江草 乗の言いたい放題
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2008年09月01日(月) なぜ日本メーカーはミニノートを売りたくないのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 オレは小さいノートパソコン、いわゆるモバイル機に興味がある。SONYから発売されていたVAIO−Uというシリーズの世界最小PCも持っているくらいである。そんなオレが手に入れたくなるようなマシンが、海外メーカから相次いで発表されている。しかも安いのである。そういうわけでオレはかなり気になっているのだ。しかし、これを迎え撃たないといけない日本メーカー側は無策である。そんなところで勝負したくないという感じなんだ。これはどうしてだろうか。

ミニノートPC、メーカー温度差…外資元気、日本慎重 2008/8/29 17:00
 不振の国内パソコン市場のなかで一大ブームになっているのが、5万円前後の低価格がウリのミニノートパソコンだ。台湾メーカーが火をつけ、パソコン世界最大手の米ヒューレット・パッカード(HP)も参入するなど、外資系メーカーが積極攻勢をかけている。対する日本メーカーは様子見を決め込んだままとなっている。なぜなのか−。
 好調なミニノートの代表格が台湾メーカー、アスースの「Eee PC(イー・ピーシー)」。日本で今年1月、4万9800円で発売したところ、3日間で1万台が売り切れた。
 量販店が通信会社との契約を条件に100円で入手できるキャンペーンを行ったことでも話題になった。7月に発売した5万9800円の上位機種も好調で、調査会社BCNのノートパソコン実売ランキング(8月17日〜23日)では、ベスト10の8位(黒色)と9位(白色)に入った。
 アスース・ジャパンのマーケティングコーディネーター、陳巧玲さんはミニノートについて「利幅は大きくないが、新しい市場をつくる」とみており、「シリーズ全体で国内月5万台の販売を目指す」と強気だ。
 アスースがネット利用に特化しているのに対し、HPが6月に発売した「HPミニ」は「メーンのパソコンとして使えるフル機能」(日本HPモバイル&コンシューマビジネス本部の菊地友仁氏)が自慢だ。
 価格は普及機種で5万9850円。10万円台から20万円以上する従来のノートパソコンと比べてはるかに安い。菊地氏は「売れ行きは想定以上。出荷してもすぐなくなる」とうれしい悲鳴を上げる。
 中国・レノボや台湾・エイサーも参入を決定し、米デルも参入の意向を示すなど活況を呈しているが、日本メーカーの動きは鈍い。
 比較的積極的なのが富士通で、今秋にも香港や中国などアジア市場でミニノートを投入する予定。日本市場については「サポートやソフトの充実を求める人が多く、安いというだけでミニノートを買うと(物足りなさに)驚いてしまうかもしれない」(広報IR室)と慎重だ。
 NECは「新たな市場活性化につながるのではないか」(コーポレートコミュニケーション部)としつつも、参入については「検討中の段階」。ソニーは「検討しているが、確定しているものはない」(広報センター)。ノートパソコンの老舗、東芝は「検討に入っているのは事実だが、時期など具体的なことは決まっていない」(広報室)。
 日本メーカーの及び腰について、外資系メーカー関係者はこう解説する。
 「20万円以上する高機能のノートパソコンは利幅が大きく、日本メーカーのドル箱。そこに低価格のミニノートを投入すれば食い合いは避けられない」
 ある日本メーカーの関係者は「ミニノートの低価格にノートパソコンが引っ張られて値下がりすることが目に見えている場合は、参入しないという選択肢もある」と明かす。
 米調査会社ガートナーによると、ミニノートの世界出荷台数は2009年に08年見込みより54%増えて800万台に達する見通し。この伸び率はパソコン市場全体の4倍だ。
 先の外資メーカー関係者は「手をこまねいていても市場を奪われるだけ」と指摘する。日本メーカーは大きな決断を迫られそうだ。


 ヤマダ電機やコジマといった家電量販店に行くと、ノートパソコンは高級機中心である。20万円以上というハイスペックなものまでも普通に置いてあるのだ。ワンセグどころか普通の映像がばっちりと映る地デジチューナ内蔵のノートパソコンもある。とにかく豪華なのである。ACERの7万円以下の低価格機なんかほとんど見られないか、めざとい客に見つからないようにとはじっこの方や片隅に置かれているのである。

 なぜそうなのか。電機屋はぼったくらないと利益が出せないからだ。10万円のパソコンを売って2万円の粗利を得るよりも、20万円のパソコンを売って5万円儲ける方がいい。(実際にどれくらいの粗利があるかはわからないので、ここはたとえ話だが)同じ一台売るならそこでとことん儲けたいというのが店側の発想である。

 家族連れで買いに来る初心者は店から見れば「飛んで火に入る夏の虫」である。いかにこの家族から最大限のゼニを引き出すのか。それが店員の上での見せ所なのだ。オレが時々商品見学と価格調査のために赴く近所のヤマダ電機では、強引にトークでがんがん買わせているオッサンが居る。オレはこのオッサンが苦手だ。オレを一目見ていつも「冷やかしは向こうへ行け!」と冷たい視線を投げかけてくるのである。決してオレにセールストークをぶつけてくることはないのだ。しかし、獲物の家族連れを発見すると、言葉巧みに高いパソコンの方へ誘導し、ついでにプリンタやデジカメも買わせて、財布を空っぽにしてしまうテクニックを発揮するのである。恐ろしいオッサンである。オレはその悲劇の一部始終を見ながら、「なんであんなに高いパソコンを買うんだろう。どうせそんなハイスペックを必要とすることなんかするわけないのに・・・」と思っていつも見ているのだ。

 ロースペックであっても十分なミニノート、それを客が手に入れてしまって、それでふだんの自分のパソコン利用が十分に満たせるのなら、もはや高価なフルスペックのノートパソコンはいらなくなる。そして客は国産の贅沢なノートパソコンに搭載されたその多くの機能が「全くよけいで無駄な機能」であることに気がつくのだ。そうした意識革命が進行したときに、パソコンメーカーは大きな方向転換を迫られるのである。いずれそのカラクリにユーザーは気づき、不要な機能ばかりを搭載した巨大なノートパソコンには見向きもしなくなるだろう。しかし、それまではなんとかだましたいのである。なんとかぼったくり天国の蜜月時代を維持させたいのである。だからそんな安くて便利なパソコンが存在することを隠したいのだ。

 しかし、海外メーカーは日本にミニノートを積極的に売り込んできた。日本でこういうのを作っていたのは確か工人舎くらいだったかな。SONYは今は作っていないはずだ。松下のレッツノートには軽くて小さいのがあるが、値段は馬鹿みたいに高い。もちろん質感もすぐれているが、オレは買う気はない。高すぎるからだ。

 ミニノートにとって、当面のライバルは携帯電話である。どんどん高機能化して、どんどんパソコンに接近している携帯電話との戦いに勝てるかどうかが、ミニノートの普及が一気に進むかどうかを左右するだろう。携帯からブログを更新している方も多い。そんな方々が携帯よりも大きな画面で書き込みできるミニノートに移ってくるのかどうか、この冬のボーナス商戦が楽しみである。

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