江草 乗の言いたい放題
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2014年06月19日(木) 行く価値のない大学をどんどん廃校にせよ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan



 大学は増えすぎた。選ばなければどこかに入れる大学はある。定員を割れてるところがいくらでもある。そこにはほとんど、いや全く勉強しなかった受験生が入学してくる。高校どころか中学の学習もおぼつかないレベルの学生が大量に入学してくるのである。大学の中には日本橋学館大学のように中学英語のやりなおしのようなシラバスを公開しているところもある。他の定員割れ大学の中味もおおむね似たようなものだろう。以前に分数のわからない大学生が話題になったが、今は九九のできない大学生もかなりいるらしい。理系の学生が微分積分がわからない程度の話じゃないのである。

 もちろんそうした大学に行くのがゼニの余ってる金持ちの馬鹿息子なら全然問題ない。むしろオレは所得の再配分を喜ぶだろう。 オレが問題だと思うのは、そうした偏差値の低い大学に子弟を通わせる親たちの多くが、収入の低い家庭であるということである。以前に偏差値の高い大学の親の年収も高いことが話題になったが、その逆、つまり偏差値の低い大学ほど貧しい家庭の子弟が通うという状況が今生まれているのだ。

 貧しい家庭にとって、行く価値のない大学に授業料を払うことは新たな搾取と同じである。そのために利子付きの奨学金を申し込む者もいるわけだが、もちろんそういう低偏差値の大学は就職事情もあまりよくない。

 貧民のゼニを搾取する装置としてはパチンコ屋を思い浮かべるが、低収入の家庭から大量の学力の低い学生を集め、授業料を取り立てる大学というのは実際のところ同じような機能を果たしているのである。年収300万程度の家庭の子弟が、私立大学に入学して年間に100万円近い授業料を払って中学英語の復習をしていることがいかに馬鹿馬鹿しいことであるかオレが書くまでもないだろう。

 本来なら中卒、高卒で働いて土木・建築や製造業の現場で働いていたはずの人たちが、ろくに学習習慣も身につかないままに高い授業料を払って大学に行き、大学卒だからとホワイトカラーの一般事務職での就職を希望する。就職活動のミスマッチというのはそういうことである。
 しかもそれらの教育困難レベルの大学には、大量の国の補助金がつぎ込まれている。貧民のゼニを搾取するだけではなく、国富も奪っているのである。いったいどれほど多くのゼニがそこに無駄に費やされてるのだろうか。4年間学生は遊びまくり、卒業しても就職できずニートやフリーター、引きこもりとなって巣立っていく。奨学金という借金を数百万背負ってる者もいる。これが搾取と言わずしてなんと呼べるのだろうか。

 オレはかつてこの日記で日本の住宅政策を批判した。国民に良質の賃貸住宅を提供せずにマッチ箱のような粗悪な建て売り住宅を「持ち家」として買わせ、35年ローンで半分近くが利子の支払いに消えるような銀行を肥らせる仕組みを作り、母親をパート労働させることで家庭からお母さんのぬくもりを奪った。その住宅ローンでの搾取がもはや困難になった今、新たな貧しい人々からの搾取の手段が大学授業料なのだ。5割以上の人が大学や短大に入学するようになった今、そのレベルが劇的に低下するのは自明の理である。しかも小学校中学校が教育の場としてほとんど機能せず、勉強の中味をほとんど塾に丸投げしている今、基礎学力のない若者が大量に生み出されているという現実に対して政府は何の対策も講じていないのである。

 教育困難レベル、つまり学生の学力が中学生以下のような大学はすべて廃校にすべきだ。ただ、そこに来るレベルの若者には教育が必要である。だから看板を掛け替えるべきだ。「大学」ではなくて「再履修校」や「大人義務教育施設」と呼び、そこで小学校・中学校の内容のやりなおしをさせるのである。

 小学校中学校の義務教育が年齢によって決まるということもこの際見直すべきだ。中学校修了程度の学力が身についてない人の留年制を真剣に考えるべきである。授業中に静かにできないで立ち歩くようなレベルの生徒は懲罰の対象にすべきであり、大阪市が指導困難な生徒を隔離する方針を出したことはオレは正しいと思っている。

 必死で勉強して高い学力を身につければ、必死で勉強した人たちの通うような勤勉な学生の集まる大学に入学できる。全然勉強しなかったら、全然勉強しない学生が集まるような大学にしか入れない。それは至極当然の結果なのだ。勉強はしたくないけど、偏差値の高い大学には入りたいというのは、ゼニを持たずにものを買いたいという馬鹿の発想である。

 今日本は景気が良くなって空前の人手不足である。若者よ、大学に行って搾取されるのではなくて、主体的に自ら世に出て働くことで自分の価値を発見しようじゃないか。吉野家の社長は二代続けて高校生アルバイトからスタートした人だった。人手不足に悩み、後継者不足に悩む多くの中小企業や日本の伝統産業の中に、学力だけではない人の価値というものを大切にしてくれる企業がきっとあるはずだ。きみたちが身につけるべきは中学英語の初歩ではなくて、匠の技や人間関係を構築する技術、そして日本の風土を愛する心である。


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