江草 乗の言いたい放題
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2010年09月17日(金) 法科大学院、生き残るのはどこか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 法科大学院にはピンからキリまである。もっとも入学者の学力レベルに大きな差があるわけだから、司法試験の合格率の差が出るのは当たり前の話であり、5月に募集停止が決まった姫路獨協大などは通算で3名の合格者を出したのだからよく努力したというべきである。競争無しで入学できるようなレベルのところの司法試験合格率が低いのはむしろ当然の現象である。難関校はもともと賢いヤツを集めてるから結果が出せるのだ。法科大学院側の指導力によって生まれる差はごくわずかだとオレは思うのである。

 その法科大学院も司法試験合格率の低いところ(=入学しやすいところ)は淘汰していくという流れが文部科学省の既定の路線のようである。今更そんな路線を取るのなら、増やしすぎた大学そのものをじゃんじゃん減らせよと思うのだが、いずれほっといても大学はじゃんじゃん倒産するだろうからまだ急いでつぶすこともないということなんだろうか。

 どうやら文部科学省の方針はまず兵糧攻めのようである。ダメなところの補助金を減らすことで淘汰を加速させるようだ。毎日新聞の記事を引用しよう。

法科大学院:司法試験合格率の低い所は支援減額…文科省
 新司法試験の合格率が一部の法科大学院で低迷している問題で文部科学省は16日、入試倍率が2倍未満で、合格率が全国平均の半分未満の状況が3年継続した大学院などへの公的支援を12年度から削減することを決めた。削減額は入学定員の少ない小規模校で約2000万円の方針。教育の質などに深刻な課題を指摘されながら抜本的な見直しが進まない法科大学院に統廃合を促す狙い。
 文科省によると、公的支援を見直すのは、前年度の入試の競争倍率が2倍未満の法科大学院のうち、(1)新司法試験の合格率が全国平均の半分未満(2)新司法試験直前の3月に修了した者のうち受験者が半数未満で、その合格率が直近修了者の合格率全国平均の半分未満−−のいずれかの状況が3年以上継続した場合。
 法科大学院のうち国立大学法人については、法科大学院設置時に加算された運営費交付金のうち学生経費相当分を除いて12年度から削減。私立大は、私学助成を同程度減額する方針だが、最終的には12年度予算編成の状況に応じて決める。
 文科省は、公的支援見直しの基準を同日開かれた中央教育審議会の法科大学院特別委員会に報告。委員からは、社会人学生など多様な人材の受け入れを目指した司法制度改革の趣旨から疑問の声も上がったが、文科省は「組織の見直し、改善を促すため。現状のままでは公的支援に了解を得られない」と理解を求めた。
 今月9日に発表された5回目の新司法試験の平均合格率は25・4%。その半分に満たなかった法科大学院は全74校中29校に及び、合格者ゼロも2校あった。10年度入試の倍率が2倍未満だったのは40校に上る。【本橋和夫】


 新司法試験の合格率が25.4%と言われても、4人のうち1人は合格するわけだからそんなに厳しい試験だとはオレは思わない。合格しようとして必死で勉強して、しかもその成果が上がってるような受験生はほんの一握りで、受験者の多くはとうてい合格レベルにはほど遠いからだ。記念受験のような連中を除外して合格率を出せばおそらく80%くらいになるんじゃないかな。そもそも入学時にまともな競争のない法科大学院でどうやって優秀な学生を集められるのか。鍛えるにしてもまずある程度のレベルに達していないとダメなのである。

 大学が増えすぎて18歳人口の半分以上が入れるようになった結果、ろくに文字も書けず本も読めないような馬鹿まで大学に入れるようになったわけである。そういう連中が大学でただナンパや大麻に励んでいるわけで、そいつらのために補助金を支出してやるのは全く馬鹿馬鹿しい話である。それこそ入学偏差値50以下の大学は補助金全部カットでもいいとオレは思っている。暴論かも知れないが、馬鹿の行く大学ほどゼニがかかるという仕組みにすればそれなりに合理的だと思うのである。本来大学生にふさわしくない頭の中味であっても学士様にしてもらえるのだからゼニを出せということだ。

 逆に入学偏差値の高い大学には補助金を手厚くしてやってほしい。がんばれば授業料の安い大学に入れるというのも仕組みとしてまことに合理的だとオレは思うのだ。貧乏でしかも頭も悪いという人たちは大学進学などあきらめればいいのである。貧乏でしかも頭も悪いのに大学に入ってゼニがかかるから、親が破産したり住宅ローンを払えなくなったりするのだ。存在価値のない大学の多くは、貧乏人の子弟に対する搾取の仕組みになってるのだから。

 法科大学院ならどこに入っても一緒というわけではない。司法試験に合格したいのならばまず合格率の高い大学院を目指せ。そこで努力が足りずにあまり司法試験合格率の高くない法科大学院にしか入れなかったのならば、その結果としてちゃんとした指導を受けられないこともまた自己責任として甘受すべきことなのである。人は自分の能力に応じたところにしか入学できないのである。頭が悪くてしかも努力も足りない受験生が、みんながあこがれるような大学に入りたいと望んでもそれは叶えられないのである。


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