江草 乗の言いたい放題
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2008年10月13日(月) 三浦和義事件の本質について        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 ロサンゼルスに移送された三浦和義氏が自殺した。週刊誌で騒がれた「ロス疑惑」以降の三浦事件がこれで終焉を迎えたということになる。彼の無実を信じる支援者たちや、一部の人権派の弁護士たちが「一事不再理の原則を破っている」などと主張していたのだが、そもそもこの事件の本質は「保険金殺人をやっても巧妙にやればごまかせる」というところにあったのではないのか。ロサンゼルスでの一美さん銃撃事件に関して日本の最高裁判所が「無罪」という判決を下したとき、「三浦和義が関与していないから無罪」というのではなくて「三浦和義が関与したという証拠が見つけられなかったから無罪」という形だったのではないか。不自然なまでに巨額の保険金を掛けていたという状況証拠があっても、殺人に関与したということが立証されない限り無罪になるという事例が示したことは、裁判というモノの一つの限界と無力さを我々に感じさせたのではないか。

 オレは三浦和義氏はクロだと信じている。それは、妻の一美さん殺しを三浦は愛人であった女優の矢沢美智子に依頼し、実際に矢沢はロサンゼルスのホテルにいた一美さんを襲撃したこと。この件に関して矢沢は懲役2年6ヶ月、三浦は懲役6年の実刑判決を受けているからだ。その時に一美さん殺害に失敗したのでその3ヶ月後に銃撃事件を巧妙に仕組んだのである。一度妻を殺そうとした人間が、今度は銃撃事件の被害者となり、植物状態となった妻を嘆くとは茶番以外の何ものでもない。多くの人間がその茶番にだまされたこともまた事実なのだが。

 小野悦男という連続婦女暴行殺人鬼がいた。彼が関与した事件は11件とも言われるが、今はもう真相解明の手段はない。彼が逮捕され、その自白によって多くの遺留品が発見されたにも関わらず「自白は代用監獄で強要された結果である」と支援者たちが主張して1979年6月には「でっちあげ 首都圏連続女性殺人事件」という本が社会評論社から出版されている。(このカルト本をアマゾンで検索すると19600円という値が付いていた。)一度は無期懲役の判決を受けた小野悦男だったが、1991年4月23日に東京高裁・堅山真一裁判長が自白調書の証拠能力を否定、一審の無期懲役を破棄した。彼は連続婦女暴行魔から一転して無罪を勝ち取ったヒーローとなり、国から巨額の賠償金を手に入れた。しかしその五年後、小野は同居していた女性を殺害するという事件を起こす。また少女に対するいたずらでも検挙されている。そのときに警察は支援者たちの活動を恐れてきわめて慎重に証拠を採取し、逮捕に踏み切ったのだという。

 その後1999年2月に東京高裁で無期懲役の刑が確定し小野悦男は収監されたわけだが、最初に検挙された連続婦女暴行殺人に関しても有罪だったとオレは思っている。一人の殺人鬼を野放しにしたことで新たな殺人事件を発生させ、賠償金という形で税金をそのクソ野郎にくれてやることになった結果に対して、支援者の人権団体どもには罪はないのかとオレは思うのだ。無責任に人殺しを擁護し、国家権力に逆らうことが正義だと勘違いして、結果として一人の殺人者を無罪にしてしまったことで、無念にも強姦殺人の犠牲となった多くの女性の無念を晴らすことができなかったことに対して、小野悦男の支援者どもは何かアクションを起こしたのか。むしろ「裏切られた」と自分たちが被害者面していたのではないか。おまえたちのくだらない支援活動は、犠牲者にとってむしろ加害行為だったのだ。

 この世には本質的な悪人が存在する。そういう人間はなぜか巧妙に世の中を泳ぎ、なぜかゼニをたくさん持っていたり、美しい女性を妻にしていたりする。三浦和義もその一人だったとオレは思っている。三浦和義が出たというスワッピングパーティの写真が写真週刊誌に暴露され、性器丸出しの写真が衆人の目にさらされたことがあった。私もその写真を見た野次馬の一人だが「あほか!」と思っただけである。そういう場に出席する人種というものを自分は本質的に理解できないだろうし、性の快楽にそこまで貪欲であろうとする連中はろくなもんじゃねえとオレは思ってる。これは偏見かも知れないが、まともな人間はスワッピングなんかしないと思うし、オレはそういう倒錯した性の世界に興味はない。

 三浦和義は多くのマスコミ関係者に対して名誉毀損の訴訟を起こし、その中には勝訴してゼニをふんだくったものもかなりあったという。もしかしたらそうやってふんだくるゼニが彼の生活費にあてられていたのだろうか。コンビニでのくだらない万引き事件で捕まったのでゼニに困っていたような印象もあるが、サイパンに遊びに行けるくらいだからきっとゼニの使い方を知らなかっただけだろう。

 三浦事件が我々に教えてくれた教訓があるとすれば、それは

「悪人であっても堂々としろ」
「悪いことをしても開き直れば道は開ける」
「日本の裁判はクソである」


ということかも知れない。彼ほど開き直った悪人が他にいただろうか。マスコミは彼を商品として利用して多くの視聴率を稼ぎ、その開き直りぶりさえもまた商品に仕立てていった。もはや彼が有罪なのか無罪なのかは関係なかった。
彼の支援者というのもオレから見れば本当に信じてるからではなくて、ただ自分の政治的な主張にその裁判結果を利用してるだけとしか思えない。一事不再理の原則も、その「一事」がクソみたいな裁判ならば、むしろそれをくつがえしてくれたアメリカの司法当局にオレは礼を言いたいくらいである。別に日本の司法権が侵害されたとは思わない。不備を補ってもらえたということで、日本の法務大臣は感謝状を出すべきだろう。

 彼がなぜ自殺したのかは誰にもわからない。遺書がどこかに残されていれば別だが。裕福な家庭に生まれたということや、かつては俳優として映画にも出ていたということだからそれなりにまっとうな人生を歩むことも可能だっただろう。その人生の多くを拘置所や刑務所で過ごすこととなった彼が、人生最後の時をどのような気分で迎えたのか。別にオレはそんなことを知りたいともなんとも思わない。興味ないよ。オレが知りたいのは事実だけだから。


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