江草 乗の言いたい放題
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2008年12月14日(日) 青い光は飛び込み自殺を防げるか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 列車への飛び込み自殺は迷惑である。特にラッシュアワーの時にそのためにダイヤが混乱する迷惑は計り知れない。死ぬ人間は何も考えていないのかも知れない。しかし、この世にあれほどめいわくな行為もない。どうせならどこかにダイヤとは無関係の自殺専用線を走らせておいて、死にたい人はそっちで飛び込んでもらうとかいうふうにして、一般の通勤客に迷惑がかからないようにしてもらいたいくらいである。こんなことを書くとまた「おまえはなんてむちゃくちゃなことを書くのか!」と文句を言われそうだが、むちゃくちゃなことをしてるのはオレではなくて電車に飛び込む自殺者の方である。その死体を片づけさせられる者の苦労を考えたことがあるのかとオレは言いたいのである。

 その飛び込み自殺を防ぐのになんと青色の照明が効果的だという。実際それによって自殺者が減った駅もあるらしい。読売新聞の記事を紹介しよう。

「青い光」で飛び込み防げ!京急・弘明寺駅、設置後ゼロに
 防犯効果があるとして街路灯に用いられるようになった「青色照明」を、鉄道会社が踏切や駅ホームに、飛び込み自殺防止の目的で導入する動きが広まっている。
 実際に自殺防止に役立つかどうかは専門家の間でも意見が分かれているが、すでに青色照明を設置している鉄道会社は「それまで毎年起きていた自殺がゼロになった」などと効果に手応えを感じている。
 京浜急行は今年2月、横浜市南区の弘明寺駅で、ホームの端の照明8基を青色に変えた。同駅では前月の1月、ホーム端の人けのない場所で2日続けて夜間に飛び込み自殺があった。同駅は、未遂も含め、毎年2、3件の飛び込み自殺が起きており、「自殺を1件でも減らすため、できることはなんでもしてみようと、わらにもすがる思いで始めた」(同社鉄道本部安全対策担当)という。
 同社によると、同駅では青色照明設置後、飛び込みは起きていない。
 JR東海も今年8月以降、愛知や岐阜、三重県で、東海道線や中央線などの踏切計10か所に試験的に青色照明を設置し、効果を探っている。JR東日本やJR九州でも、導入に向けた検討を始めている。
 鉄道会社の中で青色照明をいち早く導入したのはJR西日本だ。車が強引に踏切を渡るケースが後を絶たず、頭を悩ませていた同社は、2006年12月以降、大阪府と和歌山県を結ぶ阪和線などの踏切計38か所に青色照明を設置。その結果、夜間の車の踏切事故がゼロになり、飛び込み自殺もなくなったという。
 国土交通省の調査では、07年度に全国の鉄道で起きた飛び込み自殺(未遂含む)は640件で、前年度より約2割(106件)増えている。鉄道各社によると、飛び込み自殺が多いのは夜間だといい、JR西は青色照明による自殺防止について「一定の効果があることは間違いない」(広報担当)と自信を見せる。
 防犯や自殺防止だけではない。東名高速東京インター付近では01年から、事故防止を目的に上下線1・8キロにわたって青色照明計152基を設置。「『落ち着く』『冷静』というイメージをドライバーの感性に訴えることで、安全運転を促すのが狙いの一つ」(中日本高速道路)としている。
 同社が名神高速・養老サービスエリアのゴミ箱近くの照明を青色に変えたところ、家庭ゴミの不法投棄が2割以上減少したともいう。
 青色照明の効果について、慶応大の鈴木恒男教授(色彩心理学)は「青色を見ると落ち着くという実験データはあるが、珍しい色だから人目につくため、犯罪や自殺を避けようという意識が働くことも考えられる。ただし、明かり一つですべて食い止められるという過大な期待は禁物」と話す。
 ◆青色照明◆ イギリス・グラスゴー市が2000年、景観改善のために街路灯に導入、犯罪発生件数が減少したことで注目を集めた。日本では05年に奈良県警が導入を進めたところ、1年後に周辺の夜間の犯罪認知件数が約9%減少。その後も、北海道から沖縄県まで各地で防犯灯として取り入れられるようになった。(2008年12月10日14時40分 読売新聞)


 なんとこの青色照明の効果はいろんな場所で実証されているのである。オレが驚いたのは、落ち着きを与えるだけではなくて、犯罪を未然に防ぐような部分である。不法投棄が減るなんてことは誰も予想してなかっただろう。JR西日本が踏切付近の照明を青色灯にした結果、踏切事故がゼロになり飛び込みもなくなったというのもびっくりである。もっといろんな対策が必要と思われている状況が、こんな単純な方法で劇的に変わるのである。だったらもっと全国で導入すべきだろう。コストもたいしたことない。一回の飛び込みによって発生する無数の人々の時間的損害と比べれば、こんな照明の設置費用なんて比較にもならないだろう。

 もっとも青色灯を導入しても「自殺そのもの」を減らすことはできない。線路への飛び込みをやめた人が死ぬのをやめることはなく、別の場所に飛び込むか別の死に方を考えるかだと思う。

 他にも鉄道自殺をやめさせるいい方法はないものか。ちょっとショッキングだけどオレはその死体の写真を駅に展示するのはどうかと思っている。もちろんその死体の遺族はカンカンになって怒るだろう。しかし、「飛び込み自殺はこんな無惨な死体になる!」という事実を提示することは、少なくとも抑止力になるのではないか。誰だって自分のことを手足がちぎれて顔がぐちゃぐちゃにつぶれた無惨な死体になりたいとは思わないだろう。だったら駅のホームでそんな写真を掲示することは大きな抑止力になるような気もするのである。

 あとはやはり安楽死外来の設置だ。病院に安楽死外来を設置して、希望する人は問診の上で苦痛のない形で安楽死を施し、臓器移植のドナーになってもらい、臓器提供によって得られた謝礼を遺族に渡すという仕組みはどうか。もちろん生命保険も全額支払われるような形にすればいい。飛び込み自殺でぐちゃぐちゃになれば臓器もみんな無駄になる。それを新鮮な形で取り出せれば世のため人のためにもなるし、自分が最後に誰かの役に立って死ねるということは、安楽死する方にとっても心の平安をもたらすのではないかとオレは勝手なことを考えるのである。

 鉄道通勤している人は誰しもこの「人身事故による延着」を苦々しく思ってるはずである。青色照明が有効なのは夜間だけだ。だったら抜本的な飛び込み自殺対策を取るべきであり、そのためにはオレの提案する「自殺専用鉄道」「安楽死外来」しかないと思うのだが、いかがなものだろうか。






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