーの正面らへん」と知らせる。
2人で京都タワーを見上げて撮っていると…「めっちゃわかりやすいです」と笑いながらおんさん登場。

「出町柳に行こう」ということになって、3人でバスに乗り込む。
さっき僕とゆりさんが乗って来たのと同じバス。降りなくてよかったんやん。(笑)


バスが出ると同時におんさんが最近入手したという「珍レンズ」を出す。
えーと、確かノクトン50mmF1.8。前玉が凸レンズじゃなくて凹レンズ
なにこれ?こんなの初めて見たー!!(笑)

それをきっかけにバスの中で始まるディープカメラトーク。(爆)

おん「Ariaってあるじゃないですかー」
hide「ああ、あれ、ピント合わせづらいよねー。(笑)」
おん「こないだ買ったんですよ…」
hide「…ごめん。(汗)」
おん「で、レンズ4本付きで○万円で買いまして…」
hide「うわっ、やすっ!!」
おん「でしょー?で、45mmと85mmを売り飛ばして…」
hide「なんで!?85mmてツァイス of ツァイスやん!」

なんせそれを使いたくてコンタックス買う人もいるくらいの名レンズ。

おん「だって使いませんし…」
hide「人撮るのにちょうどいいのに…」
おん「それ売らないと破産しそうやったし…」
hide「…めっさ自転車操業やねんな。(笑)」

他人を見ている気がしない。
ウチの高校の卒業生はこんなんばっかですか?(爆)

おん「ちなみにAさんに相談したら『S2を買え』ってめちゃくちゃ煽られました」
hide「さすが一時期おれと煽り合いしてただけのことはあるなぁ…(苦笑)」

Aさん、自分が持ってるからって…あれ1台、7〜9万くらいしたんじゃなかろうか?(ボディのみで)
さすがカメラ物欲協会会長。僕でも敵いません。
(と思っていたのが後からひっくり返るのである)


そうこうしているうちに出町柳のバス停に到着。
河原に降りて、例のカツサンドを食べることに。
「川の向こうにカフェもありますよー」とのゆりさんの言葉に
「じゃあここを渡って行こうか」と僕が指差したのは川を横切る飛び石。
(※川幅は20〜30mはあります)

「無理ですよ!私こういうのダメなんですよ!!」というゆりさんの訴えは黙殺。
「ほら、遅い人から前に行ってー」とゆりさんを押し出す。
続いておんさん、最後に僕の順番で川を渡る。

川の上を吹き渡ってくる風が涼しい。
空は秋らしく高い。
川の中に入って遊ぶたくさんの親子連れ。

いい気持ちやなぁ…と浸りながら振り返ると、岸の柳と青空のコントラストが美しい。

 シャキーン。(シャッター音)

水面のきらめきが涼しげやなぁ。

 シャキーン。(シャッター音)

あの親子連れの背中、いいなぁ。

 シャキーン。(シャ…もうええっちゅうねん!)


ふと気がつくと、2人の背中ははるか彼方にあった。
「hideさん、遅いわ」
ゆりさんの視線が痛い。^^;


無事向こう岸に渡り日陰に入ってとうとう本日のメインイベントである。
包みを取り出すゆりさん。「カツサンド」としか聞いていないおんさん。
まずは僕とゆりさんが中身をコッソリ見る。

おぉー!!!(心の中で)
これはスゴイ。これが美味くないわけがない。(2回目)

続いておんさんに見せる。
一瞬、「ん?」とばかりに前のめりになったおんさんが、次の瞬間「ぬおっ!」とばかりにのけぞる。(笑)
そこには、パンと野菜とカツの衣の厚さを足しても、まだそれより厚いんじゃないかという牛肉が並んでいた。
もはやこれはサンドイッチではない。肉料理である。
そしてその中心部はほのかな赤みを残していた。ミディアムレアだ。
これが美味くないわけがない。(3回目)

まずはおんさんが取って口に運ぶ。断面積のほとんどが肉である。
一口噛み切る。何かを探るような表情をしたままモグモグモグ、と3回噛んだ瞬間…




あ、またのけぞった。(笑)




おんさん絶句である。
口元を手で押さえたまま、どうしていいかわからずにとりあえず爆笑しているのである。

美味すぎて爆笑てどないやねん、と思いながら僕もカメラを置いてカツサンドを手に取る。
一口噛み切る。モグモグモグ、と3回噛んだ瞬間…



ぬおっ!!



僕ものけぞった。(笑)
な、なんじゃこりゃー!!


