江草 乗の言いたい放題
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2011年07月10日(日) テキスト庵の解散とテキストサイトの終焉        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 オレがネット上で最初に発表した文章は、NIFTYのパソコン通信の頃にUPした「100万回生きたねこ・試論」である。その後オレはNIFTYの掲示板#8(スピリットのコーナー)の常連掲示者となって「教師EXAの悩み」「チョコレート革命・試論」「白夜特急編」などのテキストを書いたのだった。パソコン通信の世界でオレは多くの読者を獲得することができて、「参照王」などと呼ばれて有頂天になっていたものである。

 そのうちインターネットの時代となってパソコン通信は徐々に衰退し、オレも活動の拠点をインターネットに移した。電話回線に56kのモデムではエロ画像を表示するのにやたら時間がかかったりして、ストレスを感じるだけの日々だったが、そのうちオレは「さるさる日記」というサービスに出会い、そこで日記を書くようになった。2002年の11月のことである。しかし読者が増えない。カウンターが回らない。パソコン通信の時は一日で1000人を超えた日記の読者が、せいぜい5〜10人なのである。どうしたら読者を増やせるのだろうかとあれこれ調べてみたオレは日記のリンク集である「日記才人」にたどり着き、そこで徐々に読者を増やすことに成功した。また熱心に他の日記書きと交流するようになってオフ会にも出席した。日記の一日のアクセス数が5000を超えるようになったのは「日記才人」のおかげである。

 「日記才人」に比べると登録者(更新報告者)はそれほど多くなかったが、「テキスト庵」にもオレは登録していた。日記がブログへと進化し、テキストサイトが次々とさまざまなブログサービスへと引っ越ししていく中でも、テキスト庵はなぜか手動で更新報告するというスタイルのままだった。日記才人が閉鎖された後、オレは「テキスト庵」にだけ更新報告をするようになったが、同時にそこはオレにとって上質な読み物に出会える場でもあった。オレは書くことも好きだが、他の方が書いたものを読むことも好きだったからである。テキスト庵10周年のオフ会にも出席し、多くの書き手のみなさんと直接交流できたこともオレにとっては楽しい瞬間だった。

 オレの書いている文章のスタイルは基本的にパソコン通信時代と変わっていなかった。しかし、世間の動きはそうではなかった。改行ばかりでほとんど中味の文章のない芸能人ブログは大勢の読者を獲得していたが、オレの日記の読者は徐々に減少していった。いつしか人々はボリュームのあるテキストを書くのではなくて、短いフレーズをつぶやくようになった。無数のつぶやきがネット上を飛び交い、それがフォローされて新たなつぶやきを生み、いつのまにか我々は「新しいテキスト」を探す必要がなくなってしまった。言葉は我々の目の前をどんどん流れていった。テキスト庵の参加者たちも徐々に日記やブログを書くのではなく、ツイッターでばかり発言するようになった。

 そして「テキスト庵」は突然解散した。七夕の夜のことだった。解散に至る経緯に関しては何人かの方がまとめているのでオレがいちいちここに書くまでもない。きっかけとなった事件そのものについて触れる気持ちもない。ただオレは悲しかった。いつまでも「日記書き」のまま進化できない自分がホームグラウンドとして活動できる場所が「テキスト庵」であり、そこで知りあえた多くの日記書きさんたちとの交流がオレにとってネットで得られる最大の楽しみだったからである。

 とりあえずオレは何人かの「テキスト庵」参加者に協力を依頼すると同時に、新しく作成した「はてなアンテナ」にテキスト庵で更新報告されていたテキストを登録して、これまでテキスト庵経由で読んでいたテキストをこれからも同じように読めるように準備をした。そのリンク集は「テキスト庵」の精神を引き継ぐつもりで「テキスト餡」と名付けた。

 「テキスト庵」のおかげで多くの上質なテキストと出会えたこと、そして「テキスト庵」経由で多くの方がオレの日記を読んで下さったことを思えば、オレは11年にわたって無償でテキスト庵の運営をに携わってくださった【な】さんに恩義を感じている。今回すぐに「テキスト餡」を作ったのも、自分が受けた恩を少しでも返したいということと、自分や他のネットユーザーが「新しいテキストと出会える」場を無くしたくなかったからである。

 つぶやきで伝えられることには限界がある。人にちゃんとした形でまとまった意見や考え方を伝えるためにはやはり一定のボリュームのあるテキストが必要だ。そして、オレのようなおっさんはいずれ退場するが、どんどん若い書き手が現れてすぐれたテキストをUPしてくれるだろう。それを多くの人に伝えるための場として、まだ「テキスト庵」的なものは必要だと思うのである。だからオレは今回「テキスト餡」の運営を買って出たのである。

 オレは時代遅れのオッサンなので、いつまでも新しいものにはなじめない。取得したツイッターのアカウントでつぶやくこともほとんどないし、パソコンはいまだにXPだし、仕事で使う一太郎は何年も前のバージョンのままだ。これはネットの事とは関係ないが、クルマも今年で11年目である。

 かつて「テキスト庵」という不思議なコミュニティサイトがあった。そこで出会えたテキストにオレはどれだけ癒されたことだろうか。なんてすてきな文章を書くのかとオレはある人の文章を何度もため息をついて読み返したことがあった。暴言を垂れ流すことしかできないオレは自分にないものを持つ人たちにあこがれた。問題点を整理して語るその明晰な思考や分析にいつも感動したものである。

 オレが毎日こうして書いている日記もいつか終わりが来る。それは10年後かも知れないし、明日かも知れない。ある日突然更新が終了し、いつしか忘れ去られる。書き手の死によって突然中断された日記やブログをオレはいくつも知っている。もちろん死ぬ前に終わりが来るかも知れない。誰にも読まれなくなってひっそりとその更新を断つかも知れない。テキストサイトの最後の砦だった「テキスト庵」の終焉は、オレに遠からず訪れる自己の運命を感じさせるものだった。


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