江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ クリック募金にご協力お願いします。

日記目次(検索可能)前日翌日 エンピツ投票ランキング  江草乗の写真日記  ブログ  お勧めLINKS  

ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。

2007年10月04日(木) リタリン飲めば、殺人も無罪        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 心神喪失状態であったことが認められれば、殺人も無罪になるというのが法律上の考え方らしい。この心神喪失というのを拡大解釈して、覚せい剤で心神喪失とか酩酊していて心神喪失なんてものまで含めて「無罪」を主張する弁護士がいるのである。オレは常識人なのでどうも「殺人」という行為を「無罪」にまでもっていくのはかなり無理があると思うのだ。極端な話、あまりに美しい女性に出会って我を忘れてレイプしてしまったと主張する馬鹿が居て「それは心神喪失ですね」と判断する馬鹿裁判官がいればレイプも無罪にされてしまうわけで、オレにはとうてい納得できない。人が起こした行為というのは結果がすべてであるというのがオレの考え方であり、結果として人が死んでいる以上情状酌量の余地はあっても無罪ということはあり得ないというのがオレの考え方である。

 向精神薬リタリンの乱用で幻覚妄想状態に陥った男性が、義父を殺害した上に自宅に放火した事件で東京地裁八王子支部はその男性に無罪を言い渡した。このトンデモ判決を言い渡したのは小原春夫裁判長である。この非常識な裁判官の名前をオレは決して忘れない。こいつのような馬鹿裁判官がそんなトンデモ判決を出すから、結果的にこの薬が悪魔の薬のように宣伝され、本当に必要な人が入手しにくくなったり犯罪に用いられたりするのである。以下の記事は毎日新聞のWEBサイトからの引用である。

リタリン:副作用被害 70錠飲み幻覚、義父を殺害 「ずさん処方、審査強化を」
幻覚妄想など重い副作用のある向精神薬「リタリン」。その副作用が引き金となり凶悪事件に発展したケースもある。東京都町田市で昨年1月、リタリンの乱用で幻覚妄想状態となった男性(42)が義父を殺害し自宅に放火した。東京地裁八王子支部は今年7月、「リタリンの副作用で善悪を識別する能力が欠如していた」として、男性に無罪を言い渡した。関係者は「背景には医師のずさんな処方があり、それを改めない限り、第2、第3の悲劇が起こりかねない」と指摘している。【精神医療取材班】
 判決などによると、男性は06年1月13日、電気ドリルやナイフ、ドライバーを使って同居していた義父(当時69歳)を執拗(しつよう)に刺し、出血性ショックで死亡させた。男性は自宅に放火して逃げたが、警視庁町田署員に殺人と放火容疑で逮捕された。
 男性がリタリンを使い始めたのは04年7月。市内のクリニックの医師は当初1日1錠を処方したが、3カ月後には1日3錠に増えた。その後も男性の要求に応じて医師の処方量は増え、05年10月ごろにはリタリンによる幻覚妄想の副作用が出るようになった。
 リタリンの処方は1日2〜3錠と定められているが、事件の2日前、医師は男性に1日10錠、1週間分計70錠を処方した。男性は事件直前、この70錠を短時間で一気に飲んでいた。
 男性が捜査段階や公判で「夢の中で主から『抹殺しろ』とメッセージがあった」などと供述したため、責任能力の有無が焦点となり、2度の精神鑑定が実施された。
 検察側は「リタリンが誘発する精神疾患で著しい幻覚妄想状態だったが、人を殺害したという認識や善悪を識別する能力はあった」と主張し、懲役10年を求刑。弁護側は「(リタリンによる)著しい幻覚妄想に支配され、善悪を識別し行動する能力を完全に失っていた」と反論した。
 小原春夫裁判長は、男性の殺意は認めたものの「著しい幻覚妄想状態の全面的な支配下にあったことが強くうかがわれる」として無罪とした。
 リタリンの重い副作用を認めて無罪とする判決は極めて異例。事件は検察側が控訴し、10月中にも東京高裁で審理が始まる見通しだ。
 男性の弁護人の南部憲克弁護士は「レセプト(診療報酬明細書)審査を強化するなど、国は医師の処方をチェックする体制を早急に整備すべきだ」と訴えている。毎日新聞 2007年10月1日 東京朝刊