そして爆笑である。


人を爆笑させる食べ物(?)は社会の授業で習った「うこん」だけだと思っていたが(小学生限定)、
はふうのカツサンドにも人を爆笑させる力があった。

買ってから約1時間半くらいが過ぎている。
なのにパンも肉も、まだほんのり温かい。
柔らかいパンの中に、しんなりとしたせんキャベツと、薄い衣に包まれた分厚い肉が挟まれている。
そして恐らくは、作った直後より今の方がパンとキャベツと衣と肉が、ちょうどいい塩梅になじんでいるのである。
その肉(豚肉ではなく、もちろん和牛である)は柔らかいのに存在感がしっかりあるのである。
そしてたっぷり塗られたケチャップとマヨネーズの味に全く負けないくらい、味がしっかりしている。
衣が薄くて肉が分厚いせいか、全然「カツ」な気がしない。
これはむしろ「ステーキサンド」と言った方がしっくりくる。


…我が人生の中で最高のカツサンド、否、ステーキサンドであった。(感涙)


3人で夢中で貪り食って、ふと僕は思った。
このカツサンド、3切れで1580円である。(それでも高っ!!)
なら、あのメニューの一番下にあった5000円の極上和牛カツサンドの味はいかがなものなのか。
誰か教えてくれ。
いや、教えてくれなくてもいいから奢ってくれ。
むしろ奢ってくれもしないのに美味さだけ語られたら、左ボディーから返しの右フックをお見舞いする。


この日、僕に新たな野望が生まれた。
いつかはふうの極上和牛カツサンドを食す。それまでは死ねない。




ひと時の極楽から現実に戻ってきた僕らは、「さて、どうしよう?」ということになった。
うーん…もう3時回ってるしなぁ。あまり遠出をする気分でもない。
とりあえず、「カツサンド食ったら喉がかわいた」ということでカフェでお茶することに。

おいしそうなケーキのディスプレイに惹かれて、ほど近い場所にあったカフェに入る。
「ダイエットしてないの?」というの声が遠くから聞こえて来たような気がしたが、
きっと気のせいだと思うことにする。
3人でウインドゥに張り付くようにして悩み、僕はチーズケーキ、
ゆりさんがガトーショコラ、おんさんがシフォンケーキを注文。

僕は知る人ぞ知るチーズケーキ好きである。
最近いろんなケーキを食べるようになってきたのだが、昔はチーズケーキがあればそれしか食べない子供だった。
レアよりもベイクドの方がいい。

やってきたチーズケーキを食べる。予想通りんまい!
チーズの味は濃厚なんだけど、後味はそんなにしつこくない。こういうチーズケーキが好きやねんな。(笑)
他の2人のも回しながら食べる。
おんさんのシフォンもフワフワしてて美味いけどもっと美味いの食べたことがある。
ゆりさんのガトーショコラもチョコの味が濃厚だけど、ちょっと後に引くなぁ…

やっぱチーズケーキが一番だな。うん。(自己満足)



ここでの話題もカメラ中心。僕がひたすら喋る。
決して無口というわけではない(多分)ゆりさんとおんさんがほとんど喋る間もないくらいに。

正直に白状しよう。



喋ってなかったら寝てしまいそうだったのだ。(爆)



だって、前2日続けて3時間くらいしか寝てなかったんだもーん。
(※ゆりさんとおんさんはもっと寝不足でした。しかも仕事で。…すまん。汗)


延々喋り続けて、ケーキと一緒に注文したジンジャーエールが無くなっても喋り続けて、
そろそろ喉が渇いてきたなぁ…となった時にゆりさんがポツリと言った。

「あの、このレンズ、さっきhideさんが触ってからおかしいんですけど…」


…へ?


借りてみると、ピントリングが2mより近いところでしか回転していない。
何度回しても2mピッタリのところで止まるのである。
えーと、おれ、さっきは隣のゆりさんにピントを合わせただけやから、
せいぜい1mくらいのところまでしか回してないよな?
軽く焦った頭の中で、それでも冷静に考える。
おれのせいじゃないよな?うん。
ちょっと落ち着く。

ボディの方に問題があるのかもしれないので外して回してみるが結果は同じ。
やっぱりレンズの中でなにかが引っかかっているらしい。

「とりあえずO林(買ったお店)に持ってくかー」
「保証はまだ効いてるんですか?」
「えーと、ちょうど1年くらい?」

ゆりさんの声に記憶をさかのぼってみる。
ゆりさんがこれを買ったのは、僕が初めて会った日だったから…確かあれはモモさんの個展の頃で…
ヨウスケさんと3人で遊んでたのは土曜日やったから…あれ?

「今日が9/24やろ?去年の9/25やな」

そう、ちょうど僕とゆりさんが出会って丸1年だったのだった。

「じゃあ保証効くの今日までやん!!」
「うわー、ギリギリセーフ!!」

盛り上がる僕たちにゆりさんは冷静に言った。

「あ、でもこれ、委託品です」

…ダメやん。(凹)


(以下次号)


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