江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ クリック募金にご協力お願いします。

日記目次(検索可能)前日翌日 エンピツ投票ランキング  江草乗の写真日記  ブログ  お勧めLINKS  

ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。

2011年05月05日(木) なぜ食中毒は起きたのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

どうかお読みになる前に投票ありがとうございます。←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m 


 なぜ食中毒は起きたのだろうか? 生食用の牛肉はもともと存在しないという。それでも店側の独自の判断で提供されてきたのである。そして今回のように死者が出るような事態になってはじめて問題視されているわけだ。日本中の焼肉店でユッケは人気メニューをして提供されているが、今回の食中毒事件が起きるまでは誰もが何の疑問も感じずに食べていたのである。

 産経新聞の記事を引用しよう。

焼き肉店食中毒 流通段階から汚染か 2011.5.4 21:54
 焼き肉チェーン「焼肉酒家(ざかや)えびす」(運営会社フーズ・フォーラス、勘坂康弘社長)で発生した集団食中毒で、富山県は4日、砺波(となみ)店(同県砺波市)で食事後、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して入院していた県内の40代女性が同日、死亡したと発表した。同チェーンの食中毒での死者は3人目で、成人では初めて。
 これまで、砺波店と福井渕店(福井市)でユッケなどを食べた男児2人が死亡し、他の店舗の客も含め、20人以上がHUSなどを発症。多くの患者から腸管出血性大腸菌O(オー)111やO157が検出されている。富山、福井両県警は同日、合同捜査本部を設置、業務上過失致死傷事件として捜査している。
 富山県によると、4日に死亡した女性は4月23日、砺波店で家族数人とユッケなどを食べた後、27日に血便などの症状が出たため入院。HUSを発症し、30日から意識不明になっていた。一緒に飲食した家族にも下痢や腹痛などの食中毒症状を訴え入院している人がいるという。
 一方、福井県と富山県による大腸菌の遺伝子検査で、死亡した福井の男児と、富山の店舗で食事をした患者から検出されたO111の遺伝子型が一致した。いずれの店舗も、ユッケ用の牛肉を東京都板橋区の卸売業者から仕入れており、富山県は流通段階から汚染されていた可能性が高いとみている。
 厚生労働省では、平成8年にレバーの生食による食中毒が発生したことを受け、同10年に「生食用食肉の衛生基準」を策定し、全国の自治体に通知。細菌を取り除くため肉の表面を削り取る「トリミング」を行うことや、保存や運搬に際して10度以下に温度管理することなどを規定している。だが、罰則はなく、違反していたとしても「指導は可能だが、販売停止にはできない」(厚労省)という。
 ただ、20年度以降、正規の生食用牛肉は市場に出荷されておらず、「非生食用」が店独自の基準によって、ユッケとして提供されているのが実情で、厚労省は黙認していたことになる。
 3人目の死者を受け、厚労省は「これまでも肉の生食は危険だと情報発信してきた。今回の食中毒の原因を調べ、同種事案が発生しないよう呼びかけていきたい」としている。


 なぜこれまで食中毒が起きなかったのか。なぜ今回は死者が出るような事態になってしまったのか。原因究明がもっとも重要である。牛肉を生で食べるのを禁止すればそれで解決するというようなことではなくて、どの段階で汚染されてしまったのか。どうすればそれを防ぐことができるのか。そうした原因究明作業がもっとも大切なのだ。

 どこの焼肉店でも人気メニューだったユッケを注文する客は今は激減しているはずだ。もっともこんな状況でも平気で食べる方もいるわけで、オレはそれが不思議でならないのだが。

 肉を生で食べる文化というのはたとえば北極圏に住むエスキモーやイヌイットの生活の中に存在し、それは新鮮な野菜などが手に入らないために不足する栄養素を補うためである。もちろん西洋社会にもタルタルステーキなどの料理が存在したわけで、料理の文化には詳しくないし焼き肉屋にも行かないオレはネットで調べた程度のことしかわからない。ユッケも一度だけ食べたことはあるが、あまり好きにはなれなかった。鉄板で肉を焼くときにちゃんと焼け目がついてないといやな自分にとって、生で肉を食べることには違和感があったからだ。

 事件を起こした焼き肉チェーン「焼肉酒家(ざかや)えびす」の運営会社社長である勘坂康弘さんは、同様に仕入れた肉を日本中の焼肉店が使ってるという。今回の落ち度は店にはないということを主張したいのだろう。そうなると汚染された肉を納入した業者に責任があることになる。しかし、その肉が汚染されているかどうかを全量検査する仕組みがない。開き直りのように見えた勘坂社長の発言も、いつもとおなじように仕入れて客に提供しただけなのになぜ今回こういう事態が起きたのか? という疑問から出ていたのだろう。

 流通段階ですでにその肉が汚染されていたのだとしたら。責任はその肉を卸した業者の側にあることになる。そうなると勘坂社長は被害者である。3人の死者を出したことで巨額の賠償も必要になってくる。責任の所在をどのように配分して決めればよいのか。どこに過失があったのか。それを明らかにしてもらうまでは、焼き肉屋でユッケを注文することができないのである。


↑エンピツ投票ボタン。押せば続きが読めます。登録不要です。応援の投票ありがとうございます。"/←1位を目指しています! m(_ _)m      週刊アクセス庵もよろしく。   投票博物館


My追加
江草乗の言いたい放題 - にほんブログ村

前の日記   後の日記
江草 乗 |ファンレターと告発メール   お勧めSHOP エンピツユニオン