江草 乗の言いたい放題
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2010年07月12日(月) 民主党はなぜ負けたのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 7月10日の日記でノートパソコンクーラーを紹介しています。選挙でヒートアップした頭もついでに冷やしてみて下さい。


 民主党が負けた。改選第一党の座を自民党に譲り、選挙前のかなり控えめな予想だった改選50議席さえ割り込むことが確実となった。民主党はなぜ負けたのだろうか。オレはその理由の一つに、変な候補者を立てたことがあると思っている。その最たるものが谷亮子である。谷亮子が得た得票よりも、谷亮子を候補者にしたことで民主に入れることをやめたオレのような有権者の方がはるかに多かったことに小沢一郎は気づいてるだろうか?そんなことがわかってない時点で彼もまたもう「過去の人」なんだが。その候補者に入れてくれる方の数よりも、そんな候補者を選んだことに反発する人の方が多いのなら実質マイナスの効果しかないことに気づかなかった時点でもう小沢一郎は選挙の神様でもなんでもなくなった。敗軍の参謀としてここは謙虚になってもらおうじゃないか。

 「みんなの党」の躍進ぶりも民主には影響した。もしも「みんなの党」がなかったらその票は民主に入っていたかも知れない。民主批判票の多くがそのまま「みんなの党」に流れたのである。今回「みんなの党」に入れた人の半分近くは前回の衆議院選挙で民主に入れた人たちである。

 それはそうと、オレは落選した候補者の名前を見ていてびっくりした。大学の時のクラスメイトだった方がみんなの党から出てるじゃないか。卒業後一度も会ったことがなかったが、こんなところで再会できるとは思わなかったよ中川卓也さんよ。本当にびっくりだぜ。荒木さんと3人でオレのアパートでお好み焼きパーティーをしたこと、覚えてるかな。それにしても落選したのは残念だったなあ。今度はオレも応援するから絶対に当選してくれ。

 菅直人首相が「増税やむなし」→「増税に関して議論する」→「次の衆院選まで消費税は上げない」と発言をコロコロ変えていったことも、民主党の敗因だろう。要するに「このオッサンは目先の選挙の票のことしか考えていない」と見透かされたのである。事実そうなんだから仕方ないのだが。ジャスコの息子、岡田が幹部にいる民主党が消費税を上げたいのはもはや自明のことなので、菅直人がどんな発言をしても無駄である。消費税が5%→10%になることでイオングループの得る利益は莫大なものとなるだろう。

 オレは個人的にはイオングループのような存在が地方の衰退をもたらしたと思っている。駅前商店街を崩壊させてシャッター通りにしてしまい、地方のローカル線の利用者が減少していく一方で、国道沿いには巨大なパチンコ屋や全国展開のチェーン店が建ち並び、イオンモールのような大型店にはクルマでたくさんの人が詰めかける。イオンのような巨大スーパーや、ヤマダ電機、ユニクロといった専門店が日本中の田舎に同じ風景を林立させたことの罪は大きい。そしてこうした大型店は、地域の老舗の店を廃業に追い込む一方で、その土地の人々の持つゼニを根こそぎ持ち去ってしまうのである。

 地元の店に落ちるはずだったゼニが、中央に吸い上げられてしまうのだ。もしも田舎にある店が、すべてその地域の小さな店だけならゼニはその中をぐるぐる循環するのである。これからも大規模小売店舗が地方へ進出していく流れは変わらないだろうし、それによって日本中の田舎が均等にダメになっていくのもまた必然である。民主党政権は自民党と同じくそうした現象に対して何も積極的に手を打たないだろう。むしろそれを推進する側であるからだ。その結果、自立できなくなった地方を税金で救済することになるわけで、利益は企業に、負担は国民にという基本姿勢は不変である。この基本姿勢は自民党から民主党への政権交代の時も全く変わらずに受け継がれたのである。二大政党制とは名ばかりで、自民党が2つあるようなものである。だから前回民主に入れた人が今回自民に入れても何もおかしくはないのである。

 地方区に複数の候補者を立てて「攻め」の姿勢で小沢一郎は戦い抜こうとした。しかし、ひとたび劣勢に回ると今度はその複数候補が自分たちの弱点となった。比例区にいろんな候補者を入れて幅広い支持を集めたいのはよくわかる。しかし、それは同時に「アンチ○○」の存在もいることを忘れてはならない。もっとも「アンチ○○」という点では自民党の方がむしろ多かったような気もするのだが。堀内恒夫を候補にした時点で阪神ファンは入れてくれないし、石井浩郎を候補にした時点で岡村孝子ファンは票を入れないからである。

 さて、民主党+国民新党が参議院で過半数を割り込み、以前とは逆のねじれ国会が確実になった今、次の衆院選までの3年間はこの状態が続くのである。民主党はなんとか「みんなの党」を与党連立政権に引き入れたかったようだが、それは実現しないだろう。自民党を飛び出した泡沫集団はいずれ「勝った方に便乗する」方が有利だと考えて戻ってくるだろう。船が沈みそうなら逃げだし、沈まないとわかると戻ってくるような連中を誰が信頼するだろうか。見苦しいことこの上ないのである。

 消費税値上げや外国人参政権という党の方針を選挙の期間中だけ隠そうとした卑怯な民主党が敗れ去った。前回の衆議院選挙で民主党が勝ったのと同じく、今回も敵失によって勝負は決した。マイナスの動機でしか投票先を選べない日本国民は実に不幸である。


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