江草 乗の言いたい放題
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2008年07月05日(土) ファミリーレストラン文化論        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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  オレはよくファミレスを利用する。ロイヤルホスト、デニーズ、和食のさと、かごの屋、ビッグボーイ、どん、フレンドリー、、フォルクス、びっくりドンキー、ジョイフル、サイゼリヤ、ガスト、などである。オレが利用する条件はただ一つ、空いていることだ。それを最大限に優先するために、まずい店でもあきらめて入るということになるのである。本末転倒のようだがそれも仕方がない。オレにとってファミレスというのは仕事をするためにある空間なのであり、そのためには、他のお客がいないから静かに集中できる場所というのが一番なのである。

 あと、駐車場も重視している。90分だけ無料にしてもらっても、90分で仕事が終わるわけがない。だから駐車時間を心配しなくてもよいファミレスが便利なのである。

 しかし、流行っていないファミレスの運命として閉店・倒産というモノが待っている。だからオレが仕事のためによく利用するファミレスというのはいつのまにかつぶれていることも多いのだ。閑散としている店がつぶれてしまうのは当然だが、閑散としていないとオレの仕事場所としては不適である。そういうわけでオレは常に「流行っていないファミレス」を探しているのである。

 なぜファミレスで仕事をするのか?というと、ファミレスのテーブルというのは広々としていて、テーブルの上に書類や資料などを広げるのにまことに都合がいい。だったらそういう机を自宅に置いたらいいじゃないかということになるが、オレの家は古い日本家屋である。どの部屋も畳の部屋なのだ。そこにあるのはこたつであり和机なのである。そこで仕事をしているといつのまにか腰や膝が痛くなる。年をとって関節が弱ってきたオレには特につらい。そういうわけでオレはついついファミレスのテーブルの上で仕事をすることになるのだ。

 ファミレスで仕事をするということは何かを注文しないといけない。その分のコストが掛かるじゃないかと言われそうだが、そのコストなんて知れたものである。ロイホでモーニングプレート(ドリンクバー付き)を頼んでもせいぜい800円くらいである。それで3時間以上仕事ができれば一時間あたり266円だ。しかも飲み放題なのである。たぶん3時間のうちにオレはコーヒー1杯、ハーブティー2杯、オレンジジュース2杯、コーラ1杯、カルピス1杯くらいは飲んでるだろう。その分の料金を一杯100円とすれば700円と言うことになりほとんど元を取ったようなモノである。しかもトースト2枚+たっぷり玉子を使ったスクランブルエッグ、サラダやベーコンという朝食も食べているわけだ。そのコストパフォーマンスを考えたとき、ファミレスの便利さは際だつのである。

 もしも仕事部屋を大阪市内に借りるとする。すると1DKのマンションでさえも月に5万くらいの経費がかかってしまうだろう。年間に直せば60万である。自宅に仕事部屋を増築すると500万くらい掛かってしまうだろう。20年使うとしても年間25万円である。そんなことにゼニを使うくらいならば、必要なときにファミレスに行ってお金を払って利用させてもらう方が賢いということがわかるだろう。

 しかも、家賃を払って部屋を借りたところで、その部屋にはドリンクバーはついていない。いちいち買ってきて冷蔵庫に入れておかないといけない。いつ消費されるかわからないものを置いておくのは実に不経済である。当たり前のことだが部屋にはコーヒーを入れてくれるメイドさんもいない。そんなものを雇えばどれだけゼニがかかるだろうか。つまり、コストというものを考えたときに「使いたいときに、使っただけゼニを払う」ファミレスがもっとも勝っているのである。おそらくオレと同じ考えの方は多いはずだ。その証拠にオレが仕事をしてるようなファミレスでは他にも仕事をしているとおぼしきおっさんやOLが必ずいる。資格試験の勉強をしているような方もいる。みんなそこを仕事や勉強するための場所として重宝しているのである。

