日々あんだら
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2005年09月26日(月) 物欲と食欲の日(その2・主に物欲…と思ったらやっぱり食欲編)




(昨日の続き)
でもとりあえずカメラ屋さんに持ってって見てもらうことにする。
駅に向かう道すがら、
「あー、もうちょっと早かったら50mmF1.4があったのに」とおんさんが悔しがる。
最近(Aria資金に)色んなカメラやレンズを処分したらしいが、その中にペンタックスの50mmが入ってたらしいのだ。
悔しがるゆりさん。
「これを期に35mmに買い換えたら?」と煽る僕。
「今度おんさんやサムさんやみうさんたちと35mm対決するんやけどさー、ゆりさんも参加しようよ」
目の前に餌をぶら下げる。
迷っている人がいると煽ってしまうのは、すでに僕の脊椎反射だ。


バスの中でも煽りは続く。次の標的はおんさんだ。
なにかの拍子に二眼レフの話になって、さぁ来た!!とばかりに煽り開始。
「二眼レフ、いいよー」←だいたいこの台詞から煽りが始まる。
「渋いし」
「持って歩いてたら『かっこいいですね』って声かけられるし」
「逆に知らない人は見ても写真撮ってるって思わへんから、スナップではすごい自然に撮れるし」
「ポートレートでもうつむいて構えるから相手にプレッシャー与えへんし」
「ローライもいいけどやっぱり高いなぁ。国産やったらやっぱオートコードがオススメやろ」
そして最後はミノルタを推して締めくくるのであった。(笑)

おんさん、揺れ始めています。

そうしてとどめ。
「2人で二眼レフ持って散歩しようぜー。(ニヤリ)」

おんさん、かなり揺れてます。(笑)



こうして我々は、お寺も神社も見ずに京都を後にしたのだった。
今日の京都は、カレーとカツサンドとチーズケーキだ。(断言)
河原町から梅田に向かう阪急の中でも、僕は延々と喋りっぱなし。
正直に白状しよう。
喋ってなかったら寝てしまいそうだったのだ


いや、ホント遊び疲れでごめんなさい。^^;


梅田に着くころには、軽く喉が痛かった。
おれ、喋りすぎ。。。



さっそくカメラのO林に向かう。
ゆりさんがレンズを見てもらってる間、おんさんを二眼コーナーに連れて行く。
…ここ、二眼は品薄気味やなぁ。。

二眼コーナーの虜になったおんさんをそこに残し、ゆりさんの方に行ってみる。
やっぱり保証は効かないらしい。
「これだと…5000〜8000円くらいやねぇ。部品交換があればもっとかかると思うけと」
とお店のおじさんの談。
ゆりさんのレンズは50mmF1.7である。それだったら…別の買った方が安いし早いんちゃうの?

お店のおじさんもさかんにそれを勧めていたが(だって修理だとほとんどお店の利益にならない)、
そのお店には50mmF1.7はなかった。
ぬーん…35mmもない。(違う)

「修理のことを詳しく聞きたかったら、阪神百貨店の修理コーナー行ってみたら」というおじさんのアドバイスで
そっちに向かうことに…

のつもりが、途中のカメラプラネットにも寄ってみる。
ここにもペンタの35mmはなかった。(だから違う)
優さんが探しているRollei35Sのブラックが手ごろな値段であったが、触ってみたらどうもおかしい。
どこが、とは言えないが僕のと持った感じが違いすぎる。
なんか…怪しいな。やめとこ。
おんさんはやはり二眼コーナーの前に。くくくくく。^m^
そして僕ははじめて見たペトリハーフに少し心を動かされているのである。(現在形)


そのあと阪神の修理コーナーへ。
ん?そういえばあそこには…確かあれが…(ニヤリ)

阪神百貨店8F、催事場広場の奥にポツンとある修理コーナーに行き、ゆりさんがレンズの症状を説明しはじめる。
話を聞きながら症状を確認する店員さん。
僕はそっちを見るふりをしながら背後のおんさんの気配を伺う。

「あっ!」

小さく叫び声をあげるおんさん。
キタ。(ニヤリ)

「あそこに、オートコードがある…」

そう、ここは修理カウンターの後ろに棚があって、そこに少しだが中古カメラを並べているのであった。
そしてそこにオートコードがあることは、3週間ほど前に来た時に確認済みなのである。(笑)

取り出してもらってまず僕がチェックしてみる。
「ミラー交換」とあるが、その時前面の革も張り替えたらしい。
でも側面や背面の革も(僕のオートコードに比べればずっと)綺麗である。
ミラー交換済みのためか、ファインダーも見やすい。
シャッターは1秒がちょっと長いような気もするが、まあ50年前のカメラだからこの程度は仕方がない。
裏蓋を開けてバルブにして見てみると、少し曇りがあるが、まあ撮影にはさほど影響はないだろう。
まあまあの状態。
そう判断しておんさんに渡す。
おんさん、初めて見るオートコードのファインダー(暗い)にびっくりしながらも、
ルーペを出してピントを合わせてシャッターを押す…





…あれ?