 電気ドリルやナイフ、ドライバーで人を追い回して刺すような危険な人間がこの世に存在すること自体、オレは耐えられないことである。死刑というのはこのような人間を抹殺して市民生活の平穏を守るために行われるのではないか。薬物の影響が仮にあったとしても、薬物にのめり込んで行く人間というのはやはり自己責任であるとオレは思っている。その初期の段階において、このままではダメだということくらいは判断できるはずだからである。また、そうした薬物を処方する医師も危険には気付くはずだ。こうした薬物乱用による犯罪や事件を防ぐ方法はただひとつ、どこかの無人島にそんな連中を隔離してしまうのである。市民社会に置いておくから危険なのであり、もはや矯正は困難と見れば脱出不可能な島を収容所にして、そこから出さなかったらいいのである。もちろん薬物依存から抜け出せるようにする治療は可能な限り行うべきだが。

 判例というのはどんな馬鹿裁判官が出したモノでも一つの前例として存在してしまうわけで、ここで「リタリン中毒なら殺人も無罪」という判例が出た以上、これから行われる裁判ももしかしたらそれに影響されるかも知れないのである。裁判官はもっと自分の判決に責任を持ってもらいたい。馬鹿裁判官が間違った判決を下せば、それによって迷惑するのは裁判官ではなくて真っ当な市民である。そんな単純なこともわかっていない馬鹿な裁判官がこの世には多すぎるのだ。

 オレが危惧するのはこの裁判官が「殺意」を認めつつも「善悪を判断する能力を失っていた」という理由で無罪にしていることだ。殺意が先に存在するのである。善悪を判断する能力を失った結果、殺意が生じたのならまだ話はわかる。もともと存在する殺意が理性の力によって抑えられていたのに、リタリンを大量に飲んだ結果判断能力が失われて犯行に及んだということならば、リタリンはただの引き金に過ぎず、「殺意」が先に存在したことこそが問題ではないのか。

 常識で考えて、自分の娘の配偶者が薬物中毒のクソ野郎(その上中年ニート)であったとしたら不愉快に思って厳しく接するのは当然の行為だろう。というか、そんなヤツと娘をとっとと別れさせようと思うだろう。オレがその義父の立場ならそのクソ野郎に「おいこら穀潰し野郎め!」と罵るに決まってる。ケンカになるかも知れない。しかし、オレは娘を守るために、そんなクソ野郎と別れさせるためにそのクソ野郎を殴るだろう。まともじゃない人間を排除するのは真っ当な市民にとって当然の行為である。人は誰もまず自分の生活を守らないといけないのだ。電気ドリルで人を追い回して殺し、しかも自分の住んでいる家に火をつけるような破壊的衝動を持つ人間がこの世に存在することが間違いなのである。死刑というのはこのような危険な人間を抹殺するために必要な社会の仕組みであるとオレは考える。

 たとえ薬物中毒であっても裁判は通常の刑事事件と同じように罰を決めるべきだというのがオレの持論である。それが社会の偏見を防ぐのだ。オレは薬物中毒の人をすべて社会から排除しろと言ってるのではない。治療のための適切なプログラムが組まれ、社会復帰させるためのシステムを整備することは急務だろう。その上で不幸にも薬物中毒者によって犯罪や事件が引き起こされた場合は、一般人と同様に犯した罪に相当する罰を与え刑に服してもらうことこそが偏見を防ぐのである。人権の意味を勘違いしている馬鹿が多いので一言言っておくが、罪を犯しても障害や病気ゆえに守ってもらえるのが人権などではない。一般人と同じに扱う平等な待遇が保障されてることがすなわち人権が守られてるということなのだ。人を殺しても罰を与えてもらえない存在というのは、ある意味市民社会から排除されてるのと同じことである。そんなヤツと誰が付き合いたいと思うだろうか。平等に扱ってこそはじめて彼らを対等に見なしてるということになるのだ。

 この馬鹿裁判官のせいで「リタリンで心神喪失なら無罪」とみんなが勘違いすれば、人を殺しに行く前にリタリンを大量に飲むヤツが出現してしまうのである。もしもそんな事件が今後発生すれば、被害者家族は今回の裁判長だった小原春夫氏の責任を追及し。小原氏から賠償金を取ればいいだろう。


↑エンピツ投票ボタン。押せば続きが読めます。登録不要です。応援の投票ありがとうございます。←応援ありがとうございます。 m(_ _)m 


My追加
江草乗の言いたい放題 - にほんブログ村

前の日記   後の日記
江草 乗 |ファンレターと告発メール   お勧めSHOP エンピツユニオン