| 2026年09月20日(日) |
アジア大会の悲劇 |
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名古屋で開催されているアジア大会の運営のまずさが話題になっている。もっとも「話題になってる」のはXなどのSNSであり、大手メディアは全く報道していない。韓国国歌のかわりに間違えて北朝鮮の国歌が流れたとか、韓国を紹介するときに「リパブリック・チャイナ」と間違えたとか、とにかく運営の上での凡ミスが多すぎるのである。
選手村の食事が貧弱だとか、クルーズ船の選手村のベッドが狭くて選手が寝られないとかという話も聞く。船のベッドなんかはもともと狭いわけで、身長2mを超える方がいることを考えれば船というのはありえないのである。とことん運営費をこうして削るのはどうしてなのか。それは今回の大会運営を請け負ったGLイベンツ社に問題があるのだ。
そもそもオレはこのアジア大会にGLイベンツ社が関与してること自体がありえないと思うのである。関西万博で多くの工事費不払い問題を起こし、まともに対応もしないで放置して訴訟を起こされているクソ会社をどうして関与させているのだろうか。本来なら詐欺罪で逮捕されていないといけない人たちが、今回も堂々と中抜きしているのである。その結果として選手にしわ寄せがいくのである。あまりにもひどい実態である。
関西万博で未払いを起こして係争中の会社は「運営能力に問題あり」として大会から外すべきだったのではないか。実際に運営のグダグダぶりが明らかになってる以上、きちんと事実を報道すべきである。ところが全くそれが報道されていないのである。
GLイベンツ社は大会の会場運営・会場設営という中核業務に深く関わる立場にある。だから今回発生したさまざまな運営上のトラブルに関して責任を負うべき立場なのである。競技会場設営、運営業務委託の契約金額は630億円、契約方法は特命随意契約となっていて、契約者はGLイベンツジャパンという日本法人である。
オレが問題にしたいのは、果たしてこのGLイベンツ社がまともに下請け企業にゼニを払える体制があるのか、契約書はきちんとしているのかということだ。関西万博で多くの不払いを起こしたクソ企業が、今回のアジア大会で同様のことを絶対に起こさないかというと、むしろ起こしまくるのじゃないかとオレは思っている。630億円のゼニを受け取っておきながら、下請けにはろくに払わずに踏み倒すことがこの会社のシノギであり、実際にそれは関西万博で起きていたわけである。同じやり方でぼろ儲けしようと考えてアジア大会を受注したと考えるのが自然だろう。
そしてこの契約が「随意契約」であることも気になる。どうして競争入札ではないのだろうか。他に運営能力のある会社があれば、こんな過去にやらかしている会社を選ばずにすむわけで、どうして安易に決めてしまったのかということがオレは不思議なのである。
万博とアジア競技大会・アジアパラ競技大会では、契約形態も現場条件も異なる。しかし、多くの下請けや協力会社が関わるという現場構造は同じである。現場で当日になってから新たな業務が発生するかも知れないし、下請けの負担が増えることもあるだろう。その時に適切に新たに発生した経費を支払ってもらえるのかということである。
大きなイベントでは華やかな面だけが強調され、世間にはそうした派手なところだけが伝わる。しかし大会では多くの現場作業が存在し、裏方として多くの職人さんが働き、スタッフとしてたくさんの人たちが動員されているのである。そうした現場を支える人たちや下請け企業にちゃんとゼニが支払われるのだろうか。
「成功だった!」と報道された関西万博の裏側では巨額の工事費不払いが発生し、下請け企業が救済されずに苦しんでいる。関係者で自殺する人も出てしまった。この問題に関して「最後まで責任を持つ」と語った吉村洋文は、工事費不払いの被害者の集会には一度も顔を出さず、国会で野党が提出した救済法案は自民・維新が反対して否決してしまった。そうした事実がほとんど報道されずに国民には知らされないまま、今回も同様のリスクを下請け企業は背負わされているのである。
誰かを犠牲にして「成功」するようなイベントはあってはならないし、そもそも日本のように運営能力のない国がこうした国際的なイベントを引き受けるべきではない。オレはさまざまな困難や不利な状況を克服して勝った韓国男子バスケットチームを称賛したい。
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