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2013年02月12日(火) パプアニューギニアの悲劇        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 まだ幼い子どもが病気で亡くなるという悲劇を家族はどのように受け止めればいいのだろうか。我々の社会ならばその病気がなんであったのかをちゃんと医学は明らかにしてくれているし、よほどの医療ミスでもない限りそれは事実として受け止めるしかない。しかし、人々が呪術や魔術を信じているような国ではその理不尽な夭折を受け入れることができずに、「呪い殺されたんだ」と受け止めるのかも知れない。

 毎日新聞の記事を引用しよう。

魔女狩り:20歳女性が焼き殺される パプアニューギニア2013年02月11日
 ◇現場で警官も制止できず 
 【ジャカルタ佐藤賢二郎】南太平洋・パプアニューギニア西部の山岳部にあるマウントハーゲンで6日、他人の子供を魔術で殺したとして20歳の女性が群衆に焼き殺された。同国は魔術を違法としているが、魔術を信じる風潮が残り「魔女狩り」が後を絶たない。国連人権高等弁務官事務所は同国政府に「このような犯罪を止め、加害者を裁き、国際法に従って迅速かつ公平な調査を実施する」よう求めた。
 AP通信などによると、きっかけは5日に病院で病死した男児(6)の親族が、ケパリ・レニアータさん(20)という女性の魔術で殺されたと主張したこと。レニアータさんは翌朝、子供を含む多数の住民環視の中、服をはぎ取られ、焼きごてを当てられた。縛られたままガソリンをかけられ、ごみやタイヤの山の上で火を付けられ焼死した。
 警察官がいたが、制止できず、誰も逮捕できていない。レニアータさんの夫も容疑者に含まれているとされるが、男児の親族との関係は不明。レニアータさんが殺害を認めたとの情報もある。
 約800の部族から成るパプアでは精霊信仰が残る。政府は71年に法律で魔術を禁じたが、人口の8割は今も信じているとされる。マウントハーゲンでは09年にも若い女性が火あぶりにされた。一方、貧困によるストレスが魔術を口実にした弱者攻撃の要因になっているとの指摘もある。


 記事にはその死の状況が「服をはぎ取られ、焼きごてを当てられた、縛られたままガソリンをかけられ、ごみやタイヤの山の上で火を付けられ焼死した。」と克明に記されている。現代の出来事であるとはとうてい思えないほどの無惨さである。

 この国に必要なのは「教育」である。人々が理性でものごとを判断できるようになるために、ちゃんとした一般常識を与えないとだめなのだ。呪術では人が殺せないこともちゃんとわからせないといけないのである。

 しかし、仮に教師が魔術を否定したとして、その教師が今度は「魔女だ」ということで殺されかねないわけで、なんとも困った話なのだ。オレはパプアニューギニアに生まれなくてよかったのである。オレみたいな常識人は真っ先に焼き殺されそうである。


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