2025年12月03日(水)

くたばれ京阪不動産！

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　オレは京阪電車というのはどちらかというと好きな電車である。京都に行くときに阪神やＪＲよりも京阪を使うし、大学生の時もかなりお世話になった。だから京阪の悪口は言いたくないのだが、その関連会社である京阪不動産が松江でやってることには本当に頭に来るのである。なんと京阪不動産は松江城のそぐそばに、お城を見下ろせる高さ５７メートル、１９階建てのマンション、松江ザ・タワーを計画しているのだそうだ。そして周辺住民が反対してるのに押し切ろうとしている。

　松江城は天下の名城である。そして松江というのは観光客も多く、地方都市の中でも文化や歴史を大切にした街の一つである。その松江市ならば、お城のすぐ側に高層マンションなんて却下するのがまともな見識である。またそういう場所には建てないというのが少なくとも普通の人の感覚だ。

　ところが不動産屋というのはそうではない。ゼニになるなら神宮外苑の木も伐りまくるし、景観なんかよりも金儲けが優先だ。もちろんすべての不動産屋がそうであるとは思わない。しかし、たいていの不動産屋は金儲けのためなら古墳や遺跡なんてぶっつぶせと思ってるだろうし、女子校のプールが覗ける所にマンションを建てて変態エロオヤジに売りつけるだろうし、ヤクザの地上げ屋と組んで立ち退かない人間に対しては放火も辞さないようなクソみたいな連中である。

　オレは投資家だが、どんな株でも買うわけではない。値上がり確実でも買わない銘柄がある。それは「経営者の人間性や社風に問題がある会社の株は買わない」ということである。そういう会社に空売りを浴びせることはあっても、株主として支える気は全くないということである。だからオレはＣＡＮＯＮの株は絶対買わない。また、ブラック企業の代表みたいな日本電産（ニデック）も買わないのである。オレの中では金儲けよりも正義が優先なのだ。人の不幸でゼニを儲けるつもりはないのである。

　「みんなで大家さん」という不動産投資ファンドが経営破綻して、多くの投資家の預託金が戻ってこない状況となっている。オレはそのビジネスモデルを研究し、多くの情報を手に入れたがその結論は「こいつらヤバいからやめとこう」だった。７％という利回りを宣伝して多くの投資家を騙したわけだが、彼らの販売する「神バナナ」への投資などがどう考えても詐欺スキームであることをかなり早い段階でオレは看破していた。和牛預託商法の「安愚楽牧場」の破綻劇と同じ匂いを感じたからだ。だからオレはそういう投資には決して手を出さず、確実な国内株中心に買っていたのである。

　詐欺を行う人間は実に巧妙に人を騙す。そして今マンション投資を勧める連中も詐欺師だとオレは思っている。居住用の需要としての適正価格を大きく超えて暴騰しているマンション相場はいずれはじける。その時に高値づかみして大損するのが外国人投資家ならまだ高みの見物して笑っていられるのだが、日本の勤労者がなけなしの資産をそこに投じてハメ込まれるような悲劇は観たくないのである。

　京阪不動産よ。松江に高層マンションを建てて、そこを外国人の富裕層に買わせるなんて愚かなことはいますぐにやめろ。そんなあこぎなことをしているとおまえの会社には天罰が下るよ。そういう非道なことをする会社が、マンション価格が暴落したときには悲惨な末路をたどることをオレは予言してやるよ。