江草 乗の言いたい放題
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2007年10月23日(火) いきなり冬とはあんまりです        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 オレは以前から主張していたことがある。日本にはもう「四季」はないと。夏と冬しかないのだと。春や秋という快適な季節はもう存在しないか、仮にあってもそれはわずか1週間ほどの一瞬に過ぎないと。今年もオレのそうした主張通りの展開となっている。寒いのである。まだ10月というのになんだこの寒さは!とオレは怒ってるのである。

 部屋のパソコンの傍らにある温度計は今16度をさしている。オレは上下スウェット姿でパソコンに向かっている。その下にはもう長袖のシャツを着ている。半袖シャツだと寒いからだ。まだストーブを入れなくても何とかなるが、温度がもう少し下がれば石油ファンヒーターのお世話になることになるだろう。まだ10月というのにそんな準備までしないと行けないのか。なんてことだ。どうしてもう冬なんだ。9月〜11月は秋じゃないのか。

 眠るときも足元が冷えるので電気あんかを数日前から使用している。それがないと足元が冷えてどうしようもないのである。こたつをそろそろ出すべきかと妻は思案している。私は今日タンスの中味を衣替えして、衣料をすべて冬物に入れ換えた。もう完全に冬支度なのである。なぜこんなにいきなり寒くなるのか。ひどいじゃないか。どうしてもう少し「秋」という季節を味わう余裕を与えてくれないのか。今年はまだ松茸も食べてないのである。
おむらはうすの松茸オムライスも食べていないのである。

夏はとてつもなく暑く、冬はめちゃんこ寒く、春と秋は一瞬に過ぎ去るので季節を感じるヒマもない。いつから日本はこんな国になってしまったのか。どうして季節の緩やかな変化が失われてしまったのか。残暑は10月まで延々と続き、それが終わったと思えばいきなり冬がやってくる。これでは秋らしい行事を楽しむこともできないじゃないか。仲秋の名月なんか猛暑の中だったじゃないか。なんでこんなに季節感がめちゃめちゃになってしまったのか。
 秋とはかつて「風の音」で感じるものであった。

 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる
(秋が来たと目にはっきりと見えるわけではないが、風の音に自然と秋を感じてはっとする)

という和歌がある。今は何によって秋を感じるのか。京都に住んでいれば時代祭などの行事で秋を感じることもあるかも知れない。しかし普通は秋らしいことなど日常生活の中には存在しない。せいぜい秋になってテレビ番組が代わったり、プロ野球ペナントレースが終了するくらいが秋の風物詩である。少なくともテレビや野球という間接的な情報から秋を感じるのであり、前述の和歌のように自分の身体が手に入れた情報や感覚から秋を知るのではないのだ。そして仮にそうやって秋を知る感覚を持っていたとしても現実の秋そのものが日本の気候から失われているのである。「小さい秋見つけた」という唱歌があるが、大きい秋どころか小さい秋さえも見つからないのである。都会には虫がいない。赤とんぼもいない。ゴキブリは季節に関係なく一年中出現する。そういうわけでやはり季節感は全く失われているのである。

どうすれば我々は秋を取り戻せるのだろうか。これは難問である。温暖化によってめちゃんこ暑くなった夏のせいで、その周辺まで暑くなったのである。6、7、8月だけが夏だったはずが、あまりにも夏の頂点部分が暑いので、裾野を広げる富士山のように周辺の5月や9月も夏の余波に襲われて暑さに支配されてしまったのである。そして春や秋というのは4月や10月にほんの一週間くらい「春かな?」「秋かな?」と思わせる程度にしか存在しないのである。四季の移り変わりの美しさが日本の風土の特徴だったのに、こんな「二季」の気候になってしまったことがオレは残念でならない。もはや取り返しが付かないのである。

 しかし、こんなことをオレが感じるのは大阪という日本でも最上級の暑い街にいるせいかもしれない。その暑さに耐えるために調整された肉体は極度に寒さに弱く、それでこの程度の寒さを「冬が来た」と感じてしまってるのかも知れない。確かに最近のオレは寒さが苦手だ。ただ単に年を取って寒さが耐えられなくなったということかも知れないが、それにしてもすぐ風邪を引くし、寒いのが極度に苦手になった。

冬になって一番困るのは大量の灯油の消費が発生することである。我が家はものすごく灯油の使用量が多く、地球温暖化を促進してるのである。それはオレの財布も直撃する。だから冬が来て欲しくないのだ。オレがいくら灯油の節約を呼びかけても家族は誰も聞いてくれないのだ。「だって寒いんだもん」という答えが返ってきて、部屋の中を常夏の楽園にしてるのである。そんなに暑くしなくてもいいじゃないか。

 どうしていきなりこんなにも寒くなってしまったのか。オレは寒さに震えながらこの日記を書いている。もっと厚着をすればよかった。明日は綿入りのハンテンでも着ようと思いつつ。

ハンテンです。冬はやっぱりこれに限りますね→


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