江草 乗の言いたい放題
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2010年07月06日(火) 宅配便は信頼がすべてですわ        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 配送するのが面倒だと途中で捨ててしまったり、生ものを運んでるのに遅配で腐ってしまったりという業者があれば顧客から相手にされなくなるだろう。タチの悪い従業員がお中元やお歳暮の品物をちょろまかすような業者があればもはや存続していけないだろう。日本における宅配便業者というのは熾烈な競争をサービスの向上で勝ち抜いてきたというイメージでオレはとらえてたのである。もっとも以前にオレは家族旅行の帰りに、中国自動車道で漫画を読みながら蛇行運転していたS川急便のトラックを目撃している。だから必ずしもすべての業者がまともとも思っていないのである。

 その昔、ヤマト運輸が必死で築いた宅急便のよいイメージを、今はいとも簡単にぶちこわしてしまう不心得者たちが居る。先人たちの苦労を全くわかっていないのだ。これだけの低料金で、これだけの高品質のサービスが提供できることは誇るべきことである。

 ペリカン便と統合したゆうパックが急増した取扱量に耐えきれずに遅配が起きた。処理できる量を超えてしまったらこういうことになるのはすぐに予想できるはずである。しかも今回の統合に関して、現場の社員たちは「混乱」をみんな予測していたらしい。というのは研修用の端末が不足していて十分に準備の時間がとれないということで、日通側の社員たちは携帯端末の操作の仕方がよくわからないままに統合が行われてしまったのだ。知らぬは社長だけだったのである。遅配の品物の中に誕生日ケーキや結婚記念日の花のように遅れたら無意味になるようなものがあったらどうやって賠償するのか。オレは今回の遅配事件でそのことを真っ先に思ったのだ。商品の賠償はできても、心のダメージに対してどう賠償するのか。産経新聞の記事を引用しよう。

ゆうパック遅配、32万個に拡大 百貨店では別業者に切り替えも 2010.7.5 21:08
このニュースのトピックス:郵便・運輸
 日本郵政グループの宅配便「ゆうパック」の大規模な遅配問題で、郵便事業会社は5日、遅配が1日から5日まで累計で32万個程度になったと明らかにした。前日までの26万個からさらに増えた。監督官庁の総務省は、郵便事業会社に対し再発防止策を求める行政処分を出すかどうか検討している。
 同社によると、4日に引き受けた荷物のうち、埼玉県から全国への便では半日から1日程度の遅配になる可能性がある。大阪府から神奈川県への便や、あて先が千葉、埼玉、茨城の3県と大阪府の便でも半日程度の遅れが見込まれるとしている。
 ゆうパックの遅配は、日本通運の「ペリカン便」と事業統合した初日の1日に発生した。遅配の原因や公表が4日に遅れた経緯などについて総務省は、報告を要請。原口一博総務相が6日午前に郵便事業会社の鍋倉真一社長を呼び、要請文書を手渡す。総務省は説明を受けた上で業務改善命令などの処分を協議する。
 ピークを迎えている中元などのギフト配送にゆうパックを利用している小売り企業では、大丸松坂屋百貨店の東京店が、期日指定がある一部ギフトの配送を別の業者に切り替えるなど影響が出ている。対象ギフトは4日までに約2千個に上るという。
 イメージダウンによる顧客離れは進めば、日本郵政にとって赤字脱却が急務の課題となっている宅配便事業の立て直しに大きな打撃を与えるのは必至だ。


 配送すべき荷物がどんどん貯まってしまう状況というのは、放置すればさらに悪化するしかないだろう。今頃仕分け現場は阿鼻叫喚の地獄図になってしまっているのだろうか。そもそも2つのシステムを無理に一つにしようとするのだからなかなか大変なのである。郵便番号で仕分けする郵便局に対して、ペリカン便は別の手法で仕分けしていて居たのではないか。だったら「自分たちの慣れたやり方」でできない部分で仕事の混乱が生じるのは当然のことだ。それが今回の大遅配につながったのである。

 百貨店も信頼が命である。品物が無事に届かなかったら客はまず百貨店を疑うだろう。ちゃんと間に合うように発送したのかと。百貨店が「宅配便の会社がのろまでドジだったもので・・・」と説明しても、言い逃れしてると思われてさらに客は怒り狂うかも知れない。その予定の日に商品が届かなかったことで人生が変わってしまう人も出るだろう。そんなときにどうやって責任がとれるのだろうか。ちゃんと届いて当たり前の世界、もしもその大前提が崩れたらどうしようもないのである。

 ゆうパックの宅配便事業部門は赤字だという。黒字化するためにはまず扱い量を増やさないといけないし、そのためには客に信頼されないといけない。そのスタートのところから躓いてしまったのである。さて、ゆうパックは復活できるのだろうか。失った信頼は果たして取り戻せるのだろうか。


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