 夏になると高校生が図書館の自習室で勉強している。しかし、そこは通常飲食禁止である。勉強するときになにも食べられないということは実は意外にストレスなのだ。オレのように食い意地が張った人間にとっては特にそうなのである。そういうわけで食いながら勉強や仕事ができるファミレスという場所は図書館よりもかなり優れてると言えるだろう。程度な飲食は勉強や仕事の効率をかなり向上させるのである。中には飲酒しないと仕事の能率が上がらないという人もいるかも知れない。そんな人にとってもファミレスはかなり便利である。もちろん家で飲むよりもかなり贅沢にゼニのかかる行為ではあるけれども。快適な空間なのだからゼニが掛かるのは仕方がない。

 日本には昔、喫茶店という文化が存在した。家庭の応接間の貧弱さを補うように喫茶店は利用され、街のそこら中に喫茶店が存在したのである。それらの喫茶店は客を奪い合うように競争し、コーヒー一杯の値段でゆで卵やトーストのついてるモーニングサービスを実施したりして顧客をつなぎ止めた。しかし、そこを仕事場にするにはかなり無理があった。それは喫茶店の多くが零細経営であり、少しでも狭い空間に多くの客を詰め込むという必要上からテーブルは小さく、カウンターも狭かったのである。喫茶店は決してファミレスたり得なかったのだ。よほど規模が大きなモノでない限り。そして規模の大きい巨大喫茶店チェーン(いわゆるドトールやスタバのような)は、居心地の悪い椅子とテーブルを用いることで客の平均滞留時間を減らし、回転を良くするような方向を狙っていた。しかし、ファミレスは最初から広い駐車場と広い店内空間を持ち、テーブルも4人の客の料理を所狭しと並べても十分なくらいの広さがあり、シートも柔らかくて長時間座っても疲れなかった。喫茶店では不十分だった点の多くが解消されていたのである。

 最近のファミレスの中には無線LANのアクセスポイントを持ち、店内でネット取引やオンラインゲームのできるところもあるという。そうなるともはや自宅と変わらないのである。そこまで快適になったファミレスはこれからどこに向かうのだろうか。

 もちろんオレは昼食時にもファミレスを使う。同僚と一緒にファミレスに入るのだがそういうときに重視するのはやはり値段と味の微妙なバランスである。いくらおいしくてもバカ高かったら意味がないし、どんなに安くても耐えられないまずさというものもある。580円くらいでランチが食べられて、120円くらいプラスすればドリンクバーが付属するという程度が望ましい。ドケチでB級グルメのオレが昼食に毎日支出してもいい金額というのはせいぜいその程度である。多くのファミレスはその条件を満たしているし、その条件故に日々多くの客を集めているのである。混雑しているファミレスはオレにとっては何の意味もないのだが。

 値段が安く、その安さの割にはかなりおいしいのだが、なぜか全然流行っていないという矛盾する店をオレはいつも探している。極端に立地条件の悪い店、近所にライバルが多すぎるから空いてる店、理由はわからないがとにかく客の来ない店などである。そうして発見した店をオレはしっかりとチェックしておいて、仕事用に利用する。すでに顔なじみになってしまったファミレスでは、オレの姿を認めると店長が黙って店の奥の、他の客から離れた一角を用意してくれる。オレはそこでパソコンを出し、静かにカバンから書類や答案を取り出して仕事を始めるのである。こんな儲からない客のためにもしっかりとサービスしてくれるそのファミリーレストランのチェーン店の社長に会うことがあれば、きっとオレは感謝の言葉を述べるだろう。

「いつもガラガラだから仕事がしやすいんですよ!」

 追記:ちなみに私が一番良く利用するあるファミレスでは、暇そうなウェイトレスさんから「何かお飲み物をお持ちしましょうか」と声を掛けられたことがある。自分でいれるべきドリンクバーのものをわざわざテーブルに運んでもらえるというサービスをオレは断ったのだが、なんと客を大事にしてくれることだろうか。オレはそこをこれからも利用しようと誓ったのである。頼むから混まないでくれ!


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