江草 乗の言いたい放題
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2016年08月11日(木) 大阪市バスが空気運搬車であることについて        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan



 オレは大阪市内で市バスとすれ違うときにいつも思う。「なんでこんなにガラガラなんだろう」と。特に昼間の市バスはガラガラだ。数少ない乗客も老人ばかりである。こんなに利用者の少ない状態なら絶対に赤字だろうと思うが事実かなりの赤字である。そこでオレは思うのだ。こんなに市バスがダメになったのはどうしてだろうかと。

 学生時代にお世話になっていた京都市バスはいつも混んでいた。座れることなどまずなかったし、もしも座れることがあったらそれは「僥倖」とも言うべきことだった。京都市民にとって市バスは重要な足であり、それは生活に欠かせぬものだったのだ。

 ところが大阪市はどうか。このような乗客がほとんどいないバスというものを眺めていて見えてくるのは、不採算路線の見直しも十分にせず、ダイヤの組み替えなどの大胆なことも行わず、どうしたら利用者が増えるのかという策も講じることなく、ダラダラと赤字を垂れ流してきた大阪市交通局の無策ぶりなのである。少なくとも「客が全然乗ってないバス」を運行させる必要はないだろう。「客が乗ってない」ということは「その便が必要ない」ということなのだ。

 大阪市バスには大和川を越えて松原市まで来ている長大路線もある。阿部野橋(天王寺)から三宅中までという路線だ。通勤時は30分に1本、昼間は1時間に1本である。もちろん乗客はきわめて少ない。30分に1本しかないのならもっと乗客の集中がおきてもよさそうなんだが、決してそういうことはなく客はいつも少ない。かろうじて朝の通勤時の時間帯にはそこそこ人が乗ってるという状態である。もっとも通勤客たちはは渋滞の影響を受けるバスに最後まで運命を委ねる気はないようで、ほとんどが地下鉄の乗換駅で降りていくことになる。

もちろん大幅な路線の組み替えやダイヤの変更はいままで利用していた人たちにとって不便なことだろう。京都市バスの系統番号がもともとあった市電の路線を継承していることを考えてもやはり利用者には「なじみのある路線」というものが便利なことこの上ないのだ。しかし、これほどまでに利用者が減ってしまってる今、そのわずかな利用者の利便性よりも、やはり公益性や採算というものが優先されるべきではないのか。一人しか乗客がいないのならばその一人にタクシーを利用してもらってその料金を公費で補助すればいいし、誰も乗客が居ないバスを走らせるのは全くのムダだ。

なぜこんなに利用者が少なくなってしまったのか。どうして京都市バスはあんなに本数も多く市民にしっかりと利用されてるのに、大阪市バスは本数も少なく利用者も少ないのか。大阪市民が引きこもりで京都市民が活発だということではないはずだ。

 大阪市民に市バスの便利さが伝わっていないのならばもっと工夫して伝えるべきではないのか。市バスにはこういう路線があるということをもっとアピールして乗ってもらうべきではないのか。

オレはバスが好きだ。真っ暗で景色の全然見えない地下鉄よりも、街の雰囲気を眺めながら移動できるバスの方が乗っていてはるかに楽しい。同じくらいの時間と料金なら迷わずにバスに乗る。ただ現実問題、市バスは渋滞に巻き込まれれば大幅に遅延するし、地下鉄と違って正確な時間が読めない。また決定的なことは、オレの頭の中に市バスの路線図が入ってないことなのだ。

 学生の頃に京都の達人を自負していたオレは、京都の市バスのいろんな路線を覚えていた。番号を見ればそれがどこから来てどこへ行くバスなのかたいていわかった。バス停で目的地へのバスが来るのを待って同方向へのバスを何台もやり過ごしたりした。大阪市バスで「自分がふだん利用する以外の路線」について知ってる人はどの程度いるだろうか。縦横無尽に市バスを使い倒している人がどれだけいるだろうか。そこに大阪市バスの致命的な問題が存在するとオレは思うのだ。

 かつて「赤バス」というものが存在した。市バスを定年退職した人たちの雇用対策といった形で近距離回遊中心の新路線が作られた。一区間100円のそのバスは外国から粗悪な車両を購入してスタートし、その車両の多くが故障の頻発で使い物にならなくなって結局サービスを停止した。確かに失敗に終わったが、コンセプト自体は悪くなかったと思っている。低料金で本数を増やして利用喚起するという所は全く正しく、ただ導入した車両が粗悪すぎだっただけだ。専用車をいすゞ自動車とかに生産してもらえばあんな失敗は起きなかっただろう。

大阪市バスは今のままではだめだ。「民営化」ということが叫ばれる背景には、今のままなら何も変わらないという事実がある。変えなくても給料はそのままもらえるし、空気を運んでいても組織がつぶれることはないと職員が甘えた気分でいるからである。吉村市長はこの市バスの問題を正確に理解してぜひとも大胆な改革に手をつけてもらいたい。少なくとも空気を運ぶ公共交通機関には全く何の意味もない。



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