江草 乗の言いたい放題
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2009年03月04日(水) 霞ヶ浦をきれいにする方法とは?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 オレは大学生の頃、夏休みになるとよく長野県の諏訪湖のほとりで過ごした。諏訪湖は富栄養化が進んで大量のアオコが発生し、湖水はバスクリンのような色だった。昔の諏訪湖はそんな状態だったのだが、今はどうなっているのだろうか。10年くらい訪れていないので現在の湖の状況がよくわからないのだが、今でも諏訪湖はあのバスクリンのような色なんだろうか。それとも水質浄化は成功したのだろうか。

 同様に水質悪化に悩む茨城県の霞ヶ浦で、なんと遠く離れた那珂川のきれいな水を引っ張ってきて霞ヶ浦に流し込んで水質を浄化しようという馬鹿げた工事をやろうとしているということを知ってオレは地図を確認した。茨城県の地理に詳しくないのでどのくらい離れているかがわからなかったのだ。なんと20キロ以上離れたところまで導水路で水を引っ張ってこようという計画なのである。オレはあきれてしまったのである。その費用は1900億円、どうしてこんなことにゼニを使うのだろうか。参考に毎日新聞の記事を引用しよう。

霞ケ浦導水:取水口建設中止求め提訴 8漁協が国相手取り
 国土交通省が進める霞ケ浦導水事業の那珂川取水口(水戸市)は漁業権を侵害するとして、茨城、栃木両県の8漁協が3日、国交省に取水口建設工事の中止を求めて水戸地裁に提訴した。
 訴状によると、那珂川のアユ漁獲量は全国一で、国内の約15%を占める。漁協側は取水口に稚魚が吸い込まれたり、流量が減ることでアユなどの漁獲量が減ると主張している。
 漁協側は昨年3月、工事中止を求める仮処分を同地裁に申し立て、係争中。独自に専門家を集めて漁業への影響を評価する委員会を設置している。弁護団は「公共事業の必要性を問うために提訴した」としている。
 国交省霞ケ浦導水工事事務所は「訴状が届いておらずコメントできない。漁業関係者に理解いただけるよう対応したい」と話している。
 事業は茨城県の霞ケ浦の水質浄化などを目的とし総事業費は約1900億円。84年着工、2015年完成の見込み。取水口は昨年着工し09年度の工事完了を見込んでいる。【八田浩輔】


 このような工事を行うと水量が激減する那珂川の方だけではなくて、その水が流れ込む霞ヶ浦の生態系にも大きな影響が起きるだろう。那珂川で棲息している生き物がその導水路を伝って霞ヶ浦に移動することで回復不可能な生態系の破壊が発生するのではないか。専門家ではないオレが漠然と感じることは、別にたいしたことではないのか。

 そもそも霞ヶ浦の水質悪化はなぜ発生したのか。その原因を放置したままでこんな工事をしても意味がないだろう。霞ヶ浦の水質悪化の原因は、湖岸をどんどんコンクリートで固めてしまい、水質浄化の機能を持つ水辺のヨシ原などを破壊したことが最大の原因ではなかったか。水生植物の群落が護岸工事によって物理的に破壊され、そこに周辺の生活排水などが流れ込んだことが水質悪化の原因なのであり、もしも水質を浄化したいと思うならば、コンクリートで固められた護岸をもう一度徐々に自然の植生に戻していく地道な作業を続けて、数十年掛けてやっと回復できることではないのか。

 もとは汽水湖だった霞ヶ浦は1963年に竣工した常陸川水門(逆水門)によって淡水化が進行して今の状態になった。河口堰を設置してヘドロが堆積し汽水域がなくなったことで長良川の水質が悪化したことと同様のことがここでも起きたとも言える。とにかく、人間の勝手な介入で湖が汚れたのを、今度は大規模な土木工事を行って水を引っ張ってきてきれいにしようとするのである。実に馬鹿馬鹿しいことだ。きれいな水を霞ヶ浦に大量にぶちこんできれいにしたいだけなら、下水処理場を湖畔に建設してそのきれいな処理水を流し込めばいいじゃないか。どうして遠くの川から水を引っ張ってこないといけないのか。オレには全くわからないのである。

 しかし、このような工事を1900億円も税金を使って行うということは、オレのような素人にはわからない何か高尚で立派な理由があるのだろう。絶対にそうしないといけない、それ以外には水質浄化の方法がないというせっぱ詰まった何かがあるのだろう。 (たぶんないと思うが・・・)だからこそ漁協が反対しても強引に推し進めようとするのである。おそらく工事の利権のおこぼれに預かろうとする地元の地方議員どもの中にもこの賛成者は多いのだろう・・・というふうにオレが推測すれば「ゲスの勘ぐり」ろ言われてしまうのである。茨城県といえば成田空港からさほど離れていない場所に額賀空港じゃなかった茨城空港を建設するのも進んでいるんだったなあ。税金を無駄に浪費することの好きな田舎代議士が多いのだろう。ところで茨城県民や水戸市民の総意はどうなんだろうか?そのゼニを一部負担させられる側の自治体は文句を言わないのだろうか。

この工事が本当に必要なのか。1900億円のゼニを使う価値があるのか。それを差し止めることができるのは誰なのか。国交省霞ケ浦導水工事事務所がどんなにやりたくても、大臣が「中止!」という英断を下せば工事は中止できるだろうし、地元自治体が「負担金はNO!」と発言すればやはり工事は止められるだろう。

 日本全国にはびこるこうしたイナカモンドリームの実態をオレは新聞記事から見つけてはその都度批判していきたいと思っている。それがどんなに徒労であろうとも、少なくともこうして声を上げる人間が一人でもいないことには何も変わらないからである。


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