巻き上げてなかった。(笑)


巻き上げなおして再挑戦。
シャッターを押す。
「シャッ」という小さな音が響く。

「こ、これ、いいっすね!!」


…墜ちたな。(ニヤリ)



ちなみにゆりさんは、同じ棚で発見したPEN-FTに興味深々。
「めっちゃええ音するで。これは音にやられる」との僕の言葉に、PEN-FTを取り出してもらいシャッターを押す。
「ジャキッ」という力強い音。

「こ、これ、いいですね!!」

反応がおんさんと一緒である。(笑)



結局そこでもゆりさんのレンズの診断結果は同じだった。
とりあえず東京に持って帰ってあちらで修理に出すかどうか決めることに。
「新しいレンズ探すなら中野のフジヤカメラがええでー」と教えておいた。
品揃えも価格も多分トップレベル。



そして晩御飯は天満のお寿司屋さん、「穴場」に決定。
「今日は食べすぎ」ということで、梅田から30分歩いて行くことにする。
天5商店街をドンつきまで歩く。
「ここですか?」と商店街の終わりにある寿司屋を指差すおんさん。
「違う、もっと怪しい」と否定する僕。
「ここでも十分怪しいですよ…?」と失礼な発言をするおんさん。
(その前に僕の発言が十分失礼だ)

商店街を抜けて路地に入るとおんさんが不安そうに言った。
「ど、どこに連れて行くつもりなんですか!?」
だから『怪しい』言うたやん。(笑)

狭い路地をクネクネと曲がって、ピンク色とか金色の看板が立ち並ぶ一角にその寿司屋はあった。
本当に「穴場」という店名なのである。

「な、もっと怪しいって言うたやろ?」
勝ち誇る僕におんさんは無言でうなづくのであった。



ここ、本当に怪しい一角にあって、お店も場末感たっぷりで、
初めてのデートで彼女を連れて来ようものなら置いて帰られそうなところなのだが、
お寿司は安くて美味いのである。
それが一番なのだ。


席についてみんなタガが外れたように注文する。
さっきまで「今日は食べすぎ」「お腹が減ってない」「ダイエットが…」と言ってたゆりさんもガンガン頼む。
飲み物は3人ともウーロン茶である。(笑)


やってきたお寿司と荒汁を貪るように食べながら、3人でまたいろいろ語る。
ここでの会話は3人ともオフレコなので割愛するけど、
まあ僕がいらんこと言うておんさんの心にさざなみを立てたとだけは言っておく。
あ、あとゆりさんがものっそ上から僕とおんさんを見ていたのも事実である。
こんなに勝ち組と負け組がきっちり分かれた夜があっただろうか。

ちなみにこの日は調子に乗って追加注文で頼みすぎた。(僕が)
「おんさん…なんか食って」
「え?僕もう食べましたよ」
「いや、おれ限界…」
ひさしぶりに弱音を吐く僕。正直、2回ほど喉までリバースして来ていた。
「ホラ、鰯も残ってますよ」と余裕をかますゆりさんに
「それ注文したの、ゆりさんやで」とそっちを見ずに指摘する。
(鰯なんて見たらまた波が戻ってくるじゃないか。爆)
絶句しつつも箸を伸ばすゆりさん。がんばって1カン食べる。
皿の上に残ったのは、鰯(ゆりさん注文)とヒラメ(hide注文)の2カンだけだ。
3人の静かなにらみ合いが続く。うぷ。

「も、もういいです…」と呟くか弱いゆりさん。
「じゃあ、それは僕が食べますよ」とたのもしいおんさん。
「おれ、もう無理」とさらにか弱い僕。
「じゃあ、ヒラメは私が…」と箸を伸ばすゆりさん。

あれ?(笑)
ゆりさんは鰯がダメだっただけらしかった。
「ゆりさんを助けるつもりやったのに…」とナイトになり損ねたおんさんが呟いた。
鰯を食べながら。

ちなみにお会計、1人頭3500円でした。
吐きそうになるまでお寿司食ってこの値段。ステキ♪




こうして食欲と物欲にまみれた11時間は幕を閉じたのであった。
一昨日は怖くて体重計乗ってないぜー♪
…や、明日から頑張ります。(昨日からじゃないのか!?)


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