江草 乗の言いたい放題
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2016年08月28日(日) 「都議会のドン」っていったい何だ?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 

 「どん」と言えばいつも空いているあの流行ってないファミレスを想像するが、「都議会のドン」といえばそれは内田茂都議のことである。なんでも8月24日、内田氏は政治資金パーティーを開いて2000人も集めたらしい。このパーティーの参加費から彼はどれだけゼニを集めたのだろうか。一人1万円儲かるのなら単純に2000万円ということになるのだが、そういう資金集めもオレのような庶民から観ればふざけるなと言いたくなるのである。

 この会議には現職閣僚や与党幹部、都庁幹部など約2000人が集結したという。報道陣をシャットアウトした事実上の「秘密集会」で、取材を試みようとした記者たちは主催者側から罵声を浴びせられたそうである。この密室でどんな密談が行われてるのか。どうせ悪巧みしかしてないだろうとオレは勝手に想像するのである。税金をどのように自分のフトコロに入れるかしか考えてない寄生虫みたいな連中が群れているのだから。

 このパーティには、菅義偉官房長官や石原伸晃経済再生相、丸川珠代五輪相、自民党の二階俊博幹事長、細田博之総務会長らが次々に上がって内田氏に賛辞を贈ったらしい。この内田茂というオッサンが持ってる力とはいったい何なのだろうか。オレはここに日本型腐敗政治の典型的なモデルを感じるのである。「力がある」ということは何もすばらしいアイデアがあるとか頭がいいとかいう意味では全然ない。その力というのはいわゆる「権力」という世間のモノサシでは計れない無形の行使力である。そして逆らう者や改革勢力を理不尽にたたきつぶす力のことである。正義を行使することを阻止する闇の勢力である。

 築地市場の豊洲移転でいったい誰が儲けたのか。豊洲新市場の設計は「卸売り市場」というものをよくわかってない素人が行った。そのためにさまざまな致命的な問題点が明らかとなっている。あの「ターレ」と呼ばれる場内専用車がヘアピンカーブを曲がれないとかそういう構造的な問題も明らかになっている。店の間口や幅が狭いので中でマグロがさばけないとか、床に海水が流せないのでボウフラやハエが繁殖し放題とか、あげていけばきりがないほどの欠陥市場が豊洲新市場なのである。そんなところに移転させて大混乱を起こさせようとしてるのだ。現場を知る人間たちが怒りの声を上げる一方で、内田都議の周辺の利権に群がった連中だけはこの移転を歓迎してるのである。

 権力は必ず腐敗する。絶対的な権力は100%腐敗する。だからこそ選挙というチェック機能が必要なのであり、大切な税金の使途は明らかにされなければならない。政治家が税金によって蓄財するということはあってはならないのである。今回の都知事選挙の結果はまぎれもなくそういう腐敗政治、利権政治に対して都民がつきつけた「NO」という意思表示であり、それを無視するということは都議会がちっとも都民の方を向いていないということである。自民党都連は都民ではなく、内田氏とのゼニを通じたつながりの方がはるかに大事なのである。みんなで都政を私物化してきたという点で運命共同体みたいなものであり、それを改革しようという勢力とはまさに不倶戴天なのである。

 これから都議会のドンと小池百合子都知事がどのようなバトルを繰り広げるのか、オレは部外者として、一人の野次馬として見守って行きたいのだが、ここで忘れてはならないことはこの東京での戦いというのは今後の日本の地方自治というものの流れを決めるということである。

 利権分配型の旧来のシステムが今後も生き残り、東京五輪も実質利権五輪となるのか、あるいはそうしたシステムが破壊されて劇的な変化が日本の政治の世界に起きるのか、それが実質問われているのである。

 日本の政治はゼニの使い方を大きく間違えた。意味のない土木工事に巨大な予算が使われ、その一方で教育は軽視されて貧富の差は拡大した。人材への投資、教育への投資がもっとも効果を生み出すのに、それを軽視したために大量の「やる気がなくて使えない若者」が生み出されたのである。

 東京都がこれからの4年間いったいどうなるのか。日本の政治を変えることができる勢力はもう半分死んでいる民進党や時代錯誤のサヨクの生き残りである共産党・社民党ではないことは明らかだ。自民党が多数を占めるのは、自民党がいいから支持されてるのではなくてあくまで「馬鹿しかいない民進党よりもマシ」というだけのことである。今の国民には選挙の時に「目くそにいれるか、鼻くそに入れるか」という選択肢しかない。オレももうそろそろ人生を引退する老年にさしかかってるわけだが、自分が生きているうちに明るい未来を観ることはとうていできないだろうといつも絶望的な気分になってしまうのである。日本は将来の滅びに向かってまっすぐに突き進んでいるだけである。いや、滅ぶのは日本だけではないのだが。


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