江草 乗の言いたい放題
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2012年01月18日(水) 校長先生、その賄賂はいけません!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 学校関係でなんらかの利権が発生する場があるとすれば、それは修学旅行だと言われる。もちろんちゃんとしたところは不正防止のために業者を定期的に変更するとか、公正な入札制度にするとかしているわけだが、旅行業者の方も談合によって価格を高値安定させているわけで、公立高校の修学旅行がこの価格破壊の時代なのに国内旅行3泊4日で8万円とかになってしまうのである。

 さて、そんな問題のある修学旅行利権なんだが、なんと泉大津市の中学の修学旅行を一手に仕切ってる業者があった。南海国際旅行である。どうして一社独占になったかというと、ある校長が旅行会社とつるんでいたからである。その旅行会社の社員が業務上横領容疑で懲戒解雇され、捜査の過程でこの元校長に巨額の賄賂を渡していた実態が明らかになった。朝日新聞の記事を引用しよう。

修学旅行の業者選定で収賄容疑、前中学校長を逮捕 大阪
 修学旅行の業者選定に便宜を図った謝礼として、旅行会社から310万円相当の航空券の割引を受けたとして、大阪府警は16日、大阪府泉大津市の市立誠風中学校の前校長を収賄容疑で、大阪市浪速区の旅行会社の元社員を贈賄容疑でそれぞれ逮捕し、発表した。 逮捕されたのは前校長の相生年繁(あいおい・とししげ)容疑者(61)=大阪府岸和田市尾生町4丁目=と、「南海国際旅行」元社員の道本(どうもと)拓也容疑者(51)=同府貝塚市地蔵堂。
 捜査2課によると、相生容疑者は在職時の2010年6月にあった修学旅行で、南海国際旅行が選定されるように有利な取り計らいをしたとされる。その見返りに、同年8月に家族や親戚ら十数人とともに行ったハワイ旅行の航空券を、約310万円割り引いた価格で道本容疑者に手配してもらった疑いが持たれている。同課は、2人の認否を明らかにしていない。


 こちらは読売新聞の記事である。もらった航空券はビジネスクラスだったらしい。
 
賄賂の航空券はビジネスクラス…修学旅行汚職
 修学旅行の業者選定を巡る贈収賄事件で、大阪府泉大津市立誠風中学校元校長・相生年繁容疑者(61)(収賄容疑で逮捕)が、「南海国際旅行」元副課長・道本拓也容疑者(51)(贈賄容疑で逮捕)から賄賂として受け取ったハワイ往復航空券はビジネスクラスだったことがわかった。
 正規料金は家族ら計11人分で約500万円だったが、相生容疑者側が支払ったのは200万円足らずだったという。
 一方、府警は17日、泉大津市教委や誠風中などを捜索。両容疑者は調べに対し、容疑を認めているという。
 捜査関係者らによると、相生容疑者は2010年8月11〜16日、家族でハワイ旅行した。この際、道本容疑者から受け取ったビジネスクラスの航空券を使用したという。
(2012年1月18日07時55分 読売新聞)


 家族11人、ビジネスクラスという大名旅行である。ビジネスクラスがどれだけ快適なのか、エコノミークラスしか乗ったことのない貧乏人のオレには想像もつかないのである。

 ただ、このゼニはどこから出てるのかというと、生徒が支払ったゼニである。生徒たちから徴収された修学旅行代金から、JRやバス会社やホテルに支払った残りのゼニ、あるいは本来旅行会社に納入すべきゼニが横領されて、この元旅行会社社員と元校長のところに入ったのである。被害者は生徒たちである。

 支払ったゼニと旅行の中味が違うのである。そのゼニを浮かすためには旅行の質を落とさないといけない。おかずが一品減るとか、本来牛肉になるとことが鶏肉になるとか、そういった小さなコストダウンをしてホテルは値切られた金額に対処しないといけないのである。どんな実態だったのかは想像するしかないのだが、きっと泉大津市の中学生たちは等しく「どうしてオレたちの旅行はこんなに貧弱なんだろう」という憤りを感じていたのかも知れないのだ。たかだか一校あたりの旅行代金の売上高は1500万〜2000万円程度だという。300万円もの利益供与を行うということは、長年にわたって相当の金額をくすねていたからこそである。この実態に対して、泉大津市民は怒らないといけないのである。

 すでに退職した相生容疑者から退職金を取り戻し、その上で家を売却させて全財産を没収して市民に弁済させるべきである。くすねた金額だけ返せばいいなんて甘い処置なんかではだめだ。奪われたのは中学生たちの貴重な思い出であり、楽しい旅行の中味なのである。それは金銭ではとても弁済などできないものなのだ。だからこそ全財産を没収してペナルティにあてるともに、このクソ校長はこれから死ぬまでずっと、泉大津市内の各学校の清掃活動などの奉仕をやらせるべきである。そこで生徒たちの罵声を浴びながら、自分の犯した罪を反省させるべきである。

 それにしても総額500万円のハワイ旅行、庶民のオレには想像もつかない世界である。相生校長先生、あんたよほどふだんから贅沢な生活をしていたんだな。いやはや、なんと言えばいいのか。ため息しか出ないのである。


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