江草 乗の言いたい放題
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2013年05月05日(日) 憲法改正について思うこと        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan



日本は法治国家である。放置国家と呼ぶ方もいるが、いちおう法の支配のもとに国民は暮らしているのである。そしてその「法」の中でもっとも上位にあるのが「憲法」であり、この国の基本法を改正や変更するには国会の2/3以上という高いハードルをクリアしないといけないことになっている。それだけ厳しい改正要件であることをオレはもっともなことだと思っている。他の法律とは意味が違うのだ。

 さて、どうしても憲法を改正して、アメリカのために自衛隊を海外派遣したい忠犬ポチ、いや安倍晋三は、憲法を改正するために国会の2/3の賛同を集めるのではなくて、2/3というルールそのものを変えようとしてきたのである。そしてこの方針に維新の会やみんなの党も賛成している。憲法そのものを改正する前に、憲法96条を改正して憲法改正をやりやすうしようとしているのである。読売新聞の記事を引用しよう。

憲法記念日、96条の改正などを巡り与野党論戦
日本国憲法の施行から67年目の憲法記念日を迎えた3日、与野党の党首らは憲法改正の要件を定めた96条の改正などを巡り、論戦を繰り広げた。
 トルコ訪問中の安倍首相(自民党総裁)は3日午後(日本時間3日夜)、アンカラでの内外記者会見で、「日本維新の会もみんなの党も96条(の改正)には賛成している。多数派を形成していく上で協力をお願いしたい」と述べ、夏の参院選後、改憲に前向きな勢力を結集し、参院でも3分の2以上の確保を目指す考えを示した。公明党との関係については「連立政権をともに形作る重要な友党だ。公明党の考え方、姿勢も尊重しながら議論を重ねていきたい」とした。
 自民党の石破幹事長は3日、高松市内で記者団に、「三つの宿題を片づける前に他のテーマに取り組むことは得策ではない」と語り、国民投票法で定められた〈1〉成人年齢などの18歳への引き下げ〈2〉公務員の政治的行為の制限規定見直し〈3〉予備的国民投票制度の是非――について結論を得たうえで、96条改正を目指すとした。
 これに対し、公明党の山口代表は東京・有楽町での街頭演説で「憲法の大事な性格を考えれば(発議要件で)高いハードルを保つことが重要な部分もある」と述べ、平和主義を定めた9条などは発議要件の緩和対象から除外すべきだとの考えを示した。
 一方、民主党の海江田代表は都内で記者団に対し、「憲法は国民が国を縛るものだから、権力の側にいる人たちが安易に(発議要件を)変えてしまうことはおかしい」と指摘し、96条改正に反対の方向で党内の意見集約を図る意向を示した。
(2013年5月3日23時27分 読売新聞)


 なぜ憲法改正のルールを緩和することにこれほどまでにこだわるのか。現行のルールのままで2/3を確保することを目指さないのか。オレには全く納得いかないのである。憲法は簡単に変更できるようなものであってはならないのだ。

 日本をどうしてもアメリカの忠犬ポチにしたいのならば「自由に戦争できる普通の国」にしたいという国会議員が2/3を越えるように、改憲派の議員は多数派工作をすればいいのである。中国に対して「舐めたマネするとズドンと行きますよ!」と脅せるだけの武力を保持したいのならば、それを国民が支持するように上手に説得しないといけないのである。

 日本が平和憲法を持ってることは、欧米のような紳士の国に対しては有効だが、どこかのならず者国家から見れば「いくら威嚇しても攻撃してこないから安心だ」ということになるのである。だから巡視艇に体当たりしてきたりするのである。あの一党独裁の国から見れば「絶対に殴ってこない相手との喧嘩」なのである。数々の我が国を舐めた行動の原因はすべてそこにある。そこで殴り返せるだけの武力を手に入れるのか、交渉によって殴らせないようにするのか。日本が後者の方法を取り続けた結果、あの国はますます傲慢な侵略国家となり、日本企業や日本製品に対して国家主導のテロを行い、国家に扇動された暴徒たちは「ヒャッハー!」と狂喜しながら略奪を楽しんだのである。そのことに対して中国の国家主席からの正式な土下座はまだない。それどころか「日本側に原因がある」と開き直ってるのだ。路上強盗が「こんな夜道に歩いてるおまえが悪い!」レイプ犯が「男の劣情を刺激するおまえのその美しい肢体が悪い!」と言ってるのと同じなのである。強盗やレイプという明らかに悪いことをしている側が「オレには責任はない。被害者が悪い!」と主張したら普通の感覚の人なら「アホか!」と思うだろう。しかし常識の通じないあの無法な国はそのアホな主張を平気でしているのである。もしもそんなアホな主張をする国が存在しなかったら、憲法改正の必要などなかったのである。


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